やむにやまれぬアクスル交換
【文字数:約1,000文字】
バイクの後輪を留めているアクスルシャフト、すなわち軸のネジ山がなくなってしまい、このままでは固定できないので交換した。
前にチェーン交換を頼んだ際、軸のネジ山が危ないとは言われていたので、驚きよりも「いよいよきたか」という心境だった。
ヘッダー画像は地上の星、ではなく軸を抜いて外した後輪で、円の外側にはチェーンを噛ませるための刃が並ぶ。
それを取ると↓のような状態になる。
6Pチーズを2つ並べたような黒いものがゴムの緩衝材で、軸を交換するついでに新しいものへと交換した。
中心の穴に軸が入り、円盤状のベアリングが回転することで車輪もまた回転する。
そして↓の外した刃付き部品の裏側に、6Pチーズを並べたゴムが収まるようになっている。
ゴムの緩衝材は軸交換のついでなので、問題のネジ山がダメになった軸がコチラ↓
問題の軸の先端を見ると、途中でネジ山がなくなっている。
チェーン調整をよくしていたせいか、あるいは使われている材質が悪いのか分からないけれど、ネジ山がないと固定もできない。
新しく用意した軸は純正品より高いものの、また同じような状態になるかもと考えれば、十分に許容範囲だと思う。
ふたたび後輪を取り付けて軸を差しこみ、外したチェーンを調整しつつ固定して交換終了だ。
試しに走った感じでは、なんとなく車体の振動が減ったように感じるし、ちゃんと固定できていることも確かめた。
今回、軸と緩衝材を交換したのに合わせて、ベアリングのグリスアップをしたこともあり、回転も良くなったような気がする。
◇
後輪を外すためには車体を地面から浮かせる必要があり、そのため個人でやるより店に頼んだほうが安全かつ確実だ。
始めはチェーン交換と同じく店に依頼しようと思ったけれど、聞けば修理の予約は12月まで埋まっているとのことで、キャンセル待ちをするにしてもすぐにはできないと。
なにより自走が不可能ということは車で搬送する必要があり、それがまた非常に面倒くさい。
考えた結果、適当な台に載せて浮かせれば良かろうと判断し、今回の交換は自力で行うことにした。
とても人にオススメできる方法ではないけれど、涼しくなった今の時期を満喫できるなら、挑戦してみて良かったと思う。
残る前輪は軸の交換をする必要はない。
ただ、ベアリングを保護する部品が傷んでいるようなので、その状態によっては今回と同じように交換しようと思っている。