私と洗脳術の出会い【プロフィール】
今回は、私個人のプロフィールを簡単にご紹介する。
興味のない方は要点以外は読み飛ばしてほしい。
プロフィールを読んで頂いた方は、なぜ私が小学校3年生で催眠術をマスターできたのか不思議に思うことだろう。
そのいきさつについて今回は書いてみたい。
子供は残酷
私が幼少の頃、父親が金融機関に勤めていたので、2年おきくらいに転勤があるのが常だった。
そのため、小学校に上る前にすでに4回ほど家族で引っ越しをしていた。
大人も引っ越しするのは大変だろうが、子供にとっても環境の変化は一大事だ。
幼いころから引っ越しを繰り返していたため、環境にいち早く馴染むために、感受性が非常に高い子供に育っていたことをよく覚えている。
誰と話をしていても、無意識に相手が発するボディランゲージをいち早くキャッチして、相手が考えていることを理解する習慣が自然に身についた。
移動する先々で仲間外れにされないために、必要に迫られて獲得した能力だったと思う。
そして、小学校3年生の時に5回目の引っ越し及び、初めて転校をすることとなった。
小学3年生にもなると、子供とはいえ残酷ないじめ欲求が幕を開ける。
人間は自我が芽生えると、『エロ』『グロ』を求める欲求が生まれるのだ。
大人は欲求をある程度は、抑圧して抑えられるが、子供は容赦ない。
小学3年生では性的にはまだ芽生えていないが、このあたりの年齢から『グロ』の欲求は開花していく歳でもある。
だから大人に比べて、子供のイジメは自殺にまで人を追い込むほどエスカレートしていく。
今でこそいじめ問題に大人も介入するようになったが、私が幼少の頃は『子供のケンカは子供同士で解決』みたいな空気があり、ほったらかしの無責任な大人ばかりだった。
そして、、予想通り、転校先でいじめの兆候が現れ始めた。
転校生の現実
学校を転校したことがある人ならわかると思うが、最初の1週間くらいはとても快適に過ごせる。
なぜなら、みんなが新しいおもちゃが届いたかのように、物珍しく転校生を扱うからだ。
しかし、、1週間も経てば祭りが終わって、悪夢が始まる。
ここから自分のポジション取りがうまくできないおバカちゃんだと、間違いなくイジメのターゲットになってしまう。
つまり、場の支配者なり序列をつかんでおかないと、『空気を読めないよそ者』となり、イジメが正当化されてしまう。
人間とは愚かなのもので、小さな子どもと言えども悪いことに適当な理由をでっち上げ、自分のやっていることに正義を感じてしまう。
特に、幼少期の自我が芽生え出した子供たちの集団のパワーはとてつもなく恐ろしい。
どこまでやっていいかわからないので、精神的にも肉体的に際限なくイジメを行ってしまう。
人間関係も経験して学ぶしかないので、しかたのないことだが、当時は週6学校だったので、小学生がイジメられたら逃げ場がない。
幸い私は、それまでも散々引っ越しを繰り返していたので、いち早く不穏な兆候を察知し、クラスから自分の気配を消すことによって、3ヶ月ほどでイジメのターゲットになることを回避でき、場に慣れることができた。
転校生のポジション取り
転校生がイジメられないためには、目立つこと無く影の存在を徹底するのが一番だ。
だから、自分らしさはすべて捨てて、ひたすら自分の身を守ることに徹するために、存在感を消し続ける辛く厳しい学校生活を継続するしかない。
それでも、イジメのターゲットになり日々苦痛に耐えるよりマシなのだ。
そんな転校3ヶ月目のある日、昼休みに具合が悪くなったので保健室に行った。
少し休んだら気分が良くなった。
もともと学校に行くこと自体、自分の感情をすべて押し殺して過ごさなければならない環境だったので、苦痛でしかなかったから保健室で過ごす時間は天国だった。
40代の綺麗な保険の先生は、臨床心理の勉強をしていたようで、私のような心の奥に悩みを抱えた子供の扱いに慣れていた。
いつも雑談をしてリラックスさせてくれた。
その後、私のオアシスとして心が息苦しくなったらちょくちょく保健室に顔を出すようになっていた。
催眠術との出会い
そんなある日いつも休みがちの私を気遣ってか、いつものように雑談をしているなか、先生が面白い話をしてくれた。
先生:『りんたろうくん、催眠術って知ってる?』
りん:『なんですかそれ?』
私が小学生の時はテレビでもほとんど催眠術番組なんかなかった時代だったので、まったく未知の世界であった。
先生:『とっても心がすっきりするから、ちょっとやってみる?』
りん:『先生そんなことできるんですか?』
先生:『大学で勉強してたから、できるのよ♪』
りん:『そんな魔法のような術があるなら是非やってもらいたいです!』
先生:『じゃあ、かけてみるわね!』
これが、私が催眠術に出会ったきっかけとなる。
小学3年生の多感な時期に、イジメられないため感情を極限まで抑圧した生活を送らざる得なかった私には、何かの突破口になる直感がしていた。
先生が私にかけてくれたのは、典型的な古典催眠だった。
すでに先生と生徒の立場で、ラポールの形成は完全にできているので、先生の凝視法を使った誘導で私はすぐに催眠状態に入ってしまった。
先生:『私の指を見ているだんだんまぶたが重くなって、目を開けることができなくなります。』
先生の言語誘導で目が閉じた。
先生:『あなたはもう、まぶたが重くて目を開けることができません。』
先生:『そして、目が開かないと口も閉じてしまって何も喋れません。』
こんな暗示をかけられた。
初めての催眠はとっても不思議な感覚だった。
先生:『今日は何月何日ですか?』
りん:『・・・・』
催眠術により身体の感覚が支配され、頭に日付は出ているのに口がノリでくっついてるような感覚で話ができない。
それからいくつか質問されたが、同様に答えられない。
先生との関係を壊す覚悟があれば、口は開けられるような気がしたが、なぜか先生の誘導が気持ち良くなって指示に従ってしまう不思議な感覚だ。
この状態が俗にいう、ラポールが築けて催眠術にかかっている状態となる。
先生:『あなたの目の前に校庭が見えます。校庭には綺麗な黄色の花が咲いています。』
りん:『・・・・』
校庭はまったく見えなかったが、先生が黄色の花が咲いていると言ったとたんに、目の前が綺麗な真っ黄色の世界になった!
この時、人生で初めて強烈なトランス状態を経験した。
今でもこの最初に受けた強烈なトランス状態を記憶しているので、この時の記憶を思い出すだけで、洗脳術を相手にかけることができる。
先生:『私が3つ数えると、すっきりはっきり目が覚めます。』
私は催眠から覚醒した。
りん:『先生!すごい頭がすっきりしてます!!』
先生:『よかったわ♪では、午後の授業に行ってらっしゃい。』
これが私と催眠術の最初の出会いだ。
この衝撃の出来事にその日の夜はなかなか寝付けなかった。
それから、ちょくちょく先生のところに行って催眠術についてとにかく質問しまくったのを覚えている。
そして、先生に時間がある時は、催眠術をかけてもらっていた。
今思うと、先生は相当な術の使い手であって、私に的確なアドバイスをしてくれていた。
その中でも最も印象に残っているのが、
先生:『りんくん、催眠術は私が自分にかけているのよ♪』
りん:『えっ!?どういうことですか!?』
先生:『自分が催眠状態に入ってないと、人にかけられないのよ。』
『だから、りんくんも自分自身にかけてみるといいわよ。』
当時の私はいったい何のことだが最初はよく理解できなかったが、今となっては先生のアドバイスのおかげで術がマスターできたことを感謝している。
残念ながら、先生はその教えを説いてくれたすぐ後、移動で別の学校に行ってしまった。
催眠術をマスターする
転校生で学校に気を許せる友達もほとんどいない私に、催眠術をかけるような相手はいなかった。
放課後は両親とも仕事で、妹と私しか家にいなかったので、先生が教えてくれたように、自分自身を実験台に一人で術の練習を始めた。
3ヶ月ほど練習していたら、自分の味覚がコントロールできることが実感できるようになってきた。
母親は大嫌いだった『キュウリ』を私が急にバクバク食べる姿を見て、唖然としていたし心配もしていた。。
私自身は、遂に術の入り口に到達したのを実感できた喜びの瞬間でもあった。
ここから物理世界のリアリティから離れ、情報空間のコントロールを試作する日々がスタートした。
学校生活での自分のマインドも、これを期に一気に変わっていった。
友達に催眠術ができるなんて話をしたところで誰も信じてもらえないと思ったし、努めて学校では目立たないようにしていたので、みんなをバックグランドでマインドコントロールするための方法を普段から考えるようになっていった。
小学校高学年になるころには、妹を被験者にして椅子と椅子の間で身体硬直させることができるまでになっていた。
母親は妹の姿にびっくりして、
『もう変なことはやらないで!』
と、激怒されたので、以後家族にも催眠術のことは話すのはやめることにした。
その後、オウム真理教の事件もあり、催眠術に加え洗脳ついても非常に興味を持ち、独自で研究を積み重ねるようになり今に至る。
この世界の真実
催眠・洗脳術は私の人生を大きく変えた。
幼少期の段階で人間の本質は、この物理の世界にないことを『確信』できた。
大人になってしまうと、五感で感じることができる、見えている、感じている物理世界がすべてだと疑いなく信じてしまう。
本当の現実は、情報世界にしかないことが理解できないからみんな苦しんでいる。
幸い私は、物理世界の錯覚に陥る前の幼少期に催眠術をマスターしたので、情報世界に本物のリアリティがあることを疑いなく『確信』できる経験ができたのは大きかったと思う。
物理世界の現実は影絵のようなものなのだ。
情報世界にリアルな存在があり、実存しているように錯覚している影絵を物理世界に写しているに過ぎない。
つまり、物理世界を変えたいなら情報世界を変えるしかないのだ。
愚かなことに人は物理世界を変えるために、物理世界に働きかけてばかりいる。
五感で感じ取れる世界がすべてフェイクだと『確信』できた時、あなたの人生も目覚めることになるだろう。
具体的な洗脳術についてはこちら是非参考にして欲しい。