ヘブル手紙12：1〜7 「罪との戦いに勝利宣言するとき」 ＃信仰の創始者、完成者
まず、タイトルの聖書箇所を祈りながら読みましょう。
それから、下のコラムを読みましょう。
最後に、ここから発見したことや教えられたことを感謝して祈りましょう。
世の中には色々な困難や試練があります。その中で最も苦しいものが罪との戦いではないでしょうか。聖書には「罪との戦いは、誰にでも当然ある」と教えています。
"あなたがたは、罪と戦って、まだ血を流すまで抵抗したことがありません。"
ヘブル人への手紙 12章4節
罪との戦い
人生には、つらい経験や苦難がつきものです。なぜなら、わたしたちはみんな罪を犯す存在だからです。主イエスを信じて罪が赦され救われたとしても、罪を犯す性質は残っていますから、私たちは依然として神に喜ばれないことをしてしまいます。ですから誰もが毎日、誘惑に負けないよう罪と戦わなければなりません。
誰かが自分に対して犯してくる罪もあれば、自分が誰かに犯してしまう罪もあります。罪との戦いは、常に勝ち続けられるものではありません。時には負けてしまい、心が折れてしまうこともあるでしょう。
敗北感
あなたは今日、どんな罪に敗北感を感じて、自分にがっかりしていますか。そのような時に、あなたが見上げるべきはイエス・キリストです（ヘブル12・2）。主イエスはその生涯で一度も罪を犯しませんでしたが、私たちのすべての罪を背負い、私たちのために命を捨ててくださいました。あなたのために、主イエスは「罪と戦って、血を流すまで抵抗した」唯一のお方です（ヘブル12・1）。
あなたは日々、どのようにして罪と戦っていますか。職場での陰口や噂話に加わらないようにしたり、道端で拾ったお金を正直に返したり、ビジネスで嘘をつかず正直に取引したりしているでしょうか。健康を害する悪習慣から健康に良い習慣へ変えることでしょうか。心の中の人に対するネガティブな思いを、ポジティブに変えることでしょうか。これらの小さな努力は、罪を打ち滅ぼすための大切な第一歩です。しかし、そのような努力以上にもっと重要なことがあります。
「罪に抵抗する」とは
「罪に抵抗する」とは、ただ我慢して耐えることではありません。それは、「自分の弱さを認めて、主イエスに助けを求める」ことです。イエスは、罪に徹底的に抵抗し、十字架で血を流し命すら投げ捨ててくださいました。そのイエスにすがるのです。それを悪魔は最も恐れ、いつも妨害してきます。実は、「罪からイエスに方向転換する（悔い改める）」ことこそ、激しい聖霊の力を必要とします。
今、サウロを使徒パウロに変えた、あの爆発的な聖霊の力で満たされなさい。ダマスコの途上でサウロを倒れさせ、三日間目を見えなくして食べも飲みもできなくなるほどの、あの聖霊の光に打たれて倒れなさい。そしてイエスの御名で、目が開かれて見えるようになりなさい。聖霊はすでにあなたの内に住まわれています。あとはそう願うだけで良いのです。
困難な誘惑や試練の中で、何度も主イエスに立ち返るならば、あなたは「鍛えられた人」となっていきます（ヘブライ12・5）。そう、聖霊の力を帯びたイエス・キリストの似姿へと変えられていくのです。「苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す」のです（ロマ5・3～4）。
今日、あなたの直面している罪との戦いは何でしょうか。罪の重荷を背負ったまま、この戦いに勝利することはできません。あなたにまとわりつく罪の重荷をかなぐり捨てて、洗いざらいイエスに明け渡すなら、主が戦って勝利してくださるのです。
いま、あなたのゴールであるイエス・キリストを見上げなさい。信仰の創始者であり完成者であるイエスから目を離してはなりません（ヘブル12・1〜2）。暗闇の時代、主イエスこそがあなたの希望の光です。
「イエス様、あなたを見上げます。あなたに罪を明け渡します。私の人生に、あなたが勝利してください。御名があがめられ、御国がこの地に来ますように」。