わたしたちの層と層
夏至の翌日は楽しみにしていたリトリートの日
沖縄は梅雨も明け、蝉の声とふりそそぐ強い日差しが容赦ないほど熱く熱く
空氣を一変させていた。
そして自分が地球に生まれ出た季節でもあるし、はじめてこの身から人を産み出し育てることが始まった日でもある。
そう、娘とわたしの誕生日でもあった。
リトリートの主催でもあり、植物を使ったアーユルヴェーダのセルフケアを担当するアキちゃん。ヨーガと呼吸、内観時間をガイドしてくれるのは美弥ちゃん。トータルで全ての見えない部分をバランスよく調整してくれていたのはあやのさん。無数のミツバチと私たちを繋ぐ自然そのもののようなトビー君。素晴らしいメンバーと、暮らしの発酵ライフスタイルリゾートさんの安心安全な場で、わたしも夕食の料理教室を担当させていただいた。
料理教室でもあるけれど、それとはガラッと視点を変えるものでもあるし、あたらしい生き方に触れる体験だったと参加者さんのご感想をいただいて、時に涙を流してくれる方がいたのも、どこかで順調とさえ感じるような、なんだか嬉しい時間を与えていただいた。
情報はいつでも誰でも得られる時代だし、インターネットでは得られない生きた感覚をシェアできてこそ、心身にとって響く経験なのだと思っていたから、頭で覚える知識や作り方のようなものではなく、その場に集まる人々のエネルギーバランスだからこそ引き出される情報を一緒に体験したいなと思っていた。なので、8品の料理も材料とざっくりした分量は書いたものの、作り方や扱い方はエネルギーの視点から一緒に体感してもらったのでした。
参加者さんの感覚も性質ももちろん多種多様で、その日初めましての方ばかり。当日お会いするまではどんな方々なのか想像すらできなかったけれど、深いところでその日の出逢いがとても素晴らしいものになることはどこかでわかっていた。
振り返ってみると、わたしは予定していたよりも自分の中の風のエネルギーが際立っていて、参加者さんのエレメントによってなんとかバランスよく導いてもらえた感があった。笑。
主催側も講師も参加者さんも、そういう立場を超えてみんなでその時間をただただ慈しむことができたのでしょう。
エネルギー同士の層と層が織りなす時空間は、やっぱり予定通りなどはなく、それ以上の贈り物を届けてくれた。
命の神秘、エネルギーの不思議に心を開くほど、それらはいつも生きたサポートを返してくれる、有難い仕組み。
またの機会、また共に過ごせる時間を楽しみに、ここから今年の後半の旅をそれぞれの場所で。
関わってくださった皆さまありがとうございました。