終活カウンセラーの資格を取った話~サバティカル休暇日記⑩
サバティカル休暇中にやりたかったことのひとつに、「人生の正午に職業人としてのピークを持っていける仕事について考える」というものがありました。
それについて向き合った結果、最終的に「終活カウンセラー2級」を取得しました!
今回はそのお話です。
終活カウンセラーに興味を持った理由
サバティカル休暇の日々を過ごす中で、思い描いていたとおりだったこと・想像と違ったことなど様々な経験する中で
・期限が決まっていると行動に移しやすい
・「やりたいけど行動できてなかったこと」をいざ実行するとハッピーになれる
・人生の後半に待ち構えていること&それに向けての予防策・対処法について学ぶ機会は少ない(→詳細はこちらのnoteに)
ということを実感しました。
「サバティカル休暇が終わっても、期限を意識して生きていけば、行動力が上がってより充実した人生を送れるのでは。」
「何かが起きたときに対処しようと思っても手遅れなことも多い。手遅れになる前に前もって対処したら、より人生が楽しいものになるのでは。」
なんて考えていると、とある言葉が思い浮かびました。
それは、「終活」という言葉。
「終活」は自分が亡くなった際の葬儀、お墓、遺言の準備や、財産相続、身の回りの生前整理など「自らの人生の終わりに向けた活動」の略語のことです。2010年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされたこともあるので、聞いたことある方は多いかもしれません。
この言葉が世に出た当初は「死んだあとのことを考えるなんて、縁起が悪い!」と思われることも多かったようです。しかし現在では、死後に向けた事前準備だけでなく「人生の終焉について考えることによって、今をより良く生きるための活動」とポジティブにとらえられるように。
「せっかく時間があるので、サバティカル休暇中の今、終活をやってみよう!エンディングノートを書いてみよう!!」
と思い立ち、何からどう進めていけばいいか調べ始めました。
調べるのと同時に、「いざやってみよう!と思っても、何からどう手をつければいいかわからないな。ここで離脱しちゃう人が多そう……。終活のやり方をアドバイスする人っていないのかな?」という考えが浮かびます。
終活の進め方と同時に、「終活 サポート」でググると……出てきたのは終活に関するカウンセリングの資格!
わたし自身が過去に、産業カウンセラーの資格を取得して転職のキャリアアドバイザー経験があること。現在も副業でオンラインキャリアサービスのサポーターをやっている(※詳細はこちらの記事にて)ことから、資格の情報が目に留まります。
「終活カウンセラー」は終活に関連する制度・介護・医療・お葬式・お墓などの基礎的な知識をふまえて相談者にカウンセリングを行い、必要に応じて専門家にエスカレーションする役目とのこと。これって……
・自分が過去に積み上げたカウンセリング経験が活かせる
・新しい知識の習得が必要=幅を広げられる
・年齢を重ねることがプラスになる分野
と、自分に合いそう!特に、「人生後半にピークを持っていける仕事につながりそう」という点が今のわたしが探しているものに近いのでは!?!?
そう直感するや否や、終活に関する資格を運営している団体一覧を調べ、学べる内容と受験までの時間・料金などから1つの協会をピックアップし、受験の申し込みを完了させました。
終活カウンセラー2級合格までの道のり
申し込みをした数日後に事務局の方からメールで講義のYoutube動画にアクセスできるURL・パスワードが送られてくると同時に、後日、テキストとエンディングノート、試験用紙が郵送で届きます。
週1の家出や、その他サバティカル休暇中にやりたいことの合間にテキストと動画を見ながら必要な知識を学び、最後に試験用紙に回答を記入してポストに投函。
1か月弱が経った頃、無事に合格の通知が届きました!
エンディングノートを書く
終活カウンセラーの資格取得申し込みをすると、テキストに加え「エンディングノート」が同封され郵送されました。
エンディングノートには、万が一に備えて、家族や友人に伝えておきたいことや自分の希望などを書き留めておく設問もありますが、自分の人生を振り返り、自分を見つめ直し今後に生かすために頭を整理する設問が数多く用意されています。
例えば、自分の人生を振り返り未来を考える関連の設問には……
■あなたのこと
‐ 人生の棚卸し(それぞれの年代でのエピソード、ありがとうの出来事、お世話になった人)
‐ 過去に訪れた場所、これから行きたい場所、印象に残った場所
‐ あなたの好きなもの
‐ これからの人生でやりたいこと
‐ 会いたい人
- 未来を後悔しないように生きるため、やっておきたいこと
将来、万が一のことが起きた場合の項目には……
■身体について
‐ ご自身や家族が介護状態になったときの方針
(どこで・誰に・面倒を見てほしい?認知症や要介護が進んだ時はどうしたい?)
- 病気の告知・延命治療について
(余命など知らせてほしい?延命治療についての考えは?)
■財産について
‐ お金にまつわる情報
(自分の預貯金/負債、有価証券、不動産、加入している生命保険、その他財産など)
‐ 遺言について
■葬儀・お墓について
‐ 自分のお葬式について
(病院で亡くなった場合の帰る場所、お葬式の場所の希望、どんなお葬式にしたいか、宗教・戒名・喪主・遺影写真について)
- 自分の入るお墓について
‐ 友人の連絡先
など。せっかくの機会なので、わたしもエンディングノートを書いてみました。
皆さんならそれぞれの質問について、どんなことを書きますか?
終活カウンセラー2級を取得して思うこと
今回、終活カウンセラー2級を取得すると同時に自分のエンディングノートを書いてみて感じたことは大きく3つありました。
1つ目は「終活カウンセラーはひとりではできない」ということ。もちろん相談に乗るために基本的な知識を持つのは必須だけれど、相続・お墓・葬式・介護…それぞれ深い分野なので、相談内容によっては専門家へおnエスカレーションが必要になることがわかりました。もし今後、終活カウンセラーを仕事にするには、信頼できる専門家とのつながり作りが必須ですね。
2つ目は、「相続・お墓・葬式・介護など、30代後半の今の時点では正直まだピンと来ない」ということです。考えてはみたけれど、遠い未来のことに感じて本当に将来、自分の身に起こることなのか…という実感が持てませんでした。このあたりの分野は、自分がもっと老いたら現実的に考えられるかもしれませんね。
最後3つ目は、「人生の後半に差し掛かる時期は、これまでの人生を振り返って今後のことを考える絶好のタイミングだ」ということ。
今までは上り坂を上る第1章のストーリーを生きてきましたが、これから下り坂に差し掛かる第2章の人生が始まります。それに向けて、第1章の自分の人生を振り返り、第2章以降でどんなことをしたいか考えることは、後半の人生を充実させるためのターニングポイントになることを、わたし自身、サバティカル休暇を取得してエンディングノートを書く中で強く感じました。
これらのことから
・将来、終活カウンセラーとして活動していくかは現時点では保留。ただ、各専門分野の方々とのつながりは意識的につくっていきたい
・むしろ、30~60代くらいの方を対象に「後半の人生に向けて、過去を振り返り未来を考える」ための取り組みをやっていきたい!
という思いが芽生えました。
終活カウンセラーの資格を取って新しい1歩を踏み出したら、今後の人生でやりたいことが新たに見つかるなんて!
今後は「具体的に何を、どうやる?」ということについて考えていこうと思います。