FUJI & SUN '22 初日(5/14)
今年は渡辺貞夫グループが初日に出演すると聞き即決。2日目にはRINCOLOでもお馴染みのpeppermint Uがメンバーとして所属するAJATEが出演するというので両日共に参加を決定。2日間の参加は初めて。
7:25御殿場発の御殿場線に乗り7:48岩波着。岩波でFUJI & SUN(以下、fjsn)仲間Yさんと合流しYさんの運転で一路会場である“こどもの国”へ。
会場に着き南ゲートから北ゲートへ移動するシャトルバスへ。北ゲートに着き受付を済ませ列に並ぶ。小雨降る中、開門まで少々時間がある…と、ここでSNSから前日の大雨の影響で開門が1時間ほど遅れるという知らせ。後に衝撃的な事実を知るのだが、この頃は知る由もない。待ち時間に少しだけ姿を現した富士山が美しい🗻
開場時間を1時間遅れて開門。ベストポジションを目掛けて一目散…とはいかなかったのは大荷物のせい(笑)。それでもめちゃくちゃ良い場所が取れてテントを設営。これから始まる期待…この時間が好きだ。
開場時間が遅れたためにオープニングセレモニーは中止。楽しみにしていただけに残念だったが仕方ない。とりあえずYさんと安着祝いのビールで乾杯🍻運転だから最初の1杯だけで我慢してくれてありがとう。
最初のお目当て“切腹ピストルズ”は此処サンステージではなくムーンステージ。初回は遠い場所にあり2回目は隣にあったムーンステージ…今年は?と思いながら彷徨い歩いていくと初回と同じ遠い場所…こどもの国は起伏があるので日頃の運動不足が祟り疲れるったやありゃしない(汗)
その切腹ピストルズは和太鼓中心のパンクバンド。お囃子の笛の音と和太鼓というのは眠っていた日本人のDNAを目覚めさせる何かがある。それは忘れていた古代からの祭りの記憶=儀式といってもいい。
切腹ピストルズを途中まで観て再びサンステージに戻る。長い道のりに息が上がり汗も噴出するが途中、生意気なアルパカがいたりして飽きなかった。
サンステージのお目当てはCHAI。予習もせずの初見なのでどんなステージを魅せてくるか皆目見当がつかないまま待ち時間を過ごしていた。と、そこにカラフルな衣装を着たいでたちの可愛らしい4人の乙女が!カラオケとデジタルビートでパンク版perfumeのような感じ?
カラオケに生演奏を入れたり完全生演奏だったり…臨機応変というか実はとんでもない才能を持つパフォーマンス集団であったCHAIに一目惚れ。まさか竹内まりやの「プラスティック・ラブ」が聴けるなんて…オヤジ殺しだぜw。
CHAIのステージが終わりいよいよこの日のお楽しみであるバックヤード見学。定刻10分前の集合時間に本部へと。受付のWOWOWのお姉さんが「誰も来ないかと思ってました」って言ってたけどくるよー。もう1組の方々も到着し総合監督の井出さん動向の元、バックヤード体験が始まる。ワクワク…
最初は控え室(楽屋)見物から
一通り控室を見た後、メインステージのバックヤードへ行く道中、総合プロデューサー井出さんから前夜の話を聞いて騒然。なんと前夜の風雨で巨大なステージセットが後方に倒れそうになったらしい。井出さんたちスタッフ総出で事なきを得たが辺りの道路が河川の氾濫の如く水が流れて一時は中止も検討していたらしいのだ。
このイベントに関わること丸一年、総勢500人のスタッフの努力が文字通り水の泡となるところだった…野外イベントの敵でもある雨…僕らが楽しむために裏方さんが必死の努力をしてくださっていることを忘れてはいけない。それは小さなライブでも同じことだよね。
ここからは写真撮影NGなので文章だけだけど勘弁。
井出さんの興味深いお話を聞きながらサンステージのバックヤードへ。ステージ裏にはフジロックやサマソニなどの立ち上げにも関わっている伝説のステージ監督ミックさん70歳独身の姿が!なんとも若々しく身軽に立ち振る舞っている姿を見てカッコいいなぁと!気さくに挨拶もしてくれて感動…
そしていよいよROTH BART BARON(ロットバルトバロン)が演奏中のステージ脇へ。ステージ上の真横から見させていただいたのだけど何より中音が素晴らしさに感動しきり。客席側専用のPA卓とスタッフ、中音専門のPA卓とスタッフという贅沢な施設なので音が良いわけだ。
機材搬入場所やケースを置く場所などを見学しここで終了〜と思いきや、井出さんが「ちょっと遠いけどムーンステージのバックヤードも見学しますか?」と言う。こちらは全員二つ返事で「もちろん行きたいです!」と。
道中も井出さんの苦労話が止まらないのだが、そんな苦労話も楽しそうに喋る井出さんの姿を見て「この人も音楽ライブの虜になった1人だな」と同類を見ているようだった。
ムーンステージに到着するとテントが壊れた話や昨年はメインステージで使われていたなどの話を聞かせていただいた。そしてムーンステージのタイムテーブルは僕のアイドルのひとり大友良英さんが出演のはず…ドキドキ…
ちょうどOLAibi×U-zhaan+大友良英のユニットがリハーサルを始めるところだった。リハーサル風景を見るのもとても参考になる!大友さんの音が出なかった時とか「あるある!」なんて、心の中で呟いてたりww
ここで楽しかったバックヤード体験も終わり。そのままOLAibi×U-zhaan+大友良英ライブを観ていきました。
ライブ前の腹ごしらえは無添加ソーセージとレモン酎ハイ。
OLAibiさんはシンセを操ったりドラムを叩いたり、U-zhaanさんはタブラのみならずホルンとフリューゲルホーンの中間みたいなの吹いたり、大友良英さんはU字金具を使った独自の奏法でノイズを爆音で鳴らしながら…テンション高いインプロによる音の洪水は我々をナチュラル・トリップさせてくれました。最高!
OLAibi×U-zhaan+大友良英の演奏が終わり基地へ戻りながら道中、もうひとつのステージ、ストーンステージで悪魔の沼がDJしてたので立ち寄りました。
良い雰囲気なんだよね、ここ。他のステージがあるから中々ゆっくり観ることができないんだけどマニアックな人たちが集う素敵なステージです。
基地に戻りフジファブリックやKIRINJIのステージを遠目に見ながら休憩。
持って行った火を使わなくても熱燗つけられるやつで温めてフクのヒレ酒をいただく。
不自由を愉しむのがキャンプの醍醐味だし、キャンプフェスなら尚更♪飲み頃の温度にて野外でいただくヒレ酒は最高の一献でした✨
目の前のYAMAHA展示場ではちびっこ体験バイクコーナーやジープなどと共に昔乗ってたビーノも展示されてました。しかも僕の大好きなゆるキャン仕様😍
当然写メ撮りますとも笑笑
遠くに音楽を聴きながら過ごすこんな時間も宝物のようなのです。
日が暮れ始めたのでテントをたたみキャンプ用品を片付けステージへ向かいます。
渡辺貞夫グループを待つためにサックスがカッコよく見えるステージやや左手の最前列に陣取りました。
貞夫さん、リハーサルには一切顔を出さず。否が応にも期待感が高まります。
そしていよいよ渡辺貞夫グループによる演奏が始まり颯爽と渡辺貞夫さんが登場ー!!!早くも涙腺崩壊…御歳89歳とは思えぬ音の輝き✨音がか細くなっていてもガッカリしないぞ!なんて不安など一掃するかの如く力強く吹きまくる!
貞夫さんの魅力はJAZZでは当たり前のシンコペーションの使い方が絶妙であることとフュージョンが流行り始めた頃にいち早くカリプソやレゲエなどを取り入れて万人向けのポピュラーミュージックに仕上げたこと。そして山下達郎氏と同じ発想かどうかは分からぬがラテンパーカッションを効果的に取り入れたことなどが挙げられる。
僕も高校の頃はジャズバンドを演っていて当時旬だった渡辺貞夫さんの楽曲もコピーしたのだが、とにかく演奏していて楽しいのだ。この日もスウィングやビーバップなどの曲もありつつ80年代のフュージョンの曲も演奏していただき大満足!
そしてなにより…インプロビゼーションは若者に任せてメロをちょろっと吹くだけなのかと思ってたら自らもインプロビゼーションを吹きまくり、先ほども申したようにその力強い演奏に感動しまくり!
翌日スタッフで働いていた友人のマルちゃん同様、思い出しただけで涙が溢れてくる。
撮影禁止じゃなかったので写メに残しました。いつものJAZZの箱よりだいぶ若い年齢層相手の観客だったけど皆んな熱狂していて終わった後もアンコールの嵐!応えてくれる渡辺貞夫グループ!!
もうね…渡辺貞夫さんに、そして音楽にありがとうとしか言えないよ。
21:00を少し過ぎて終演。急いで荷物を担ぎ最終のシャトルバス21:00に乗りこむ間も感動の持続による放心状態。
かくして盛りだくさんの初日を終えたのでした。自身も疲れているはずなのに家まで送ってくれたYさんにも感謝。
2日目に続きます。2日目はあっさりしてると思います(^^)/