儚い花の命と、その付き合い方
花の命は儚い。
今年の春にお花屋さんで可愛いミモザを見つけたことをきっかけに、定期的に生花を買うようになった。観葉植物とは違って、切り花は1週間程度で弱ってしまうのを繰り返し経験していくうちに、そう思うようになってきた。
そもそも我が家には観葉植物がたくさんある。夫と同棲を始めたタイミングで少しずつ集めて、今ではだいたい25個くらいの観葉植物と一緒に暮らしている。
そんなにたくさんの植物に囲まれているなら、お花は買わなくてもいいのでは?という意見もありそうだし、実際私もそう思っていた。
だけど、お花、とくに生の切り花は独自の魅力を持ってると思う。ドライフラワーには出せない鮮やかな色や、風でゆらゆらする姿が可愛らしくて癒される。
テーブルの上に飾れば、目に入るたびにちょっとだけ幸せな気分にしてくれるのだ。
ただし、生花は手間がかかる。夏でも週に1回程度の水やりで済む観葉植物に比べて、生花は毎日水換えをしてあげないといけない。できれば1cmくらいずつ毎日茎をカットして水を吸い上げやすくしてあげると、なお良い。
数が増えると結構大変で、結婚式で飾ったお花を全部持って帰ってきたら、飾れる分だけでも、水換えに30分くらい要していた。笑
さらに、定期的に楽しむならコストも嵩(かさ)む。観葉植物は、買ったらあとは成長していくので、お世話をしながら数年一緒に過ごすことになる。上手に育てられれば何十年と一緒にいることになるだろう。
一方、生花は切り花なので根っこもなく、なんとか茎から水を吸い上げることで命を取り留めている状態。せいぜい長くても10日程度しか持たないものが多く、ヒマワリなんかは3日もすればかなり縮んでしまう。
ある程度の量を定期的に買い替えている人を見ると、お金に余裕があっていいなと思う尺度にもなっている。
だけど、か弱い存在だからこそ、その美しさや可愛さにより価値が出るのかもしれない。コスパ・タイパが求められる今の世の中だからこそ、生花のように短い命を一生懸命お世話しながら愛でる時間を大切にしたいところだ。
とはいえ、私は生花がすぐに弱ってしまうのが悲しい。腐ってしまったような状態まで楽しみ、さすがにもう無理かな…というタイミングで破棄する。破棄するときは、生ゴミのゴミ箱に捨てるけど、それがかなり心が痛むのだ。
さっきまではテーブルの上に飾って同じ空間にいたのに、今ではゴミ箱の中にいる。少しでも悲しい気持ちを和らげるために、捨てるときはいつも「ありがとうございました」と小さい声で言ってから捨てるようにしている。(庭があって、土に還せるのが羨ましい)
花を捨てる機会を減らすために、ドライフラワーになるポテンシャルのある花は、干してみてさらに数ヶ月楽しむようにしている。(ドライフラワーの正しい作り方とかの知識はないけど、とりあえず干して花が落ちていなければ成功)
冒頭で話した今年の春に買ったミモザは、8ヶ月経った今でも天井から吊るして飾っている。
なので、我が家では生花を買うと、徐々にドライフラワーが増えていく。部屋が華やかになっていくのはいいけど、うちは広いわけじゃないから飾りきれなくなりそうだ…
でも生花は定期的に飾って楽しみたい、でも捨てたくない、だからドライフラワーにする、ドライフラワーが増えて飾るところがなくなる、の葛藤と無限ループに陥っている。
今のところ、花を買うペースは月に1回がちょうど良さそう。今月の花はこれ!と決めて買って楽しめば、季節の変化も感じられておすすめ。
来月はクリスマスだから、真っ赤なポインセチアを迎えてクリスマスを感じたいな。
Instagramでは、お花や観葉植物の写真も載せているので、もし興味があれば覗いてみてください。