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忙しいときに掃除をしたくなる理由――それ、本当に逃げですか?

忙しいときほど部屋を片付けたくなるのはなぜ?

忙しいときに、とつぜん掃除を始めてしまうこと、ありませんか?
私の友人にも、「仕事に追われると、部屋の大掃除をしてしまう」という人がいます。この行動、心理学では「セルフ・ハンディキャッピング」という言葉で説明されることがあるそうです。

セルフ・ハンディキャッピングとは、できない理由や言い訳を作り、自分を守るために意図的に他のことに手を出す行為のこと。つまり、仕事から「ちょっと逃げている」状態とも言えます。

私も、ついついこうした行動をしてしまうタイプです。ただ、私の場合は掃除ではなく、お菓子作りやいつもより少し手の込んだ料理に走ることが多いのですが、正直どこかで「また逃げているな」と思いながらやっていました。

いつもと違う「掃除」の感覚

そんな私も、今日は少し違う体験をしました。普段、ほとんど手をつけていなかった着物の小物たち、腰紐や伊達締めを洗面台で手洗いしたのです。すると、今までの「逃げ」の感覚とは違う、不思議な感覚に包まれました。

心が澄んで、整っていく感じ。それと同時に、自然と気分が軽くなっていくのを感じました。

小さな作業が心をリセットする

絹ものを洗うとき、衣類用洗剤ではなくシャンプーでも洗えると聞いていたので、洗面器にシャンプーを溶かして丁寧に手洗いしてみました。すすぎながら思ったのです。「これこそが心を整える行動だったのかもしれない」と。

仕事やタスクに本腰を入れる前に、まず自分の心を整える。そのための前向きな一歩として、この小さな手洗いの時間が心をリセットするきっかけになったのだと思います。

「逃げ」と「整える」の違いを感じる

仕事に追われる日々の中で、立ち止まって丁寧な作業をしてみる。それが、ただの「逃げ」ではなく「心を整える」ための行動だと気づけたら、意外にもその後の時間が生産的になるかもしれません。

忙しいとき、ふと「何かを始めたい」と思ったときには、それが「逃げ」か「心の整理」かを感じ取ってみると、新たな発見があるかもしれませんね。

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