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にゃーゴト。~ボクのお仕事。動物虐待について~

ネコの『あんこ』です。
今回はちょっと真面目で、どうしても知ってほしい事なんだ。
保護猫のボクのお仕事は、皆に保護猫の『過酷な運命』を知ってもらう事なんだと思うんだ。
それでnoteに参加してるんだよ。

ボクは今、このお家で出会ったお姉ちゃん猫3匹と暮らしているんだ。
だけどボクがこのお家に来る前から、このお家には色んな猫達がいたんだって。

それでボクの姉弟達も、一緒にいるサクラちゃんやウメちゃんの姉弟達も、みんな違うお家にもらわれて行ったんだよ。

本当は僕達もその予定だったけど…
ボクとサクラちゃんは、人見知り。
ウメちゃんは、赤ちゃんの頃ご飯が食べられず大きくならなくて、このお家に残ったの。

このお家の、お父さんとお母さん、お姉ちゃんはボクたち姉弟の事をすごく心配するんだよ。
だから、お家に元気な姿を見せに来てくれる人もいるんだ。

どうして心配するかと言うと…

ボクがこのお家に来るずっと前に『くろっぽ』ちゃんと言う猫がいたんだって。
その子は左前足以外全部、切断の手術をして上手に歩けなかったんだって。

なぜそんなことになったかと言うと…

出会いは、お姉ちゃんが仕事の帰りに道で保護。

薄暗い夕方の道の真ん中に、
両方の後ろ足と右の前足を針金で縛りつけられて置かれていたんだって。

『お姉ちゃんは何か道の真ん中にいるなぁ…』と思って車で近づいていったら『猫だ!』って驚いて、止まったんだって。
全身泥だらけで、針金が巻かれていて…
『異様だった』っと今でも時々言うんだよ。

すぐにその場で針金を外そうとしたけど、興奮していて自由のきく左前足で暴れ、1人じゃ無理と判断。
終わり間際の動物病院に電話し、すぐに運んで診察をお願いしたみたい。

そして…診察、血液検査、レントゲンの結果、このままだと『命が危ない』って言われたんだって。
その時には動物病院にお母さんも合流していて、すぐに承諾書を書き、緊急手術。

手術のあと、最初は体重も増えず心配されたけど…
そのうち健康な左前足を使って家の中を這ったり、
当時いた他の猫さんと少しだけ遊んだり、
ご飯もおやつもモリモリ食べて元気に過ごしたんだって。

たまには、お父さんがお外に敷いたレジャーシートの上でお外遊びもしたんだって。
ひなたぼっこが大好きで、お家の中でもいっつも日が当たる所にいたんだって。
身体はどうしても摺っちゃうから、傷にならないようにフワフワの靴下を切って、お洋服にしてたんだって。
(可愛いね~。ボクも欲しいな。)

偉かったのは、そんなに不自由でも一度もトイレを失敗しなかったんだって。
覚えるのも早くて、お利口さんだったって。
こうして約4年間、このお家で過ごして亡くなったんだって。

だけどさ、針金を巻いて道の真ん中に置いたのは人間だよね…。
どうして、そんなことしたんだろう?
動物病院の先生は、もしかして犯人が近くで様子を見ていたかもしれないって言うんだって。
針金はきつく巻いてあったから、長時間経っていたら命がなかったし、何より車に轢かれていたって、だから時間もそんなに経ってないって…。

保護したお姉ちゃんの身に何もなくて良かったねって、先生は言ってた。

動物病院の先生は、警察に届を出したみたい。
だけど犯人は数年経った今も分からないんだって。

だから、家では全然知らない人にボクたちを任せるのは嫌なんだって。
みんな誰かの知り合いとかご近所さん、誰か分かっている人なんだって。

あっ、亡くなったおばあちゃんは、猫は『化けるから可愛がらないといけない』って良く言ってたんだって。
そんなおばあちゃんは犬派だったって、お母さんが言ってたけどねぇ~。

その『くろっぽ』ちゃんは家族の事が大好きで、特にお父さんと仲良しだったんだって。
人間に怖い思いをさせられたら『嫌い』になっちゃう子も、もちろんいるよね。
だけど優しい人のことは、ボクたち動物は分かるんだよ。

ボクは皆のこと、大好き。

最近は猫や犬以外にも、色んな動物をペットにする人が増えているけど…
みんな、一緒だよ!
人間だって、動物だっていじめたらダメ!!
飼う前にちゃんと考えてね。

仲良くしてくれる人、この指とーまれっ。

(=^..^=)ミャー

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