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わたしだって自己肯定感を高めたいよ、そりゃ
子どもができてから、「自己肯定感」っていう言葉がやたら目に付くようになった。
「自己肯定感の高い子どもに育てよう」
「親の自己肯定感が低いと、子どもに悪影響が出るよ」
何かのタイミングでこんな言葉たちを見ると、ものすごくプレッシャーを感じる。まるで子どもが自己肯定感の低い子に育ったら、親のわたしの自己肯定感が低いせいだ!って責め立てられてるみたいに。
そもそも自己肯定感って?
Wikipedia(ウィキペディア)を見てみると、こう書いてあった。
自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である。
自己肯定感が高い状態とは、
そのままの自分を認め受け入れ、「自分は大切な存在だ」「自分はかけが
えのない存在」だと思える状態で、人と比べて自分が優れているかどうか評価しない。
自己肯定感が高いと、自分を尊重するように周りの人を尊重できる。すると他者からも尊重され、お互いに尊重し合える関係が作れる。らしい。
子育ては、母親から自己肯定感を奪う
じゃあ、今のわたしの自己肯定感ってどうだろう?って……
もう、考えなくても答えはわかってる。
泣く、あやす、寝たかな…と思ってベッドに置くとまた泣く。
ごはんを作ってると、途中で子どもが泣き出して邪魔が入る。
離乳食をつくって食べさせると、こぼしまくる。
もう、何もかもが思い通りにいかない日々。
育休中は外部との接点がないから、日中のこの状態を知ってる人もいない。
旦那さんが仕事から帰ったときにごはんができてなくて「1日家にいるのにどうしてこの時間に料理ができてないんだろう?って思われてるんじゃないか」と考えてブルーになったり。
あの日々で、自己肯定感が下がった。確実に。
子育ては、母親の自己肯定感を奪う。
そして、「子どもの成長には自己肯定感が大事だ」と聞くたびに、「自己肯定感の低いわたしが育てた子どもは、自己肯定感が低い子に育っちゃうんじゃない……⁉」と心配になって、それがまた自分の自己肯定感を下げる要因になる。
抜け出せないループ。
高めようと思わないでいいよ
自分が「自己肯定感」って言葉を聞くと、なんだか後ろめたい気持ちになるってことは、今も自己肯定感が戻りきってないし、自己肯定感が低い自分に少なからず嫌悪感を感じているんだと思う。
でも、
自分に「母親」ってタグがついても、わたしはわたしだ。
誰がなんと言おうと、自分の人生。一番大切なのは自分だ。
まずは自分で自分のご機嫌をとろう。
それが、子どもや家族が笑顔でいるための秘訣だ。
って、考えるようになってから、ちょっとましになった気がする。
自己肯定感なんて、高めようと気負わない。保てたらそれでいいよ。