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本来であれば、手術前日に入院なんだと思う。
手術予定日は11月4日、前日が祝日ということで11月2日が入院日だった。

めちゃくちゃ元気な状態で、入院生活って本当に暇だったな。
11月3日、呼び出されて処置室へ
初めて会う先生の前で、婦人科の診察台に登らされた私。
開脚状態の私に
「明日、切るところに印つけておくね」
と先生。

「はい」と答えた私。

次の瞬間
叫びたくなる程の痛みが走った!

(印付けるって・・・電メスか何か?)

怖すぎて、私に起こった事実は今でも知らない・・・。

手術当日
局所麻酔の予定が、なかなか麻酔の効かない私に麻酔医が
「全麻」
と言った瞬間
口元へマスクがやってきて、あっという間に夢の中。

「かおりさ~ん、かおりさん」
と声が聞こえて、ライト眩しいぃ~と思いながら目を開けたら、クリニックのDRの姿が見えた。

(なんで、居るの?)

「これね、切ったところ」

と、切除した患部そのものを見せられた。

心の中で、バイバイ、バイバイ、バイバイ
と何度も叫んだ記憶。

私は、まだまだ麻酔の残るぼーっとした頭の手術室で、それまで頑固に自分自身を大事にしてこなかった結果の塊にさよならを告げたのだ。

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