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「親指の関節が曲がらない――リハビリ初日に直面した現実」骨折4日目

リハビリの始まり


骨折から数日が経ち、いよいよリハビリが始まりました。正直、こんなに早くリハビリを開始するとは思っていませんでした。そのため、驚きと同時に、「回復に向けた一歩を踏み出せた」という喜びも感じています。

リハビリの目的は、骨折した右足の回復だけではありません。健康な方の足や体幹を維持し、全体的な体力を落とさないようにすることも重要な目標です。足上げ運動やバランス運動を取り入れながら、特に体幹を強化するトレーニングが中心に行われています。これにより、将来的に1本足で立てるようになり、リハビリの効果を最大限に引き出せるようにするのが狙いです。

また、固定式歩行器や松葉杖を使った歩行練習もスタートしました。ただ、まだ慣れないため、移動は主に車椅子を使っています。歩行練習中は不安定さを感じることも多いですが、一歩一歩進むたびに少しずつ自信が生まれてきています。

骨折した足のリハビリに取り組む


骨折した右足のリハビリでは、特に足指の動き、特に親指の第一関節の可動性を取り戻すことが重要だと教わりました。この部分がスムーズに動くようになることで、足首の柔軟性が保たれ、歩行時のバランスが改善されるからです。

リハビリの先生は、「足首の柔軟性が失われると、歩行中の転倒リスクが高まり、さらなる怪我を引き起こす可能性があります」と説明してくれました。そのため、足指の運動は回復過程で欠かせない要素であり、さらに血栓予防にもつながると教わりました。足指を動かすことで血流が促進され、体全体の健康維持にも寄与するとのことです。

特に、右足の親指の第一関節をスムーズに曲げる練習がリハビリの主軸になっています。一日を通してこの練習を繰り返し取り入れるよう指導されましたが、現時点ではなかなか思うように動かず、苦戦しています。腫れや筋肉の硬さが原因で、指を動かすたびに不快感を感じますが、焦らず少しずつ進めることが大切だと感じています。

リハビリを支える心構え


リハビリの先生からは、「焦らず、少しずつ進めていきましょう」と励ましの言葉をいただきました。その一言が、不安や焦りに押しつぶされそうな気持ちを少し軽くしてくれました。この先生にはしばらくお世話になると思うので、感謝の気持ちを忘れず、前向きに取り組んでいきたいと思います。

最初は上手くいかないことばかりですが、リハビリの計画を信じ、その日の体調や痛みに合わせたペースで進めることが最善だと理解しました。今の目標は、親指の第一関節をスムーズに動かせるようにし、筋力をつけること。そして、少しでも早く日常生活に戻れるよう、できることを一つひとつ積み重ねていくつもりです。

リハビリの科学的な意義


骨折後の早期リハビリは、ただ体力を維持するだけではなく、治癒そのものを促進する役割を果たします。特に以下の点が重要です:

1. 筋力維持と体幹の強化
• 健康な側の筋力が衰えると、回復後の歩行バランスが乱れやすくなります。
• 体幹を鍛えることで、松葉杖や歩行器を使った移動がスムーズになり、全身の安定感が向上します。
2. 関節の柔軟性の維持
• 関節が硬化すると、回復後の動作が制限される可能性があります。特に足首や指の柔軟性は、歩行時の自然な動きを保つために欠かせません。
3. 血流促進と血栓予防
• 長期間の安静は血流を滞らせ、血栓症のリスクを高めます。足指を動かすリハビリは、こうしたリスクを軽減する効果があります。

これらを実現するためには、無理なく、段階的に進めることが最も重要です。

未来に向けた決意


今は「先のことをあれこれ考えすぎない」ことが私のモットーです。今日できることに集中し、一つずつ課題をクリアしていきます。「怪我に負けない」という気持ちを胸に、諦めず努力を続けていきます。

リハビリは思っていたよりも過酷ですが、同時に自分の体と向き合う貴重な機会でもあります。この経験を乗り越えることで、少しずつでも自分の成長を実感できると信じています。

次回予告


次章では、リハビリを通じて感じたさらなる挑戦と、目標達成に向けた心の変化についてお話しします。「痛み」と「希望」の狭間でどのように前進したのか――その記録をぜひお読みください。


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