ポッドキャスト翻訳プロジェクト 第4話 面白くない番組から考える企業ポッドキャストの在り方
こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら)
今回は、ポッドキャスト翻訳プロジェクト第4話として、「面白くない番組から考える企業ポッドキャストの在り方」について書いてみたいと思います。
月に50本は聴くほどのポッドキャスト好きなのですが、好みの問題もあるとは言えど、やっぱり面白くない番組ってあります。
ここで実名はあげませんが、ある英語のニュースメディアがやっているポッドキャストを聴いて、この番組がなぜ面白くないのか?と個人が考えた末に見えてきた企業ポッドキャストの在り方について、まとめてみたいと思います。
1.ポッドキャストの位置づけ
企業のポッドキャストというのは、商品PRやブランドの認知度向上などが目的となって、最近ではオウンドメディアの1つとして活用されてきているようです。
企業によってポッドキャストへの力の入れ具合も様々で、他のポッドキャストの会社とタイアップした本格的な楽しめる番組としてリリースされたケースもあります。
例えば、eBayとポッドキャスト専門メディアであるGimlet Mediaのタイアップ番組では、ebayのあからさまな宣伝番組にしたくなかった、というだけに、一般人がビジネスを始めるなかで、ebayの役割が自然と分かる、厚かましくない内容になっています。
反対に、全然力が入っていない場合だと、ポッドキャストをとりあえず始めてみましたレベルに聴こえてしまうケースもあります。
ちなみに、面白くなかったポッドキャストも、「とりあえずテーマに沿って、社内の人間が喋ってみました」という感覚で、更にニュースメディアとして更に深堀をする、というニュアンスの番組タイトルとも相反して、表面的な内容ばかりで、どうにもしっくりこないのです。
企業のポッドキャストとしての力の入れ具合というのは、まだまだ費用対効果というのが未知数である、ということもあって、SNSマーケティングと並ぶほど、まだ労力を割きづらい、という事があるのではと考えています。
2.ポッドキャストのマネタイズ
そこで、やはり注目されるのが、ポッドキャストのマネタイズです。
現段階でポッドキャストを始めとする音声メディアというのはリスナーが無料で聴けることがベースになっていて、そこからどうマネタイズするのかがハードルになっています。
例えば、スポンサー収入というのが業界では大きな収入源となっていますが、例えば企業のポッドキャストの場合、他社のスポンサーが入ることは難しく、マーケティング戦略として効果が得られるのかどうかが肝になると思います。
ちなみに、個人配信や大手ポッドキャスト制作会社の場合、有料コンテンツ化やグッズ販売、ドラマ化などによるライセンス販売等によって、収入を得る例があります。
3.ポッドキャストが、企業が持つべき必須アカウントになるのか?
では、今後ポッドキャストが、企業が持つべき必須SNSアカウントの如くなっていくのか?
それは「アナリティクス」と言われる、ポッドキャストの分析ツールを活用して費用対効果の見える化が進んでいけば、十分にあると感じています。現在では、Google、iTune、Spotifyや、ポッドキャスト作成アプリのAnchorなどが、配信者向けのサービスとして提供しているツールです。
Facebook、Instagram、Twitter、Youtubeと今では企業が持つアカウントは多くありますが、それぞれ分析ツールが今では多くあり、費用対効果が分かりやすい環境が整っています。
それぞれのSNSアカウントが得意なターゲットや効果が違うなかで、ポッドキャストが持つ「エンゲージメントの高さ」や「新たなスキマ時間へのリーチ」という強みが生きてくるスペースがあると思うのです。
ポッドキャストは、動画と比べてもマイク一本、今ではアプリがあれば簡単に経費を抑えて出来るところも魅力です。(面白くなかった番組は、その手軽さが仇になっているように聞こえてはいるのですが…)
後は、どの程度投資をするか。安く簡単にも作れるし、テーマやパーソナリティーの選出、編集も加えてクオリティーを高めることもできる。これから企業がポッドキャストにどのぐらいの投資をしていくのか、注目です。
4.最後に
今後、企業が消費者と繋がるツールとしても、ポッドキャストの存在感が大きくなってくるのでは、と素人なりに、面白くない番組を聴いたことがきっかけで、考えるところをまとめてみました。
さて、これまでいろいろとポッドキャストの可能性について書いてきたのですが、それじゃあ「実際ポッドキャストを作る時のポイントは?」というところを、次回は、おすすめポッドキャストの一押しエピソードでご紹介したいと思います。
それでは、次回のnoteで。
ちなみに、今回は以下のnoteを始めとする音声メディアマーケティングの内容を一部参考にさせて頂きました。