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有線電話の思い出

わたしの小さい頃は、うちのは電話が二台あった。

何をそんなこと,今では一人一台でしょ?って思われるかも知れません。

スマホみたいな感覚ではなく、家電が二台あるということです。

一台は普通の電話で日本全国、がんばれば、世界にもかけられる普通のやつ。

もう一台は「有線電話」っていわれるもので、その地域でしか繋がらない電話でした。

✅地域だけの電話

その地域だけの電話だったので、かなり電話番号が短かった記憶があります。
たしか、四桁も行かなかった気がしますね。

しかも、特定の時間になると、地域のお知らせがその電話から鳴り響くんですよね。毎日。

生まれた時からあったから不思議とは思わなかったけれど、今思うと不思議な電話でした。

わたしのじいちゃんからは、地域の友達にかけるときは有線電話でかける様に言われていました。

なぜなら、電話代がかからないから。

でも、普通の電話ではあり得ない事がこの有線電話では起こった事を今でも鮮明に覚えています。

✅意外と不気味

わたしの有線電話での不気味な二大事件をお伝えいたしましょう。

1,発光事件

多分夏の終わりぐらい、台風が近づいている頃だった気がします。

外はすごい雨と雷で、酷い嵐でした。

当時のトイレは外にあり、汲み置きのトイレ。

夜にトイレに起きると外で、いきなり雷がピカッ!となり、わたしが通り過ぎようとしていたその有線電話から、ボワっと火の玉が!

生まれて初めて見た火の玉はそれっきりでした。

ずっと不思議で後に調べてみたのですが、あれは雷によるプラズマ現象だったと理解してします。(本当の霊魂だったらどうしよう……)

2,セクハラ電話

この事件の時は、夕方で、わたししか家にいなかったと記憶しています。

突然有線電話が鳴り出て見ると、男の人の声で「ねぇねぇ、パンツ何色〜?」って聞かれたのです。

当時まだ声変わりもしてなかったハズなので、女の子と間違われたのかと思い、パニックになったわたしは、

「おれ、男です!!」

とそれだけを必死で訴えていたのを覚えています。

けれど電話の相手は一向に引かず、何度かその質問をされたのでした。

後で良く考えて見ると、有線電話なので、犯人特定は簡単だったはずだなぁと大人になった私は思ったのでした。

✅まとめ

そんな思い出のある有線電話でしたが、需要が無くなったとの理由でその地域で廃止となり、家から無くなりました。

普段はその存在があったことも忘れていましたが、急に思い出したので書いて見ました。

生まれて初めてのセクハラは有線電話でした。(笑)


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