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生理用品に半年で2万円使った話

出産を機に生理用品ジプシーをして半年で約2万円使った。
自己ベストセットが見つかったので試したグッズとおすすめセットを書き残す。

以前から紙ナプキン+シンクロフィットでそこそこ快適な生理期間を過ごしていたものの、産後、子供を風呂に入れるというタスクが増えたときに流血しっぱなしだと風呂入れねーな、と困ってしまったので、以前から気になっていた月経カップとやらに手を出してみることにした。ついでに価格で怖気付いていた吸水ショーツもえいやと買った。
余談だが、母乳育児をしていたのに産後2ヶ月半で生理が復活して軽く泣いた。ボーナスタイム短すぎ。

今回試したグッズはこちら。合計23645円。

月経カップ フルムーンガール6600円
月経カップ メルーナ3960円
吸水ショーツ Nagi 6105円
吸水ショーツ フランデランジェリー3枚セット6980円

◆ジプシーを経たおすすめセット

結論を先に。
どれも単品で戦えなくもないグッズだけど、組み合わせた方が快適。

全年齢向けおすすめセット:吸水ショーツ+シンクロフィット
チャレンジャー向け在宅型おすすめセット:吸水ショーツ+月経カップ
防災バッグおすすめセット:紙ナプキン+シンクロフィット

シンクロフィットは今回よりも前に出会った神グッズ。後述します。
私は 吸水ショーツ+シンクロフィットor月経カップ の組み合わせを主に使っている。サニタリーボックスとおさらばできて快適!紙ナプキンはもう使っていないのだけど、防災用に1袋備蓄。災害時は設備困窮の度合いにもよるけどやっぱり使い捨てられる紙ナプキン+シンクロフィットがベスト。

コロナ禍で女性の貧困、生理用品も買えない、とか、
生活必需品に月300円も出せないのか、なんて書かれているのを見かけたけど
快適に過ごすためには300円で収まるケースはレアなんじゃないだろうか。
自分にとってベストな生理用品を選ぶための初期投資はその何倍もかかるのだと知っている人はどれだけいるんだろうね。
(紙とか布で代用できないのって発想は論外。
 下痢が止まらないときに古布を肛門に詰めれば日常生活に戻れるタイプ?)

◆月経カップ

シリコン製のカップ、膣に挿入して経血をため、溜まったら洗って再び装着する生理用品。便利だけど人を選ぶ代物
入れ方ゆえにタンポンよりも心理的ハードル高。薬局では買えないのでどちらかというと通販頼り。2個買って1個失敗、1個は継続利用している。経血量がわかるのが月経カップ特有の良さ。体調バロメータに使える。

1個目:フルムーンガール 6600円
アジア人がプロデュースしたという点に惹かれて1個目に選択。
スモール/レギュラー/ラージの3サイズがある。出産経験がある方はラージってことなんだけど、流石に大きくない?って思ってレギュラーを購入。
練習してもぜんっぜん上手く入れられない。入ってもうまく広がってくれない。ていうか痛い。お風呂場を血塗れにしながら練習したけど私には使いこなせなかった。さよなら6600円。

2個目:メルーナS  3960円
これもまた経産婦はMサイズ以上って書いてあったけどもう信じないから!!ってことでSサイズを購入。出産経験じゃなくて身長で考えていい気がする。
フルムーンガールよりサラッとした質感。比較的スムーズに広がってくれる。痛い日もあるけど。
ということで生理中のお風呂はタンポンよりこっちを使うことが多くなった。

◆月経カップがおすすめなのはこんな人

① 膣にカップを入れることにチャレンジできるメンタルと財力を兼ね備えた大人
月経カップはやっぱり入れるのが大変。
「慣れれば数秒で入れられる」とかよく書いてあるけど、慣れが必要なグッズは全年齢に勧めらない。
粘膜にがっつり突っ込むから手もカップも清潔にしなければならないし、突っ込むのは勇気がいる。赤子を捻り出した経験のあっても痛い日は普通に痛くて入らないし。だから説明書をきちんと読んで、それでもやってみようと思えるメンタルが必要。挿入時間を守る管理能力も必要だしね。
さらに、月経カップは単価が高い上にサイズなんて入れてみるまで分からないから当たって砕けろ精神でしか買えないグッズ。最悪この金額ドブに捨ててもしょうがないなと思える人はレッツトライ。フィットすれば確かに便利。

② 在宅時間が長い人
清潔に、というところと関わってくる。手もカップも清潔にして・・・となると、出し入れはトイレじゃなくて洗面所とかお風呂がやりやすい。出し入れの設備が整っていて安心できるという点で、在宅時間が長い人の方がおすすめ。

◆月経カップを勧めたくない人・シチュエーション

① うら若き乙女
タンポンどころではないがっつり具合で膣に挿入するものなので、小中学生なんかにはとてもじゃないが勧められない。管理をミスしたときのリスクが大きすぎる。感染症にでもなったら大変。婦人科の内診に嫌々ながらでも行けたり、痛いから合わねーなーって自己判断できたりするくらい自分の体と適切な距離が取れるようになるまでは、おすすめできない。

② 災害時、および外出でトイレ設備レベルでわからない時
繰り返し使えるので災害時にも良いと言われるが、本体や装着・脱着時の手の洗浄・消毒に大変気を使う(だって体内に入れるんだよ)ので正直災害時には使いたくない。清潔な水をじゃぶじゃぶ使えて、プライバシーがきちんと確保されている環境下でなければ使えない
また、平時であっても外出時は個室内に手洗い場がないと使えなくない??そんな場所、少なくない??少なくともうちの会社には個室内には手洗い場がない。ホテルとかデパートとかたまにあるけどさ。
外出時は複数持っていくとか、ウェットティッシュで、とかでどうにかするものらしいけども、そんな荷物増えるなら月経カップの良さ半減だし、ウェットティッシュじゃ衛生面が不安よね。

◆吸水ショーツ

パンツ自体に経血を吸収させる生理用品。
パンツ型のナプキンは前からあったけど、洗える布で成し遂げるとはびっくり。
友達からいいよー!って聞いたので買ってみた。購入品全て継続利用している。

Nagi  6105円
fran de lingerie  3枚セットで6980円

確かに漏れないし滲みない。すごい。どちらのメーカーのも良い。強いて言えばNagiの方が薄くても吸水力が高い感じがした。ただ、経血量が多い日は脱いで履く時にヒヤッとして気持ち悪かったので他の生理用品と併用することに。生理終わりかけはこれだけでもOK。
漏れない安心感は絶大。漏れ保険として他の生理用品と併用すると無敵になれる。小中学生を始め、全年齢におすすめできる。未成年の保護者よ、惜しまず買って与えるのだ。外でお尻真っ赤になるトラウマが回避できるアイテム。
しかし高い。パンツ一枚に6000円って、正気か。どうせ6000円払うならサルート買いたいよ。最近GUから1000円台の商品も出てましたね。再販されたらぜひ購入したい。
吸水ショーツはゴミが出ないのでサステナブル、と紹介されることがあるけど、
つけ置きにせよ流水にせよ洗う時に大量の水を使うので果たして環境負荷はそんなに改善するのか?と個人的には疑問が残る。吸水力に比例して乾くのも時間がかかる。月経カップ同様に災害時には不向き。(ていうか生理用品は社会とか地球環境の発展の前に私の人生をまともに押し上げるのが第一目的なんだよ。社会のこととか、股が不快じゃなくなってから考えるから、アピールポイントとしては二番手三番手になるのは必然。)

◆シンクロフィット

シンクロフィットは、出口に当てて経血を受け止める使い捨ての生理用品。・・・なんだけどナプキンとは全然違う、ナプキンよりも10000000万倍快適な神製品。
ツイッターで偶然これを絶賛するレビューを見て試しに使ってみたんだけど本当に出会えてよかった。閉経まで一生使う。詳しい使い方は私が見たレビューリンクを貼るので見て。そして買って。使って。

・個別ラップ含めてトイレに流せるのでゴミが出ない(さよならサニタリーボックス!)
・漏れないし蒸れない(さよなら伝い漏れ!)
・小さいので荷物が減る(生理中のイライラ原因は少しでも減っていた方が良い)
・月経カップと違ってサイズに悩む必要がない(無駄金にならない!)

めちゃくちゃ激しく運動したりしたら流石にズレるんだと思うけど、私は生理中にそんな元気ないのでズレたことはない。目が覚めるくらい快適なグッズ。紙製品だから装着したまま風呂に入ることはできないけども。陸では最強。

店頭ではあんまり売っていない。これから増えてくれるといいなと切に願っている。ネットまとめ買いするのがお得なので私は1年分くらいまとめ買いしている。どうせ使うものだし腐らないので。紙ナプキンよりも割高な商品だけど、快適さは約束する。12枚入り15箱セットで約4000円。防災用品も兼ねるなら4箱くらい常にストックしておくと良さげ。

◆その他、生理用品以外にかかっている費用

産後、生理痛が悪化して丸一日蹲って冷や汗でびしょびしょになりながら吐き気と腹痛に悶える日ができてしまった。ロキソニンを飲んでやっと大人しく横になれるくらい。誰だよ出産したら生理軽くなるって言ったやつ。病気を疑って婦人科に行ったけど子宮も卵巣も正常だった。婦人科あるある、正常の範囲が異常。第二子妊活はするともしないとも決まっていないのだけど、このままだと長男の育児ができないのでひとまずピルに頼ることになった。

婦人科再診&検査費用:2500円くらい
ピル:1シート1000円くらい(フリウェル配合錠LDモチダ)

ピル安くなったね。それでも固定費としては癪だけども。
いま2シート目に入ったところで、生理痛も経血量も減ってすごくラクになった。血栓症リスクとかあって、ずっと飲めるわけではないからある程度年齢上がったらor子作りする気がゼロになったらミレーナを検討しようと思っている。

◆生理用品について思う色々

それにしても生理用品はいちいち高い。自分に合うか分からないものに6000円とか7000円飛んでいくのにイライラする。100歩譲って新製品の応援に金を払うとして、しかし消費税10%は納得がいかない。月経カップは洗って使えるから長期的にみればコスパ◎!とか言われても、買ってみないと使えるか分からないギャンブル要素をどうにかしてほしい。生理用品はコスパを第一選択基準にしてはいけないものなんだと悟った。

生理用品を色々試してみよう、と思ったのはここ数年のことだからそれより前のことは知らないのだけど、生理用品はどんどん進化していて昔よりずっと快適に過ごせるようになっていると思う。ラッキー!高いけど。
30歳を過ぎて、下唇を噛みながらでもお試しグッズに6000円とか7000円とか払えるようになってようやく色々探索できるようになった。生理と付き合い始めてから軽く20年?近くたって、ようやく。ようやく!!!
いや遅いよね。苦労しすぎじゃない?最適解にたどり着くまでに20年のうち4分の1はナプキンで不快さに耐えていたわけ。20年の4分の1、つまり5年分。ごねんも?はぁ??なんか、もっと簡単に、生理を快適に過ごすことに辿りつきたかった。
最近になってようやく、生理用品について話せる女友達もできたし、サクサク探そうって思えるようになったけども、本当は母親とかからこういうものへの向き合い方を教えてもらいたかった。
我が家は、(母親自身にそういうつもりがあったかは定かでないけども)なんとなくタブーで気楽に聞いたり一緒に解決策を探したりする雰囲気はなかった。小学生でナプキンの使い方と血の洗い方を教わった程度。きっと母親自身、積極的に生理用品を試すタチではなかったんだろうけども。母親の生理が全く記憶にないくらい、生理による体調不良も隠されていた。同性親としてもう少し見せてくれてもよかったのにな。

我が子は男の子だけど、生理のことはどう教えたら良いのか、将来の課題の一つ。

この記録が誰かの参考になったら、ドブに捨てた6600円も浮かばれます。シンクロフィット知らなかった人は買ってね!

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