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推しから嫌われているかもしれないと不安になった話

前回の記事『推しの好きなところ』で推しはどのファンに対しても平等、ということを書いた。

しかし、1回だけ「もしかしたら推しに嫌われているのかもしれない」と不安になった出来事があったので、今回はそのことについて書きたいと思う。

この出来事よりも後に開催された接触イベントでも普通に対応してもらっているし前方席で目が合ったりこちらの反応に合わせた反応をしてくれることもあったので、今であれば考え過ぎだなとは思うがこの記事を持ってモヤモヤを昇華させたい。





推しが出演作品のトークショーに登壇することになった。このトークショーが行われているイベントは、様々な作品の出演者が交代にステージに登壇するというものだった。ステージは1つだけではなく複数あり、大きなステージは抽選かつ座席指定で作品ごとに入れ替え制、小さなステージは先着順の立ち見で座席が決まっておらず入れ替え制ではなかった。
私の推しが出るステージは後者だったので、会場に早く着けば最前を取ることができた。私は今まで最前列で推しを見たことがなかったのでこの機を逃すまいとした。幸いにも最前列を取ることができた。さらに運が良かったと思うのは、推しが私の目の前に用意された椅子に座ったことだった。その距離は3mもなかったんじゃないかと思う。

推しと共演者のトークも楽しくて、あっという間に時間は過ぎていく。
だが、その間ちょっとした違和感があった。推しが客席をあまり見ないのだ。見ないようにしているというわけではないが、普段のトークイベントと比べて明らかに顔や視線を向ける素振りを見せない。

もしかして、私が目の前にいるからこちらを見ないのだろうか?

結果的にトークショーの終盤で客席へのレスポンスを求めるような時に推しは客席を見渡した。推しの反対側、ステージから離れている場所、そして覗き込むようにして最前列付近へと目線を移した。目が合ったと思った時に私は推しに対して頷いてみせ、それを見た(と思われる)推しが目を見開きながら小さく頷いてくれた。今考えるとこの一連の流れは確実にファンサをもらえていたと思うので今となってはかなり嬉しいのだが、当時は感じていた違和感が拭えなかったので素直に喜ぶことができずにいた。
トークショーが終了してステージから捌ける時も推しは離れたところへ目線を飛ばし手を振っていて、こちらを見ることなく退場した。

その当時は本気で悩んでいたが、よくよく考えるとステージから最前列が見えにくかった可能性がある。
ステージの高さは私の身長より少し低いくらいだったので、私はかなり見上げてようやくステージが見えるという感じだった。1度だけ目が合った時も推しはかなり前傾姿勢になっていたので、もしかしたら覗き込まないと客席前方が見えなかったのでは?と思う。

退場の時もわざわざ覗き込んで手を振ると特定の誰かに振っているようになるし、遠くを見ていた方が全体に振っているようにも見えるので当たり障りがないなと感じる。推しはファンに対して平等な人なので、そうしたんじゃないかなと思うようにしている。

これ以降のイベントでも推しが客席をあまり見ない時もあったので、この時の私は慣れない最前で余計なことを考え過ぎてしまっただけなのかもしれないと今になって思う。


推しからのファンサをもらえるのはやはり嬉しい。自分が”目が合った”と感じればそれは確実に目が合っているということにしている。こういうファンサをもらって(と思い込んで)嬉しかった話は別の記事としていずれ書こうと思う。