見出し画像

ブレーキ

突然、家の電話が鳴る。
電話の音に気づいておばあちゃんがゆっくり立ち上がる。電話をとりにいこうと歩き始めるけど、途中で電話の音が切れてしまう。

でも、何も焦らない。悲しまない。

『急いでとりに行って、足がつまずいて、全身大怪我するよりはいいでしょ。きっと用があったらまたかけてくるもの。急がない急がない。』

いま、訳あっておばあちゃんと2人で共同生活をしている。
おばあちゃんは無理をしてまでやらない。自分が日々できなくなっていくことが増えてもそれをを受け入れて生きている。どういう環境で自分の体が弱くなるかを知っている。

私は自分のブレーキが効きにくい傾向があるけど、おばあちゃんを見ていると、自分をセーブするマインドを教えてくれる。これから冬も来る。これまでの私には欠けていたブレーキを学ぶ期間にはぴったり🙂❄️

いいなと思ったら応援しよう!