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映画『THE FOOLS 愚か者たちの歌』
やっと観に行けた…『THE FOOLS 愚か者たちの歌』
映画公開前にラジオで特集しちゃうくらいだから、いかに俺がフールズを愛してるか分かろうというもの
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徹底したアンチ・コマーシャリズム=自由に生きるということへの覚悟は度重なる麻薬取締法違反という逮捕歴にもあるように日本という国が彼らにとって狭すぎる象徴でもあった
でもさ、ここまで“やりきれる”覚悟こそ甲本ヒロトの劇中のインタビューにして「彼らは本当」(ちょっとニュアンス違うかな?)と言わしめるのだと思うのだ
メジャーにいって大きな会場で…という資本に振り回される流れを毛嫌いしライブハウスを選んだ潔さ
フールズを知って40年くらい…自由が奪われるメジャーには絶対に行こうとしなかった奴らこそ本物のロックだし心底カッコいいとずっとリスペクトしてきた
「この映画を観なければロックを語るなかれ」なんてロックマウントを取るつもりなどサラサラないが、観ると観ないではロックンロールへの…否…人生の何かが確実に違う所へ向かってる…それは自由ってところとか…
アンダーグラウンドの帝王でありカリスマであり続けた当人達はアッケラカンとしているように見える
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そんなTHE FOOLSの中心人物である伊藤耕と川田良の一見、快楽思想や刹那主義に隠されている崇高な哲学(こんな言い方は耕さん嫌うだろうけど…)を映像に納め、良さんから「宇宙共産党」という言葉を導き出したこの映画は日本の映画界や日本のロック界においてエポックメイキングな出来事であろう
そうそう!その良さんは自分の中で日本のロックンロールギタリストとして5本の指に入るプレイヤー
そんな川田良さんのギターをタップリ堪能できるのも嬉しかった✨
あまりに感動してTシャツ2枚も買っちゃったよ…この映画のためのフールズ貯金は軽く予算オーバーしちゃったけど死ぬときに後悔したくないからこれでいいのだ笑笑
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まだ咀嚼できてなくて雑多な感想になっちまったけど思いついたら加筆訂正していきます…
なんだか皆んな死んじまったけど今でも元気なカズさんの久しぶりな姿とか見ることが出来て嬉しかったし、この映画があるから皆んな死んでねぇなぁ〜と思える
映像にしてくれた高橋慎一監督には感謝!フールズがロックなら、こんなにすげ〜ドキュメンタリー映画を撮る監督もまたロックだ!
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そして危うい状況の中でもずっとフールズを守ってくれた福島誠二さんにも感謝しかない
Dr.Feelgoodだってリー・ブリローやウィルコ・ジョンソンというオリジナル・メンバーが死んだ後もスティーヴ・ウォルウィンが中心となって今も続けているならTHE FOOLSも福島誠二さんがいる限り続けてもいいと思うのはファンの勝手な妄想なのだろうか…
間違いなく俺の2023年ベストムービー!これからも全国を巡る映画なのでロック好きな奴もそうでない奴も機会があれば観てほしい映画です
RINCOLOにフールズは呼べなかったけど、この映画のおかげで救われた気がする
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