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また、キミに逢えるかい?


キミには何が聴こえてる?

キミには何がみえてる?



ボクは、目を瞑って、耳を澄まして、彼方の囁きを聴いていた。





ポッツンッ。 何かが、ボクの目頭を打った。

そしたら、スーッと、鼻先まで流れて

『わ〜あ、とっても楽しい滑り台。ありがとう!!』というと

宙にジャンプして、ピシャんと、二つに割れ、弾け飛んだ。

そしたら、また新しいキミがやってきて、キャッキャッいいながら

『ありがとう!!』ってジャンプした。


ボクは、こそばゆくて、こそばゆくて、仕方なかったけど、

楽しんでるキミたちを感じたら、ボクもなんだか、うれしくてね。

あまりにも、キミたちの、弾け輝く姿が、まばゆくてね。

ボクはこの世界で、幸せを感じることができたよ。


次はいつ逢えるかな?

今度は、ボクからお礼をいわせて。

また、遊びにきて。


ボクの滑り台に。


ノリノリ様の記事の写真から思わず浮かんだ物語【no.2〜テングザル】です。

撮影に至った経緯などの詳細がご覧いただけます。是非、併せてご覧下さいませ。


■ 写真から世界を知ること

人間にも性格があるようにサルにも性格があるのですね。この写真を撮影した写真家のモーゲンズ・T 氏は、「最ものんびりした性格だった」と仰っており、そして撮影時は「彼が以前に見たことのない穏やかな表情だった。」と言われています。きっと、撮影者であるモーゲンズ氏は、この一匹のサルに魅了され追い続けていたのでしょうね。動物写真家の方が、動物の何に心惹かれるのか、少しわかったような気がしました。

ボルネオ島と近隣の島々だけにいるテングザルは生息する森林が狭まり、食べられたり、伝統医学を求めて狩られ、絶滅の危機に瀕している。ーー記事抜粋よりーー

過酷な環境で生息しているテングザル、密猟者にいつ遭遇するやも知れない命の危険と隣り合わせのなか、このテングサルは、どこかに希望を探し、それを信じていたのだと思いました。ある意味、”悟りの境地” に至ったお猿さんなのかも知れませんね。

いろいろな事を学ばせて戴けた作品でした。普段の生活では出逢うことができなかっただろう、こんな素敵な写真をご紹介してくださったノリノリ様に感謝の意を評して「詩」としてお返しできたら嬉しいです。

そして、素敵な出逢いのフィールドを提供してくださるnote運営に携わっておられる皆さまに、心より感謝を申し上げます。いつも本当にありがとうございます。


【 創作参照写真 】                            英国自然史博物館 / 野生写真コンテスト2020 受賞作品           モーゲンズ・T氏 撮影  タイトル『ポーズ』

コンテスト受賞作品につき、広告、販売などの営利目的による写真転用はお控えくださいますようお願い申し上げます。    







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rinchan@冬眠中
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