4年前抱いた本の感想を、今になって誰かと話したくなった。
4年前。
朝井リョウの「ままならないから私とあなた」の「レンタル世界」という物語を読み衝撃を受けた。
心の奥底では思っているけれど
自分では見ようとしていない深いところを
見透かされるような物語だったからである。
それは、人間関係のあり方について。
人間関係は多くの人が、
一度は悩んだり、考えることだと思うけれど、
関係を紡いだり、結ぶときの態度について
考えるための補助線となる創作物だった。
このテーマで
「自分以外の人と話したい!」
と思ってしまったので
感想を残してみようと思う。
ままならないから私とあなた
-レンタル世界-
2020年8月1日感想
「全部さらけ出しあえば本物の信頼関係が結べるとか、そういうのもうやめたら?」
「心の中全部見せ合って欠点も何もかも許し合って肩組んで手繋いでって、そうしないと人との関係って築いちゃいけないの?」
読んでいて、ハッとさせられた。
私の人付き合いの仕方って
ある人からしたら傲慢に捉えられるかも。
と痛感。
ごくたまにだけど
企業面接で、特に若い男性面接官にイライラしたした顔されるのも
「このまま全部曝け出した状態で好かれたい!」
って私の素直で無垢だけど、
だからこそ傲慢な姿勢が伝わっちゃって、
鼻につくのかもって考えちゃった。
日常においては、私は
「私の大事にしてる価値観」のもとで
人と関係を作りたいから
変に意識はしすぎる必要はないけど。
友達や後輩で、自分をさらけだせる子を見ていると気持ち良いし素敵だなって感じるから、
そのこと自体は本当に自分の良いところだけど。
かつ、今は大事にお互い思える人がたくさんいてありがたいけれど。
それでも...
私の姿勢は人に対して押し付けたら良くない。
そして、本当に全部曝け出しているかは分からない。自分にも対しても分からないかも。
どんな自分も許してあげられる人でありたい。
どんな人でも良いところがあるから自分を好きでいてほしい。そのために優しい社会でありたい。
とか、色々考えてしまった〜。
朝井リョウの本はいつも考えちゃうから、誰かと話を共有したくなる。
友達に借りたのだけど、好きになったからブックオフで買っちゃった。