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「性の話をオープンに」と「セクハラ」を分ける判断基準

性の話をもっとオープンに、誰もが安心して取り扱える世界にしたい。

今、性に関する活動をしている人は増えていて、きっと皆様こういう思いを抱いていると思います。

・人間の三大欲求の中のひとつなのに、なぜか性欲だけはタブー視される。
・セクシャルな話題は人前でするものではない。
・性の話をする人は、みんなSEXが大好きなヤリマン、ヤリチンだ。

そんな昔からの風潮や誤解が、
性の分野から世の中をよりよくしたいと思っている人たちの活動を阻む現状があります。

私の場合、

・性のことで悩む人が、すぐに適切な情報にたどり着けるよう正しい性の話はもっとオープンに、誰もが手の届く場所にあったらいいのに。

・愛し合う人同士が、性の話をスムーズに取り扱えるようになって、より愛を深められたらいいのに。

・性の正しい知識や情報を得ることで、自分の身体と心を大切にできる人がもっと増えますように。

そんな思いがあって、
性の話を真面目に可愛く話して、世界をちょっとハッピーに♡
と掲げています。
(私の「可愛い」という単語の扱い方が独特で、「愛を持って」や「明るく寛容な心で」的な感じで使います。笑)


「性の話をオープンに」とセクハラの違いとは

そんなこんなで、今はTwitterやYouTubeで基本的には楽しく情報発信をしている私ですが、こんな私のところにも、まあ心がざわつくコメントなどが来るんですねえ…。

例えば私はコンドームレビュー動画をYouTubeにアップしています。
(チャンネル登録して頂けると泣いて喜びます!!!
https://www.youtube.com/channel/UC_tAxWv9DKaRSD1G8dgTp9g)

もちろん、エロコンテンツと認識されてしまう可能性をはらんでいることは百も承知なわけで、あやしいコメントが来ようとも、まずは見てくださってありがとうとは思いますし、コメントをわざわざくれることも感謝なわけですが。

が、やはり、
セクハラまがいのコメントは不快感ありまくり…!!!

性の情報を発信する立場として、
セクハラまがいのコメントなどは我慢するのが当然である、と言われることもありますし、確かにな…と思おうと努力したこともありますが、

いや…どう考えても、これはきもいし、肯定はできねえ…!!(荒ぶる私)

我慢をするというのって、
見方によっては受け入れていることになりかねないじゃないですか。

仮にも性の話をもっと楽しくしたい、と言っている私が、なんで嫌な気持ちを我慢して、楽しそうにしなければならないのか…!
こうやって課題を見て見ぬ振りをしていては、変化なんて程遠い!!

解決に向けて、嫌なものは嫌だと発信することもまた、ひとつの大切な行動なのではないかと思うのです。


すみません、少し心の声で書きすぎました。
落ち着きます。


そう、それでですね、
「性の話をオープンに」とセクハラの違い。
その判断基準は興味の向きにあると思っています。


性の話、テーマそのものを中心にしたコミュニケーションこそ健全な場。

こちらから見たら明らかにセクハラであるコメントをしている人を見かけたとき、当の本人は全く悪意がなさそう、なんなら好意からセクハラしてしまっている、というような状況を見ることがあります。

ただいくら好意があろうとも、性的に不快に思われたらもうそれはセクハラなんですね。
好きだから家の前で待ち伏せしています、は、いくら好きでもストーカーだし犯罪ですよね。
同じです。
まあただ、セクハラしたい訳じゃないのに、セクハラしてしまっている人たちにどうか届きますように…と願いながら、

性の話に関して、
「健全に話すこと」と「セクハラ」の違いを分ける大きな判断基準について私が思うこと
を伝えます。

上の図をご覧ください。

健全に性の話をしているとき、
発信者も視聴者もみんながその話題に興味を向けて話しています。

この場合、その話題についての見解が深まり、新たな視点なども見出せて、大変心地のいい場が生まれます。

一方で、セクハラになりうる場合というのは、
興味の向きが、発信者個人に向いてしまう時です。
発信者個人は性の話を提供しているとは言え、人間なのでプライバシーがあります。
性の話をしているから、エロいことしてくれるんだろうな…!なんていう謎の期待をプライバシーの無視とともにぶつけてしまうのは明らかにセクハラなのです。

うえーん、それでもよくわからないよーう、
というおチビさんのため、
OK.NGライン、具体例を挙げて説明しましょう。
(あくまで私の主観です。人によりラインは異なります)

コンドームの話
○コンドームの性能、正しい知識、着け心地…
「このコンドームの素材はなんですか?」
「実際使ってみましたが、確かに生感ありました!」

×コンドームを使用する頻度、誰と使うのか…
「りなちゃんは最近いつコンドームを使ったのかな?😄」


セルフプレジャーの話
○女性のセルフプレジャー全体像の話、グッズの話、使用感の話…
「女性はどのくらいの割合の人がセルフプレジャーするのですか?」
「このグッズの振動の強さはどうでしたか?」

×セルフプレジャー中の個人を想像する発言、個人の趣向…
「セルフプレジャーするなんてエッチなんですね😁」
「クリ派?中派?」

どうでしょう?
伝わりますでしょうか。
興味の向きを発信者個人に向けない!
ここ、大事なので、メモしてね!!!

(ちょっと前に流行った「おじさんLINE」風なコメントが多いのが特徴でもある。)

(わざとふざけておじさんLINEごっこしている人は、どうか読解力のない私のためにコメント最後に ※おじさんLINEごっこ と注意を入れてください。)

相手との関係性、距離感というイレギュラー判断軸が入ってくる

セクハラかどうかの大きな判断軸は興味の向き!とお伝えしたものの、性の話がちょっぴりややこしいのは、イレギュラー判断軸があるからでもあります。

相手との関係性、距離感によって、許容範囲が変化する。
という点です。

そう、つまり、見ず知らずの人から「クリ派?中派?」と聞かれたら、お前は誰じゃーい!!このセクハラ野郎!となる訳ですけども、

パートナーから同じ質問をされれば、それはお互いの仲を深める素敵な質問に変化します。

親しい友達から同じ質問をされても、爆裂下ネタトークを開催するゴングにも変化します。


こんな風にお互いの関係性と距離感もまたイレギュラー判断軸として作用してきます。

ただ、やはりSNSはパブリックな場であるので、基本的には皆見知らぬ人、マナーをわきまえる必要があると思って性の話を健全にしていきたいですね。

Twitter、YouTubeなどのSNSは、
通常のコミュニケーションとは異なり、
発信者に対して視聴者はどんどん親近感を持ち、一方的に友達感覚になることもあると思いますが、発信者からしたら、顔も名前もしらない人であることは変わりないので、性の話をする際の距離感は大切にしましょう。

性の話がオープンに健全に安心してできる場とは

色々書いてきましたが、
性の話を取り扱う人やその周辺を見ながら私的に思う安心してセクシャルトークができる場のポイントは下記です。

個人のプライベートに興味を向けられない。
・肯定的な明るい雰囲気。
・受容がベースにある、特定の思想を攻撃をしない。
・正しい性の知識を学ぶ姿勢がある。
・個人に対して下心を向けない。

佐伯ポインティさんの作る猥談バーは、SNSを見ている限り、まさに底抜けにこれらのことが徹底されている場なのではないかと思います。

性の話をする人、エロを健全に楽しむ人こそ、お互いを尊重しモラルを守る意識が高いと感じています。

性の話を真面目に楽しくしていき、世界を明るく変えていきたいと思っている皆様、ひとりひとりの人格を尊重しながら、モラルを守って、楽しく性の話をオープンにしていきましょ〜う!!

ここまでご覧頂きありがとうございました♡

たけだりな

#性愛 #セクシャル #性 #コンドーム #セクハラ #猥談バー

きょうもあなたの一日にちょっぴりいいことがありますように。そんなちょっぴりのいいことを、一緒にたくさん積み重ねていきましょう。「すき」で世界を溢れさせましょう。