見出し画像

踵骨骨折6日目:静かな病院で見つけた希望

静けさの中で気づいたこと:踵骨骨折と向き合う日々

病院の日曜日は、とても静かです。廊下に響く足音も少なく、患者さんたちの声もどこか穏やかで、ゆっくりと時間が流れていくのを感じます。今日はリハビリもお休みで、私自身も心身を休めるような一日を過ごすことができました。

薬と心の余裕

ここ数日、痛み止めのカロナールを1日3回服用するようになったおかげで、痛みが和らぎ、食欲も少しずつ戻ってきました。それに伴い、気持ちにも少し余裕が生まれたように感じます。久しぶりにスマホを手に取り、自分のケガについて調べる時間もできました。

調べてみると、私が負った踵骨骨折は、想像以上に難しい治療を要する骨折のようでした。治癒には時間がかかり、痛みが完全に治まるまでには数年単位の時間が必要になることもあると知り、正直、心が沈むのを感じました。

看護師さんからの言葉

そんな私の不安を察してか、看護師さんがぽつりと話してくれました。実はその看護師さん自身も、以前、私と同じ踵骨を骨折した経験があるそうです。

「3年たっても痛みがゼロになるわけじゃないけど、生活はちゃんとできるようになるから大丈夫よ。」

その言葉には、経験者だからこそ持つ重みと安心感がありました。そして何よりも驚いたのは、そんな大変な経験をしたにもかかわらず、彼女が毎日笑顔で仕事を続けていることです。その姿には、心からの尊敬と感謝の念が込み上げてきました。こんなにも頑張っている人がいるのだと思うと、自分も負けていられないと背中を押される思いです。

前を向くための小さな一歩

私が今できることは、未来のことを思い悩むのではなく、目の前の一つひとつに集中することです。そこで、今日から始めたのが、ベッドでできる簡単な柔軟体操と足を少し上げる動作。今はまだリハビリと呼ぶには程遠いかもしれませんが、これもきっと回復への大切な一歩になるはずです。

踵骨骨折は難しいケガですが、同時に気づかせてくれることもたくさんあります。周りの人々の優しさ、支え、そして頑張り続けることの意味。これまで当たり前だと思っていたことの一つひとつが、実はとても尊いものだったのだと、改めて思い知らされました。

「今」を大切に生きる

焦らず、怠けず、一歩ずつ進む。そんな日々の中で、少しでも自分を成長させることができれば、それが私にとっての「回復」なのかもしれません。どんな状況でも、前を向いて歩いていきたい。そんな思いを胸に、今日もまた静かな病院の中で新しい一歩を踏み出していきます。


いいなと思ったら応援しよう!