【自粛期間のメンタルヘルス①ー何よりも気づくことー】
【Weekly OCHIAI ー自粛期間のメンタスヘルス・クライシスー】
見たー?
と、友人が連絡をくれたので見てみました。
めちゃくちゃ勉強になった!!!!!
ありがとう!!!!!
今回ゲストの方々、全員かーなりすきです。
メンタルヘルスの回だっただけに、みなさんの喋り方とか声のトーンとか全部が癒し。めちゃくちゃ辛い人たちの心がわかっているぅぅーーー聴いてるだけでヒーリングでした。
宮田裕章さん(慶應義塾大学医学部教授)
最近めっちゃファン。髪型と革ジャンがカッコ良すぎます。惚れる。
下園荘太さん(心理カウンセラー、軍隊のメンタルヘルスもされていた。悲惨な出来事でショックを受けている方、死にたいと思っている方(その状態を「クライシス」というらしい)、ハードな体験をしている方を支えるカウンセラーの育成をされている。)
下園さんめっちゃ話し方が優しくて聴いてるだけで癒される。今すぐわたしも話を聞いて欲しいと思った。笑
櫻本真理さん(産業カウンセラー・コーチ。産業カウンセラーってどういうこと??オンラインでカウンセリング、自分であったカウンセラーを探してくれるそう。)
そこそこー!と思うことを話してくれました。下にメモしています。
青砥瑞人さん(脳神経科学の専門家。高校中退後、フリーターを経て、脳分野にのめり込み、アメリカのUCLA神経科学学部を飛び級で卒業。すすすげげげげーーーー。。)
この方の話し方も本当に柔らかくて、もうずっとわたしの話聞いててくださいって思った。笑
佐藤昭裕さん(感染症専門医。コロナ最初からずっと参加されていて、話がわかりやすい!今回は質問側として参加?)
ではでは、メモをシェアします。
———————————-
(落合さん)
移動という時間は『休み』だった。
どこが休みだったと振り返ると意外と(今までの生活の中には)休みがあった。
(下園さん)
軍隊のメンタルヘルスもされてきた。
昔は、戦場から「船」で帰ってきていた。船で時間をかけて帰ってくる間にケアができた。
でも今は飛行機、もしくは国内からゲームのように操作で攻撃をする。人を攻撃してそのまま家に帰る状況。
潜水艦、船、防空壕という閉ざされた空間と、今回の外出自粛という生活で似ているところがある。
「やっちゃいけない」
「動いちゃいけない」
「外出しちゃいけない」
というのはすごいストレスになる。
病気(コロナ)と闘うことには必要なんだ、でも外出自粛はラクをしているんだっていうわけじゃない。
(青砥さん)
ストレスを感じやすいときは、曖昧なことや、よくわからないこと、「不確かさ」というのがすごいストレスの大きなポイントになってくる。
コロナがそもそも何かもわからない、経済もどうなる?自分もいつかかかる?よくわからない曖昧不確かさ。ストレスとどううまくつきあっていくか、世界的に見ていかないといけない。
ストレスというのは生物学的に見ても、必ずしも悪いものではない。人間という生物にとって、必要だから備わっているメカニズム。でもただそれをほっといたらいいわけなじゃない(鬱や精神的な問題、死に結びつくかも)。
(宮田さん)
今回の社会の「痛み」はとてつもない。
アメリカは失業者が今1600万人、3000万人超えるだろう。メンタルに影響が出てくる。
コロナは死亡者数もだけれど、社会に残していくダメージを考えることが大事。すでにとてつもない影響が社会にある、ここに目を瞑るのではなく、この人たちと一緒に立ち上げれるのか。
(下園さん)
・ファーストショック(今)
全員じゃないけど、一部の人が鬱っぽくなる。
・セカンドショック(これからやってくる)
仏教でも同じ考えがある。
今回のコロナの影響を甘くみたらいけない。これからが正念場。
(青砥さん)
セカンドショックになる人は記憶に残っていて、引き出してくる。
ネガティブなことがあると生存確率を高めるために、そこに注意・警戒心を抱くのは大事。ただ、そこにさらに新しいことを自分で作り出していく。強固な記憶になっていく。(記憶に囚われると言われるもの)
(下園さん)
あるショックなこと(例:上司に怒られる)があると、わたしたち人間は、落ち込んで、回復をする。
でも子育てや介護に疲れた状態で、全く同じ出来事が起こると、前回は二日で回復できたのに、2倍ショックが起こる。回復まで2倍かかる。
さらに三段階目になると3倍ショックを受け、3倍回復にかかる。
でもこれは日常のこと、上司に怒られるとかなんだけど、3倍の人はずっとすごい過敏になり、抜け出せない状態になる。
戦場にただいるだけのケースは、相手と闘っていなくても、2、3ヶ月で3段階目あたりまでくる。
(宮田さん)
今までは家の外に出て気分を切り替えてできたことができなくなり、家庭内に溜まっていく。(相手に向けるとDV・虐待/自分に向けると鬱)
すでに世界中でもう報告されている。
(青砥さん)
ストレスが過剰だと人間は意識的な思考ができなくなる。
(例:怒っていると頭が真っ白になる。)
脳には「これやっちゃいけないよね」って経験して覚えていく機能があるんだけど、ストレスが過剰にあると、そこが働かなくなる。
どうなるか?「なんでこんなことやっちゃったの?言っちゃったの?」と自責する。これが普段とあり得ない状況へ持っていく(自殺につながる)。
だからこそ、心理的な安全状態を一人一人が身につけていく、組織全体、教育、社会全体のしくみをつくっていく。
(櫻本さん)
ショックを受けたあと、元気が出てくると、自分は乗り越えたんだって錯覚を覚える。でもそれは仮の元気さ。ストレスはかかり続けている。
変化に適応すること。
ストレスであるものを、ストレスじゃないものに変える。
今は元気っぽく見えるけれど、自分にはストレスがかかっているということに気づくこと。(辛いものを食べたいとか、体が痛いとか、心理的には現れなくても、身体的行動的変化が見えているということに気づく。そしてその原因はなんなのかというところをクリアにする。)
何よりも「気づく」ことが大切。
今は誰もがメンタルヘルスのリスクを抱えているということに「気づく」こと。
とにかく意識を向ける。定点観測。ボディスキャニング。
自分の体をスキャンするように、どんな感情が起こってる?どんな身体の変化が起こってる?どんな思考が起こっている?と自分の頭からつま先まで意識を1、2分向けること。昨日とちょっと違うなぁ。変化の指標を持っておく。
ほとんどの人は自分の状態に気づこうとする意識を向けることをしようとしていない。
———————————
(この辺から落合さんの話が難しくてわたしはわけわかめになる。笑)
———————————-
わかるところからつづき。笑
(下園さん)
硫黄島のようにずっと砲弾が落ちてくるような状況で、ずっと穴蔵の中にいると、30日で95%が不調になる。残りの5%は平和の世界で犯罪・暴力などに触れている人、そういう人は適合する。一般的な(メンタルの)人は戦場に置いたらダメ。
(宮田さん)
震災のとき、日本の自衛官は大変だった、だけどアメリカの自衛官は平気だった。アメリカの自衛官は打たれることはなく、ストレスを予測できた。
(青砥さん)
一人一人が同じ環境にいても、そもそも同じようにストレスを受けるものではないということを全員が認識を持つこと。
多くの人は自分の基準で考える。
「自分は大丈夫だから、この人も大丈夫だろう。」ということがよくある。(その逆も)
(下園さん)
「もし自分だったら…と想像しなさい」と共感力のない人によくいう。でもそれだけだったらダメ。
その人は自分を想像して「コロナなんか怖くない」と思う、あるいは「怖い」と思う。「わたしはコロナ怖いから我慢してる。なんであの人我慢してないの?」となってしまう。
それぞれ何が苦手だとか、何を我慢できるとかは全然違うので、自分を基準にしすぎると他者を攻撃することになる。
(佐藤さん)
自粛解除が躁鬱とかぶっているように感じていて怖い。
全員がストレスを抱えている状態で、ケアする側にも不調・ストレスを抱えている今のような状況はなかなかない。ケアする側のメンタスヘルスの解決策は?
(下園さん)
日本は自衛隊は、二泊三日の演習を寝ないでやる。
米軍は必ず0時に交代する。
(やっぱりずっと米軍が強い。)
でも日本人は「なんて休んで精神力が弱いんだ」と言うんだけれど、長期戦を戦うには疲労の管理をしっかりすることは大事。
不安をずっと抱えていると「消耗する」。
不安は自信がないときは大きくなる、
自信があるときは小さくなる。
不安とは相対的なもの。
一番影響を及ぼすのは自分の健康度に対する自信。
あるときに自分が集中できなくなってきたな…眠れなくなってきたな…となると不安が大きくなる。
キーとなるのは『睡眠』
戦場でもとにかく「睡眠」を取ることを強調して指導している
自分が孤立したときが一番自分を守らなきゃいけなくて、不安とか恐怖が立ち上がる。
戦場で一人だと後ろが見えない。
軍隊ではバディ行動を取る。背中と背中を合わせる、そしたらはじめて「じゃあ次はどこへ行こう?」とか前向きなことが考えられる。
今はつながりがない…
なんとして人とのつながり、コミュニケーションを復活していかないといけない。
(宮田さん)
世界中でソーシャルディスタンスはウイルスに対して最も有効とと言われているが、これがメンタル面にとっては、全くそうではない。しかもこんなに世界中でソーシャルディスタンスを取ったことがかつてない。この影響が何をもらたすのか。
ソーシャルディスタンスそのもの自体のリスクを社会の中でどう捉えていくのかの議論はまだ始まったばかり。
(青砥さん)
ハグしたらオキシトシン(幸せホルモン)が出る。人間が距離を測っていく上の伝達物質として出している。それが今物理的に遮断されていると、オキシトシンが出づらい。
zoom越しには出るのか?出るんじゃないか。研究をやっているところかも?会話をしっかりしているとつながりとかは感じられそう。オキシトシンは出ているんじゃないかなと思っている。
(櫻本さん)
向き合うとか、感情的につながりをつくるとかは、対面じゃないとできないと言われていた。でも実はアメリカの研究でオンラインカウンセリングの方が満足度がよかったりということがよくある。
ただ、セラピスト側はオンライン上の情報が限られているからやりたくない。
判断をするのが大変になる。
画面越しだと受け取る情報が少ないので、想像力が必要となる。自分側にエネルギーが必要になる。練習・努力をすれば、対面に近いコミュニケーションは可能。
今まで人の空気を読んでいたり、非言語情報を読み取ってコミュニケーションをとっていた人にとってはオンライン化がものすごくストレス。
もともと言語情報と視覚情報メインでコミュニケーションしている特性を持っていた人にとっては良い。
(宮田さん)
対面が苦手、家から出られない、今まで手が届かなかった人に、手を差し伸べられるという良さもある。
(落合さん)
子供は大丈夫なの?彼らは言えない。
(※これに関しては誰も答えてくれなかった)
(櫻本さん)
基本的には強く在りたいという社会の中で、今まではメンタルの問題を抱える人は弱い人だったという社会の構造だった。弱い人なので専門家が支えていた。
でも今これだけ社会にストレス要因が出てくると、誰もがストレス要因を持っていて、それに耐えたり、乗り越えたりしながら、やっていかないといけなくなる。
そうしたときに、専門家が支えるというのではなく。誰もが知識を持って、お互いを支え合うこと。
企業においても、カウンセラーに派遣するのではなく、身近の上司や同僚が変化に気付いてあげて、調子に気遣ってあげる、最初の手を差し伸べられるようになっておく。
より身近な人たち同士がお互いに気配りをしていくことが重要になっていく。
一人暮らしの人とかで、一番問題なのはメンタルの問題を起こしていたとしても誰も気付いてあげられないこと。普段なら会社に来なくなるとかでわかるけれども、オンラインだとわからない。その場の責任を持っている人が気にかけてあげることが必要。
つながっていない人をなくしていくということが重要。家族でもいい、会社でもいい、別の場所でもいい、つながりを作っていくこと。
———————————-
前半はこの辺で。60分ほどまでメモしたもの。後半は残り40分。
いろいろ思うことも書きたいけれど、次回にします。