子どもの観察力に学ぶ
朝、娘が右手を頭の上に上げながら、口で「シュー、シュー」と機関車みたいな音を出していた。
新しい遊びをはじめたのかな……と思っていたら、旦那さんが気づいた。
「あ!それ、僕のマネだ。朝、スプレーの整髪料をつけてるのをマネしてるんじゃないかな。」
よく見てるなー。
確かに、そのジェスチャーをやり始めた時、旦那さんは洗面所で朝の身支度を整えてた。
確かに、トミカを耳に当てて「もしもし」のポーズをしたり、何かと親の行動のマネをすることが増えてきた。
この子の前で電話したことなんて、ほとんどないはずなのに。いつの間に見て、覚えたの?子どもの観察力にびっくりする。
子どもの行動から、自分を返り見る
わたしは、これほど他の人のことを観察してるだろうか。
先週、旦那さんが風邪を引いたとき、全然体調の変化に気づかなかったな。
会社のチームメンバーはどうだろう。保育園のお迎えがあるから〇時までにこの仕事をやりきる!と、脇目もふれずにいて、あまり周りが見えてないかもしれないな…。
思い返してみたら、娘ほど、まわりを観察してない自分に気づく。
じっくり見てたら、見えてくる
そんなことを考えていたら、サイボウズ式編集長の藤村能光さんの著者イベントのことを思い出した。
そのイベントの中で藤村さんは、6人のメンバー全員と1on1をしていると言っていた。
相手と距離間を詰めるために、1on1の場で「なんかある?」と聞いてはいけないらしい。相手に興味を持って、その人のちょっとした変化に気付くのが大切で、日ごろメンバーを見ていると聞きたいことたくさん出てくると。
ああ、もしかしたら娘はわたしたちとの距離を縮めたくて、小さくてきらきらしたその眼で、毎日観察してるのかな。
そう思ったら、彼女のことがますます愛しくなって思わず抱きしめた。