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アジアンアクセス・ジャパン大会2024に参加してきました。

今回、2024年11月25日ー27日まで、お茶の水クリスチャンセンターを会場に開催された、アジアンアクセス・ジャパン大会へ参加させていただいた。

今回の大会のゲストスピーカーは、篠原基章先生(東京基督教大学学長、日本ローザンヌ委員会委員)。今年、韓国で行われた第4回ローザンヌ大会の報告をしてくださった。そこでの掲げられたテーマは、「Let the Church Declare and Display Christ(教会は共にキリストを伝え、示そう)」。昨年の日本伝道会議と同様、「全ての教会・団体が宣教のために一つとなって協力しよう」というもの。全ての教会が、長いプロテスタントの歴史の中で、一致し協力できなかったことを悔い改めて、聖霊の一致を持って一つのキリストの体、一つの教会として、宣教する時がきていることを受け取った。

まだ消えていない炭火の火種

播先生が冒頭で話された、上杉鷹山の話が今回の大会のテーマと通じる。

故ジョン・F・ケネディ大統領が「尊敬している日本人」としてあげたことでも有名な、徳川中期の出羽米沢の藩主、上杉鷹山(うえすぎようざん)の話。

焚火のあとの冷え切った灰を見て、
「この国はこの灰と同じだ。何も育たない」と、
鷹山は米沢藩の窮乏を嘆いた。
しかし、その灰をキセルでかき回すと、
中には炭火の残りがあり、まだ火は消えていなかった。

これを見た鷹山は言った。
「一人一人が胸の中の炭の火種を、
火がついていない者に移してくれ。
その火種をまた別の者に移せ。私も率先して火種になる。
火種運動を起こそう。
そうすれば、今は灰のような米沢の国もきっと燃え上がる」

この言葉は、家来の胸を打ち、
「そうだ!やろう!」とたちまち火種が燃え上がった。

そうか、今回は、我々の内にある炭火の火種を、持ち寄って集まったのだ。

ローザンヌ大会から見た日本

日本からローザンヌ大会へ参加された、牧師先生方四名(播先生、大友先生、秦先生、篠原先生)がパネラーとなって、陣内俊さん(NGO「声なき者の友」の輪、カタリスト)がファシリテーターとなって、ローザンヌ大会を通して、世界から見た日本宣教について非常にディープで興味深いディスカッションがなされた。挙げられた話題の中で「なるほど」と思わされたキーワードが以下の通り。
・「迫害によって、ではなく、妥協によって教会は壊れる」
・「宣教は言葉だけでは不十分。必要なのはインフォーマルでオーガニックな関係を築きながらの包括的宣教」
・「日本は、課題先進国」
・「リバイバルに必要なのはカタリスティック・リーダー(触媒的なリーダー)」
・「世界宣教の達成はZ世代(12〜27歳)によって達成される」
・「教会の宣教は、基礎研究の実験をし続けなければ未来はない。もちろん失敗はあるが、それを共有財産としていく」

インドのぶっ飛んだ証

2日目は、教会指導者研修の第二期生十一名による、研修の中間報告を兼ねたプレゼンテーションがあった(ちなみに私は一期生)。インド短期宣教でのぶっ飛んだ証。インド方式の伝道を札幌で試したら、お寺の娘さんが救われ、その彼女が大会に参加し救いの証による感動。教会が地域に仕えることで、未信者との接点が当たられ関係づくりの中で結ばれる実。研修生がそれぞれ体験的に学んだことをプレゼンした。

共通していたのは「我々には、聖書通りしてもうまくいかないんでは?という恐れがある。しかし、主イエスの言葉通りに従うと、主が喜ばれ、御業が起こる」ということだった。

神のタイムライン

また、私が2年間、コーチングのバルナバ役をつとめせていただいた、京都復興教会のヨナタン先生による、タイムラインを通してのプレゼンから、「自分は主の御心の姿へと変わりたいけど、変われない」、そして悔い改める、という十年の牧会生活を送ってきたが、自分のタイムラインと教会のタイムラインを見つめることで、神様がすでに人生の節々で働いてくださっていて、出会いと御言葉をもって導いてくださったということに気づいて平安が来た。との証は、私も研修を通して体感したことであり、改めてアーメンと励ましを受けました。

赤裸々な事例

その午後には、日本に派遣される宣教師と教会との関係について、宣教師と教会で起こる摩擦などで宣教協力が思うように進まない現状を、赤裸々な事例をもとに、有意義なディスカッションがなされた。その後の分科会にも私は参加させていただいたが、宣教師と教会が共働していくためには、
・大切にすべきは、働き中心ではなく、関係性が中心
・双方の信頼関係を築き、課題があれば一緒に祈って、乗り越える。
※意見が噛み合わない原因:話し合わない事、コミュニケーション不足で起こるズレ。宣教師の自国では「空気を読む文化がない」もしくは、「空気の読み方が日本人と違う」。教会の方針と、派遣する宣教団体の方針との違い。

リバイバルの鍵は「結び目」の人

最後は、先日の日本伝道会議の委員長を務めた、小平牧生先生が、全体のまとめを、ご自身の牧師としての半生の証を交えてお話くださった。一番大きかったのは、阪神淡路大震災を通して、絶対というものは無いのだと知ったことからの牧会のスタート。お父様から受け継いだ、人生には「磨く時」、「羽ばたく時」「退く時」がある、という教訓から、大変な試練を通ったのは神様によってまさに磨かれた時であり、日本の諸教会が一つのキリストの体となれるように、全体を組み合わせる「結び目」として主に仕えることができた、と先生が話してくださった。

祈らされました

私自身も、要所要所で証させていただいた北東北ラウンドテーブルの集い(北東北で青森と秋田の先生たちと共に)。そのお世話係を今年はさせていただいたが、今後もさらに、教会・教団・教派を超えて、日本が一つのキリストの体とされリバイブされるために、同時に、海外と教会と日本の教会が一つとなって宣教していくための、「HUB的役割」、「結び目としての役割」、「カタリスティック・リーダー(霊的化学反応を誘発する触媒的リーダー)」としての役割で、主に仕えていきたいと祈らされました。ハレルヤ。

篠原先生によるローザンヌ大会の証


四人のパネラー。篠原先生、大友幸証先生、秦まどか先生、播義也先生。
教会指導者研修二期生の皆さん
教会指導者研修二期生の皆さん
救われたお寺の娘さん、しのチャンの感動の証。
京都のヨナタン牧師
宣教師ロバートのリードによる、教会と宣教師の協働についてディスカッション
台湾のGOOD TV の キ先生
まとめセッション
小平先生
なんとバプ連!の、横浜戸塚教会の堀野先生と
コーヒー炭火焙煎モロコーヒーの諸藤先生と、スパイスカレー伝道の菅原先生
まとめセッション by 播先生
インド人のためのインド料理店。食べ方がわからない。

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