坂の町で過ごした他愛のない時間
大津駅を降りる。ふたりで手をつないで話しながら帰路につく。帰り道の坂を登ると琵琶湖が見えた。住宅地から見える青い琵琶湖が綺麗で別世界の景色に見えた。
それ以来坂の町に住みたいと思っていた。坂の上からみるあの景色が忘れてられなかった。
そして今、坂の町に住んでいる。琵琶湖はないけど坂を登ると高いところから町を見下ろせる。特に夕日が綺麗で、赤が空を染める。私が住む町が幻想的な景色になる
隣にあのときの彼はいないけど、坂の上から景色をみると思い出す。あの青い琵琶湖を。
坂の上にある小さな家で過ごした他愛のない時間も全部大切な思い出。
私の人生で一番幸せだった。