ペットロス
3月末、おぢの犬が亡くなった。
16歳の老犬だった。もうずいぶんと長いこと介護をしていたし、ボケも進行していたがまだまだ元気そうなのでもう少し生きててくれそうな気がしていた。
が、急に容態が悪化し、虹の橋を渡ってしまった。私はそもそもおぢとお付き合いし始めてまだ日が浅いし、ワンちゃんとも少ししか遊んだりできなかったけどそれでも悲しかった。ずっと一緒にいたおぢはもっと辛いだろう。
亡くなったと連絡がきてすぐ会いに行った。私が到着したときはまだ少し温かかった。ふわふわで温かくて本当に死んでるのだと思えなくて今にも起きてきそうだと思った。だんだんと冷たくカチカチになっていった。
私はおぢの犬が亡くなるときは当然元嫁さんと看取るのだろうなと思っていたし、葬式も二人でやるのだろうと勝手に思っていたので、
「明日葬式するけど来る?」
と言われてびっくりした。
というか正直ここで元嫁を召喚するのであれば私はいらないねと別れを告げるつもりでいた。
もしかしたら私がいない時に元嫁さんはワンちゃんに会いに来てたのかもしれないが、そこは嘘をつき通してくれればいい。
看病に一緒に付き添っている時も、お葬式の時も「りーねがいてくれてよかった」と言ってくれた。こんな時に不謹慎かもしれないが「辛いときに側にいてほしい人」に私を選んでもらえて、頼ってもらえて嬉しかった。
今おぢはペットロスがつらいはずだがネガティブな発言は全くしないので私の前で悲しい感情を出すのを我慢してるのかな。
意外とかまってちゃんなところがある(インスタでペットロスつらいぴえんストーリーをあげてた笑)のに私の前では弱音を吐かないので、やっぱり他に甘えられる場所があるのかもしれない。
しんどいとき一人でいたいタイプなのか、かまってほしいのかどっちなのかよく分からない。
支えになりたい気持ちはあるが被災地に千羽鶴を送るやつみたいになりたくないので、私は基本的にはそっとしておいてしんどそうな素振りを見せたら寄り添う、くらいにしておこうと思う。
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