土の民、風の民。
とどまり蓄える
不安が余剰を創り出そうとすることも
余剰で不安を払拭したかったことも
心に不安の種を撒いて
枯れないように
同じ若くはそれ以下でない花のために
栄養を与え育て続ける
苗木は増てえいくばかりでてんてこまい
お手伝いさんにお任せしてたら
自分を見失ってた
土の民は気づいてしまった
物質での幸せは限りがあること
分かち合うことが
自分の幸福となることも
たとえ花が枯れ散り落ちたとしても
綿毛となり
風を受け何処へでも飛んでゆけること
新たな地でまた花は咲き
また誰かの幸せになることを
遊牧なる風の民は知っていた
彼らは最小をもつ者なり
限りあるものへの感謝を持ち続けた
だからこそ
一つ一つを慈しみ尊んだ
不安を願いに変え風に乗せた
風が願いを宇宙(そら)に舞い上がらせ
恐れを希釈し山と木と滝で浄化させた
幸運だけを届けてくれることを知っていた
すべては循環で成り立つことを知っていた
#哲学
#大人になった君たちに贈るファンタジー
#未来の子どもたちに伝えたい言葉
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![rinchan@冬眠中](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14735101/profile_74fc76f7dd2b2c751f5c18931bbbc071.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)