貧乏人は常に試され続けている。

昨今色々な犯罪があるけれども、今まであまりなかったものも報道されるようになった。

最近はコロナによる影響か、人手不足なのか、さまざまな理由であろうけど無人販売所やセルフレジが増えた。

するとお金を払わずに取っていってしまったり、レジを通さず商品を取っていったりする人がいて損害となっていたりする。

とりあえず無人販売所に関して言うと、あれは犯罪製造所という側面がある。

どういうことかと言うと、あれはお金に余裕がない人たちからすれば、存在自体が常に倫理観や道徳観を試し続ける存在だということだ。

あまりにも盗みやすい状況を作られている、
まるで盗んでくださいと言わんばかりなわけだ。

盗まれていることに憤って、見張って盗んだ人をとっ捕まえて偉そうなことをいうというものをテレビで見たが、あまりにも馬鹿馬鹿しくて見ていられなかった。

盗んだ人を怒るくらいならそもそも無人販売などしなければいいのだ。
お金や精神に問題のある人を罠のような装置で引っ掛けて偉そうなことをいうその神経がどうかしている。

人の善意や良心の上で成り立っているものをまるで当然だと言わないばかりの態度に売り手の知性と良心はどうなっているんだと思った。

こういうなにかを誘発するようなものを行動心理学というのか忘れたが、例えば大きな大きな穴を掘ったとしよう。

これを見ると人はどうするか、予想するのは簡単である。

穴を覗くのだ

そこに例えば立ち入り禁止、危険、絶対覗くなと書いたとしよう。

それでも覗く人は覗くし、下手をすれば覗く人は増えるのだ。

もし覗かれたくなかったらどうするのか。
他者に覗けないようにしてあげなければならない。
多くの他者が言うことを聞いてくれることを前提にすることは現実的な対策ではない。
物理的に見えないようにするしかない。

無人販売所という場所で盗むなというのは大きな穴を掘って覗かないでねというくらいめちゃくちゃな論理なのだ。

その場所では常に貧乏人は葛藤をさせられなければならない。盗まれないための努力を盗みたい当人がしなければならない。

倫理観、道徳、善意をそこでは試し続けられる。

お金に余裕のある側が偉そうなことを言うが、君たちは盗みをしなければならない人たちのように試され続けているのだろうか。

盗まなかった人たちの良心を盗んでお金に換えてるとも考えられないだろうか?

とか考えだすと…

うわー!!

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