ほぼ毎月、夫婦振り返り会議
わたしたち夫婦は月に1回くらい、相手との間で最近感じたことや、モヤモヤしたことを言い合う機会をつくっている。
どうして振り返り会議をはじめたのか
やりはじめた経緯は覚えていないけれど、思い返してみると、結婚当初からやっているかもしれない。お互い一人暮らしが長かったので、一緒に住み始めてから小さな不満が積み重なっていった。ある時、日ごろから思ってるちょっとしたモヤモヤを口に出して伝えてみたら、相手がどういう考えでそういう行動をとっているかが分かったし、そのうえで改善策を話し合うことができた。それから
「ひとりでモヤモヤ抱えてるより、相手と話をしたほうがお互いのためになるな」
と思うようになったのが、定期的にやるようになったきっかけかもしれない。
振り返り会議を実施するタイミング
夫婦振り返り会議は「毎月第1日曜日!」みたいに、具体的に実施日を決めているわけではない。
タイトルに「ほぼ毎月」と書いてるとおり、だいたい月に1回くらいの頻度でやっている。
ポイントは、お互いの気持ちと時間に余裕がやるときに話しをすること。
何かに切羽つまっていると感情的になりやすいから、おいしいものを食べてお酒もちょっと飲んで、ご機嫌なタイミングで「そういえば最近モヤモヤしてることある?」と話し出す。
だから自然と、土日の夜に話をすることが多いかもしれない。
どんなことを話しているのか
会議、という名前がついてるけど特に堅苦しいものではなく、アジェンダがあるわけではない。話すモヤモヤも、ちょっと気になるけど我慢しようと思えばできる本当に日常の些細なことだ。
前回、わたしが彼に伝えたモヤモヤは「炊飯器に、2・3口くらいのごはんを残して置いておかないでほしい。全部よそって食べちゃうか、タッパに入れて冷蔵庫にしまってほしい。」というものだった。ね、すごく些細なことでしょ。
でも、ごはんをよそろうと思ったら1膳分もなくて、あわててお腹空かせて機嫌の悪い子どもなだめながら冷凍うどんを解凍する…みたいなことが今回の会議の直前にも、過去にも何度もあって何気にストレスで「どうにかならないかなあ」と思っていた。
今月の夫婦振り返り会議でその話をすると、彼は
「気持ちはわかるし、正論だと思う。」
といった上で、こんな言葉を続けた。
「でも、タイミングによってはできないことがあるのをわかってほしい。そして何より、あなたが当たり前にできることを他の人もできると思わないでほしい。」と言ってきた。
どういうこと!?詳しく聞いてみると
今日、会議の前は子どもが泣いていて、子どものごはんをよそって食べさせるので精一杯だったこと。
そして、正直、炊飯器の中にどのくらいごはんが残っているかなんて見ていないことを話してくれた。
それを聞いて、わたしはものすごくびっくりした。
ごはんをよそるときに、お釜の中を見てる=残量が把握できてるものだと思ってたけど、そうじゃない人もいるなんて!
振り返り会議の効果
できないことをできるようにするのは時間がかかるし大変なので、どういう仕組みでカバーできるか、そのあと2人でアイディアを出し合った結果、
・さとうのごはんをストックしておいて、ごはんが足りなくなったらそれを食べる
・お釜の中のごはんが少なくなったのに気付いたけどタッパに入れる余裕がないときは、炊飯器のフタをあけておく。フタが開いてさえすれば、中身が少ないことがわかるので手が空いている人がタッパに入れ替える
で対処することになった。
今回の会議でこの話をしなかったら、相手が炊飯器の中にどのくらいごはんが残っているか見てないだなんて知らず、この先どちらかが死ぬまでずっとモヤモヤしてたかもしれない。
そう思うと、些細なこともを言い合える機会をつくっていてよかったと思うし、伝えることで改善策が考えられて前に進めるのはよいことだと思う。
所詮、結婚して家族になったって、相手は他人でしかないから。
モヤモヤ抱えているものがあるなら言わないと相手に伝わらないし、言ってみたら意外な発見と、解決策が見つかりやすくなるかもね。