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FIREを目指していたら、人生を後悔していたかもしれない
FIREという生き方をご存知だろうか?
FIREとは、`Financial Independence, Retire Early` という言葉の略で、ようは、早めにお金を貯めてリタイアして悠々自適に人生を過ごそうということだ。
昨今は、FIREブームが起きており、20代・30代を中心にFIREを目指す人が増えている。私も、20代の頃はFIREを目指していて、30代になる頃にはそれなりの金融資産があった。(皮算用にはなるが、そのままFIREを目指していたら、30代でFIREはできていた)
しかし、私はそのFIREという生き方を辞め、お金を意識して使う生活に変えた。
その結果、「あの時、FIREを辞める決断をしなかったら、一生後悔していただろう」と感じるほどの価値観の変化があった。
このnote記事では、そんなFIREに対する価値観が180度変わった私が、FIREのリスクについて紹介したいと思う。
若いうちの経験は一生の資産になる
FIREという生き方は現在の経験を犠牲に、将来の安泰を買うとも考えられる。
1000万円分の株を買って配当をもらうか、1000万円を使って将来にも活きるような経験をするか、どちらかを選ぶのだ。
20代の頃の私は株を買って配当をもらった方がいいと思っていた。しかし、実際のところ、1000万円分の経験を買った方が人生は良くなる。(当時は理解できなかったが)
たとえば、1000万円あれば、仕事をやめて、1年間世界中を渡り歩きながら生活をすることができる。また、海外の大学院に留学して、英語を話せるようになることもできる。もちろん、起業に挑戦することも可能だ。
このようなことを20代や30代のうちにできれば、その経験は一生の資産になるだろう。
世界放浪生活をしたら、新たな価値観に触れ、自分の人生を大切にしながら一生を過ごすことができるようになる。
英語を話せるようになれば、グローバルにさまざまな仕事に挑戦しながら、一生を過ごすことができる。もちろん、海外移住や海外就職も選択肢に入る。
起業に挑戦すれば、FIREでは得られないような莫大な富を手にすることができるかもしれない。また、失敗したとしても、その経験を買ってくれる企業はたくさんあり、自分がやりたかった仕事に出会える可能性も上がる。
このように、若いうちにお金を使って経験を買うと、人生自体を変えることができるのだ。
私自身、FIREという生き方を辞めて、英会話スクールに通い、海外放浪生活をした結果、今はグローバルチームで英語で働けるようになり、世界中に友達ができ、起業にも挑戦できて、人生が豊かなものになった。
もし、あのままFIREを目指し、蓄財に走っていたらと思うとゾッとすることもある。
積み上げると苦しくなる
FIREがリスキーな生き方になりうるもう一つの理由は、「人生は積み上げると苦しくなる」ということだ。
私は、30歳を過ぎ、FIREが現実的になった頃、自分の人生がどんどん苦しくなっていることに気づいた。
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