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がむしゃらに生きない、「程ほどで」って生き方が分からない

今までがむしゃらに生きてきたな、って最近そう感じるんです。

がむしゃらに、突っ走った毎日を送ってしまうと、後々大変なことになってしまう…と思いつつも、結局、なんだかんだ全力疾走してしまう人生。

手を抜いて、もう少し気楽に…なんてありがたいアドバイスをされるものの、まずどう手の抜けばいいのかわからない。

誰かの期待に全力で応えようとして、自分の身体の上限フル無視で突っ走って、疲れ果てて、逆に周りを心配させるムーヴの繰り返し。

どうしたら治せるんだろう、この悪癖。



いつからこんな思考のゆがみが生まれたんだろう、と思い返すと、ぶち当たるのが中学時代。

当時、学校に部活、おまけに塾にも通っており、(私にとっては)随分ハードなスケジュールをこなしていた記憶があります。私にとってはものすごくハードで、それによる降り積もる多大なストレス。中学時代を思い返すと、勉強、進路に友人関係、身体的な悩みなどいろいろなことを考えまくっていて、絶賛思春期だったなと思い出します。

そんな悩み多い日々にあたたかな光を与えてくれたのが、深夜アニメ。

当時、数々のアニメを嗜んでいましたが、このなかですごく影響を受けた作品は「花咲くいろは」でした。

「花咲くいろは」は、ひょんなことから旅館で働くことになった女の子が紆余曲折がありながらも、持ち前の健気さで成長していく過程を描いたアニメです。

本作の主人公である松前緒花ちゃんは可愛いうえに、頑張り屋で、健気で、行動的で、当時からとても好きなキャラクターでした。

当時勉強でつまづき、三者面談で志望校厳しいんじゃない?と担任から悲しい言葉を投げかけられたときに、緒花ちゃんならきっとがむしゃらに勉強頑張るよね、ぼんぼる(作中でよく使用される語、頑張るの意)よね、と自分を鼓舞していました。

うおーりゃー!と受験期間を走り抜け、なんとか志望校に滑り込み成功。

それ以降もがむしゃらに頑張りまくり、その調子で就職してからも皆さまのため!と全速力で駆け抜けました。心にはいつも緒花ちゃん。いつまでアニメの登場人物に自己投影してるんだよ、と突っ込まれるのかもしれませんが、これが私だー!と頑張り続けた結果…



バーンアウトしました



アホだよね…、バカだよね…。そりゃそうなるでしょ、と思いますよね。当時は全く気が付きませんでした。周りにいる親や職場の先輩たちが「手を抜いて」「気楽に」とアドバイスしてくれたのに、その言葉を振り切った結果がこれ。アニメのキャラは所詮アニメの中の人、2次元の人なんです。三次元で生きる20代があれやったら死にます。身体はボロボロ、心はズタズタ。緒花ちゃんが遠くからあーあ…って顔をしている様が思い浮かびます。

当たり前かのように仕事はドクターストップ。休みなさい、と精神科医に促され、まだ頑張らなきゃいけないのに、って布団の中で言いながら泣いていました。当時は気づきませんでしたが、今思うと異常さにぞっとします。

でも怖いのが、以前の状態が異常だと分かり、そのうえでこの歪みを治したいのに、どうしたら仕事で手を抜いたり、気楽にこなすことができるかわからないんです。方法がわからない。

皆さんはどのような考え方で、ほどほどに生きることを実現していますか。なにかコツがあるのでしょうか。

書籍にも、人に聞いてもわからなくて、途方に暮れながら、このブログを書き連ねています。生きるって難しいですね。


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