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見覚えの正体
今回は、ボードゲームデザインの中でAI絵を使うか使わないか、という話の続きっちゃぁ続きなので、以下の記事の#2ということになるのだろうか。
結局画像生成系AIは、学習の過程で色々な絵を木っ端微塵に破壊し、その逆を辿ることで、「ふわっとこういう感じに見える部分は、こんな感じに復元しとけばいいんじゃろ?」というのをやってくれるツールなので、その木っ端微塵にした絵というのは、色んな人が構図を工夫して写真を取ったり、時間を掛けて描いたりしたものなのだから、「AI絵師」と呼ばれる部類の人が、「どや、うちの生成した絵は!」と軽々しくやって許されるもんじゃないぞ、というところに、争いの種が発生しているように、思えてきた。
…で、今回は何をやろうとしているかというと、色々なモデルで、ボードゲームのボードを出力してみたら、「これってあのゲームでは…?」というものが出てきたりしないかな、という実験なのだ。「みたことあるボードだらけじゃないか」となるのか、「どうやって生成しているんだろう?」となるのか、どっちに転ぶか見ていきたい。
サンプル1:デフォルトのモデルで作る
![](https://assets.st-note.com/img/1705039540799-Zxme3s6SMc.png?width=1200)
まずはStable diffusionのデフォルトモデルで生成。プロンプトは、以下の通りとしてみた。全体的にfantasyの方が得意そうだったので。
tabletop game board, board game, highly detailed, fantasy art, euro style, top down, top view
色味だけ見ると、絵の具容器を並べただけ、にも見えるのだけれど、イメージだけでいうとちょっと「テラミスティカ」じゃないですかね?(もはや言いがかり)
サンプル2:
![](https://assets.st-note.com/img/1705040564792-fNqCZRstMM.png?width=1200)
この、ゼビウスのアンドアジェネシスみたいなやつ(←通じるのか?わからなかったら調べてみてね)は、ロンデルか、ツォルキンみたいなギミックから学習したんですかね?ボードの左の方にある3x4のマスなんかも含めて、ツォルキン感はありますが、どうなんでしょうか。(ちなみに、左上とか右上のものは、「サイコロ」で、いまのところ立方体がなかなかうまく正確に再現されにくいのは、AI絵の課題なんじゃないかと思っています)
サンプル3:
![](https://assets.st-note.com/img/1705040896343-QipBYPkQA0.png?width=1200)
右下のやつって、サイコロ系だとするとビブリオス、そうでないとするとブラスっぽくないですかね?ボードゲームの画像といいながら、ウォーゲームの画像が混ざったりするので定かではないですけれども。(特に左上のコマは、こんなんボドゲにあったら邪魔だわ、という大きさですもんね)
サンプル4:
![](https://assets.st-note.com/img/1705041085855-LWLDZikmKC.png?width=1200)
枠の付き方とか、アイコンの配置的に、何かしらのPCゲームのプレイ用インタフェースですね。こういうものもボードゲームのボードとして学習しているんだ、そらそうか、という感じです。
サンプル5:
![](https://assets.st-note.com/img/1705041273218-VmWvpRfznP.png?width=1200)
赤チームと青チームに分かれて、或いは薔薇チームと百合チームに分かれて、戦うゲームなんだろうなぁ、とは思います。これは正直元ネタの想像もつきません。
サンプル6と7:
![](https://assets.st-note.com/img/1705041432551-YdeDAc2jQI.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705041485311-6D2mmT7pWD.png?width=1200)
一気に2つ出しましたが、これはどちらも、最近のユーロっぽくない?と思ってしまったものです。明確に何が?と言われると困りますが、特にサンプル7の、欠けたボードとか、それっぽくないですか?下のボードに基本アクションの説明があって、上のボードを回して毎回組み合わせが変わるとか、そういうギミックに見えました。
サンプル8以降:
そろそろみなさんお腹いっぱいだと思いますので、画像だけ載せておきますね。キャプション大喜利をお楽しみ下さい?!
![](https://assets.st-note.com/img/1705041656842-HsSGgXLtGu.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705041684098-7sJpx2pzj4.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705041721882-goCkk2ApY0.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705041739166-1PzaZf72Ug.png?width=1200)
まとめ
いやぁ、時間がかかったわりには、特定のボドゲ要素はあまり拾えませんでした。(部屋に落ちていた1つのキューブからゲームを当てられる勢なら、もう少し要素を拾えるのかも??)一方で、私としては、組み込んでいる複数のモデルが、それぞれどんな感じの無機物を生成してくれるのかの実験、という意味では、有意義な記事になりました。
前の記事にも書きましたが、「感情」が大きく関与する話だと思っているので、明確な取り扱いルールができるといいですなぁ。というわけで、今日はこのへんで。ほなね。
例のAI画像のコーナー
今日は、ボドゲ関連なら別になんでもいいなぁと思って生成していたんだけれども、30分くらい下ぶれし続け、うまく画像が生成できませんでした。とりあえず、紅茶の美味しそうな画像が生成できたのでもうそれにしておきます!(というわけで、ボツになったやつを載せて、供養しておきます。)
![](https://assets.st-note.com/img/1705044739227-CMSWgyxazQ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705044757456-CjBFqUrzuC.png?width=1200)
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