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いつでも笑顔であることの弊害

急性胃炎で休日を休息にあてなくてはならなくなりました。たけだりなです。

ここ最近の私のメインテーマである、「いつでも笑顔であることの弊害」について話したいと思ってます。
※ここでの私の意見は武田莉奈個人の見解であり所属する企業はなんら関係ありません。

私は接客業で店長をしています。
接客に力を入れていて、それは公言しているし、自分のイメージ戦略としてもかなり利用しています。
また私生活でも基本的には楽観的でツボが浅いので、よく笑っています。


なのでありがたいことに、
たけだりな に対するイメージとして、
ポジティブ、キラキラ、プリンセス、明るい…
などなど、プラスのワードを持って頂く機会がとても多いです。


しかし、私も人間。
そして女性であり、毎月のホルモンバランスにしっかり心身は動かされるし、出来ないこともあるし、帰り道に泣いてることもかなりの割合であります。笑


でね、今月は特にコンディションがよろしくなくて、しかも色々言われる機会が重なったわけですよ。

「店長なんだから」
「アイドルなんだから」
「いつも笑顔でキラキラしてないと」


曲がりなりにも接客にはプライドを持っているので、お店に立つときに笑顔でいるというのは崩していないわけです。

お仕事が終わったあとね。
本日も長時間労働!!疲れました!!!頑張りました!!!
ってSNS等で発信するのは個人の自由だし、
他人がとやかく言うことじゃない。

でもね、言われるわけ。
やんややんや言われるわけです。
めちゃ見てくれてるやん私の小さい文字の意見。笑
ってなるくらい。


「確かにな、みんな笑顔でキラキラしている私が見たいわけであって、私はみんなの要望に応えないといけないよね♡今日も一日笑顔で頑張ろう♡」

って思ってほしいんですか?
あなたは一体私のなんなんですか??

そもそも私はアイドルじゃないし、
アイドルであったとしてもアイドルである以前にその人は人間なのです。
あなたと同じ人間なのです。


接客業従事者である。
いつもお店に行くとニコニコ笑顔で迎えてくれる存在である。

そのイメージを個人に対して当てはめ、
かつそのイメージ通りの行動を無意識に要求した発言って今の世の中にかなり溢れているのではないかと思います。

お客様に対しては常に笑顔でお迎えします。
沢山あるお店の中からこのお店を選んでくれたことはものすごいことで、感謝したいから。

ただ、店員の人権を損害するような発言をされる方や、マナーのない方(閉店後も平気でお店に居座る、列を抜かす…)に対して、私たちは笑顔でいる必要はないんだと最近は思います。
好意を持てない行動言動に対して、不用意に笑顔を使うのは改善を阻害してしまう可能性があるから。
また店員である以前に人間であるという事実を希薄化させてしまう要因になり得るから。


私はちょっと反省していて、
どんなときも笑顔で返してしまうことが多かった。
お店にいて不快な発言をされることはそんなにないけれど、
例えば日常生活で、セクハラまがいのことをされたときも、笑顔でなんとなーく流したり。
反論したいときも、笑顔で「そうですね♡」と答えたり。


意見を言う言わないは、
その時の自分の気持ちで決めていいけど、
嫌だなって思った時は、
笑顔でかわすのをやめようと思いました。
笑顔ってだけで、「嫌です」って言葉のパワーが半減、いや8割くらい削がれてしまう気がするんですよね。


笑顔で言っておけば、
その時目の前の相手(特に男性)を不機嫌にさせて、その反撃を食らうこともない、
という女性的な処世術でもあるわけです。


だけど最終的に、
その帰り道、「また私は笑顔で我慢してしまった。」という消化しきれないもやもやに苦しむ。

そして繰り返される同じ場面。

どこかで勇気を持って、
「嫌だ」ということをちゃんとそれに見合う表情を持って伝えないことには永遠ループかもしれない。

きっと私だけじゃなくて、
同じように感じている人もいるはず。



接客業、その仕事柄的に笑顔のパワーは良い意味でとても感じているし大切だと分かっています。
しかし、一方で、人前で笑顔であることが癖付いてしまう職種でもあるため、気づいたら自分のために言わなくてはならない意見を押し殺してしまう一因にもなるのではないか、という問題提起でした。


笑顔でいるのも、
私はみんなのアイドル!
と言うのも全て私が決めることであって、
他人が押し付けるものではありません。
直接言ってくれた人に対しては、今回私はちゃんとその旨を伝えたけど、このことから日常的にいかに自分を押し殺してるか、笑顔で色んな感情に蓋をしてるかに気づきました。


2019年、始まりましたが、
いつもニコニコ笑顔の可愛い女の子ではなく、
嬉しいときは嬉しいと笑い、
悲しいとき腹立たしいときは、
悲しみや怒りとしてしっかり自分の意見を伝えられる人間になろうと思います。

たけだりな

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きょうもあなたの一日にちょっぴりいいことがありますように。そんなちょっぴりのいいことを、一緒にたくさん積み重ねていきましょう。「すき」で世界を溢れさせましょう。