はじめに:今の日常を残したくて
2020年の1月頃から少しずつその脅威を露わにし、強かに、且つ猛スピードで世界へ広まっていったコロナウイルス。
それに伴い、わたしが住んでいる(将来どこに住んでいるかはわからないので、住んでいた、と記すべきなのかもしれない)日本でも、他国に遅ればせながら、緊急事態宣言という名の自粛「要請」が出された。それが、4月頭のこと。新年度、新生活に心躍らせていた学生や新社会人は、入学式や入社式がないことに肩を落とし、オンライン授業やら研修やらを家で受けることに退屈している傍ら、どうぶつの森(任天堂)に熱中していたりする。
出社こそしなくてよくなったものの、出勤停止による仕事上の不便を抱え、平日地味なストレスが溜まっている既存社会人たちは、自粛を、と頭ではわかっていても、春の陽気な天気に誘われて、休日になるとつい外へ出かけたりしてしまう。
世界ではもっと厳密に自粛生活をしているので、日本でこんなゆるゆるとした自粛生活を送っているのは本当に恥ずかしいのだけれど、いずれにせよ、世界中でこのような状況に陥ることは大変珍しいと思うので、わたしは「自粛生活」の中での日常を綴ることにした。
そう、あくまでも綴るのはわたしの日常なので、世間の様子や医療の現場についての記録が目的でないことは、ご承知くださいな。
※この文章を書いたのは春です。
※なぜ「はじめに」なのかというと、新しくマガジンを切ったからです。