愛を求める関係の中で生まれる問題。私が性の話を発信する理由
春の陽気にも慣れ、
変化の狭間にいる空気感にやられ、
気だるい日曜日の夕方みたいな気分が続いています、みなさんご機嫌いかがですか。
たけだりなです。
4月という時期、最近好きなこと、
という話題は初対面の人から親しい人まで総じて話すことの多い話題だと感じます。
私の最近のそれは、性の話です。
コンドームを筆頭に、月経、ピル、避妊、性感染症、セックス、セックスレスなどについて情報収集、および発信をすることが今とても楽しいです。
今回は私がなぜセクシャルなトピックに関心を持ったのか、そしてそれを発信するに至った経緯について話したいと思います。
そもそもたけだりなが大前提として人生のテーマとしているもの
私は "世界をちょっとハッピーに" というテーマを掲げて生きています。
毎日最高にハッピーだったら、
それはそれで素晴らしいんだけれど、
やっぱり生きていると、どうしようもなく落ち込むことだったり、上手くいかなくて苦しいことってあると思っていて。
そういうちょっとしたマイナスの気持ちが、
私のアクションによって、
少しでも明るくなれば、
今日も一日頑張ろうって思える人が増えたら、嬉しいなと思いながら生きています。
誰かの人生に劇的な影響を与えたいという願望はあまりなくて、誰かにとっての小さな日常の幸せをお届けできたら、その小さな幸せが積み重なって、少しずつ世界の幸せになるんじゃないかなって願っているんです。
今のアイス屋さんのお仕事も。
生きるために絶対的に必要なものではないけれど日常の中で、心をちょっぴり喜ばせるアイスクリーム。
それを心を込めて作って笑顔でお客様にお届けすることで、「幸せだな、今日も一日頑張ろう」ってその瞬間だけでも思ってもらえたら、その積み重ねがその人の毎日を作っていくんだと思えて、意味を感じています。
自分を大切にするために性の話をする
そう、そんなこんなで、
アイス屋さんで「世界をちょっとハッピーにしたい!」と言っている人が急にセクシャルなトピックに力を入れ始めた、となると、頭にハテナが浮かぶ人が多いのは、すごく分かります。
さっきまで「風が強いね」と話してた人が、数十秒後に「桶屋が儲かる!」と言い始めたら、間の数十秒を知らない人はびっくりしますもんね。
"世界をちょっとハッピーに"
というテーマに対して、私自身が重要だなって思う要素があります。
自分を大切にすること
知ろうとすること
好きなものを大切にすること…
特に、「自分を大切にすることって、ハッピーに生きるために必要不可欠」だと考えているので、そこに繋がるトピックのひとつに性の話がありました。
もともと月経の話やセックスの話は自分の体に関わるし、そういう話は結構好きだったんです。
しかし情報を発信するまでに至った、
きっかけというきっかけは、
コンドーム装着を要求できない私問題でした。
「つけてね」が言えない。相手を落胆させる恐怖に負ける自分
性行為の際にコンドームをつけないという選択をされそうになったときに、「空気を壊すのでは…」「相手をがっかりさせるのでは…」と感じてしまい、「ちゃんとつけてね」の一言が言えない自分と対面してしまったんです。
今思えば、空気とかその時の相手の気持ちとかよりも、どう考えても自分の気持ちと体の方が大切なのは頭では分かりきっているのに、相手を落胆させる恐怖に勝てない自分がいました。
そしてその問題は、
真綿で首を絞めるように、
自分で自分を傷つけていました。
そんなときに思ったこと。
コンドームは男性側だけのもの?
単に相手任せにしているだけだと、
自信を持って意見を伝えられないのでは?
二人の間にあるものなのだから、
女性側ももっと主体的に選んだらいいのでは?
そもそも着けたくないという人にはどんな着けたくない理由があるの?
そういう疑問の数々から、コンドームについて熱烈に調べるようになりました。
女性ももっと主体的にコンドームを選べたら人生がより楽しくなるのではないか?という実験
自らの疑問に立ち向かうべく私はコンドームについて知ること、そして発信することを始めました。
コンドームの種類、素材、避妊成功率、触り心地、におい…
知れば知るほど、世界が広くて、楽しかった。
コンドームの種類が沢山あること、そしてそのひとつひとつの制作秘話的なメーカーの想いなども愛おしくて。
ひとりひとりの個性(体質、悩み、志向…)に合わせた分の種類の多さにはとても、愛を感じました。
もちろんコンドーム選択に当たっては男性側に合わせる割合の方が多くなるかもしれないけど、女性側も好みがあればふたりでより良い時間を築いていけるだろうし、知識があれば課題にぶつかった時の対処能力も高くなる。
二人の関係をより楽しむためにも、
男女ともにコンドームをもっと主体的に選ぶ世界はかなりアリだと思います。
その仮説を確かめるための実験をしているという感覚でもありますね。
愛を求める関係性の中で生まれる問題。性の話を、知るだけでなく発信するワケ
そしてコンドームの話をすれば、自ずとセックスの話、そして避妊や月経についても情報が入って来るようになり、総じて性の話を知り、発信することになりました。
私自身がコンドーム問題のようなセクシャルなトピックで悩んだときに、初めに困ったのが、誰に相談すればいいのか分からず心細い、ということでした。
そもそも友達から悩んでる話を聞く機会もなかったし、コンドーム着けてって言えないなんてかっこわるいし、でも同じ思いをしている人がいたらこの不安も少し和らぐかもしれない…
とかとか、もーう、ひとりでぐるぐると。
だからセクシャルな話題ももっとオープンになったらありがたいなって思ったのです。
話したい、聞きたいと思う人が、
よりセクシャルな話題にアクセスしやすくなったらいいなって。
そしてコンドームについて発信していると、周りの人から色んな思いが聞けた。
自分が使うコンドームの話
パートナーとの交わすコンドームの話
コンドームの課題…
それらはパートナーとの間で、愛を求める関係性の中で生まれる話題であり、もっともっと大切にされるべき話だと感じました。
話したくない人は話さなくていいんです。
私だって性の分野に関して言いたくないことはいっぱいあるし、そういう話はしないです。
自分の中で大切にしたいことは、自分の中で大切にしてあげてほしい。
だけど、共感し励まし合えたり、
自分の身を守るためだったり、
パートナーとの関係性をよりよいものにするためだったり、
そのためにもしかしたら少しでも役に立つかもしれないことは発信していきたいと思いました。
情報、知識は自分を強く豊かにするために必要だから。
知らないから、分からないから、と悲しい思いをすることがないように。
自分を、大切な人を、大切にできる方法を考えるために。
そのために、私は、
性の話を知りに行くし、
発信します。
終わりに
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
自分の好きなことだし、
人生にとって必要性をとても感じるから、
私は今、ポジティブに性の話をしたいと思っています。
悲しい話でも、辛い話でもなく、
明るい方向に持っていくために。
発信して気づいたことは色々あります。
性に関する課題に真面目に向き合っている方々の存在を知り、とても勉強になり、勇気をもらうこと。
性について悩む人の問題が解決される適切な場がとても少ないこと。
愛する人との関係を大切にしようとしている人が沢山いて感動すること。
多様性を愛せる人が増えるようになるために、セクシャル分野は今とても重要であるということ。
素敵な世界だなって思います。
もっともっと素敵な世界への変化が、
ここから生まれることを感じるから、
心を込めて関わっていきたいです。
これからもポジティブに性の話をしていきましょう。そして世界をちょっとハッピーに。
たけだりな
Twitter @rina_t_sweet
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