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安宅和人さん講演メモ「残すに値する未来を考える」#017

未来のマネジャーが知るべき外部環境の変化とは?安宅和人さんの講演から学ぶ

現代の未来のマネジャーは、単にチームをマネジメントするだけではなく、外部環境の大きな変化に対応する力が求められています。
地球規模の環境変化や急速に進化するAI、さらには社会問題としての少子化の影響など、これらの変化はビジネスや社会の在り方に深く影響を与えています。

こうした変化に対応するためには、柔軟な視点とレジリエンス(変化に強い組織や社会を築く力)が不可欠です。
このような時代の転換期に、著名なデータサイエンティストである安宅和人さんが、未来を見据えた講演を行い、私たちが直面するこれらの課題について鋭く分析した講演会に参加してきました。

本記事では、安宅さんの講演をもとに、未来のマネジャーに必要な視点を深掘りし、今後のリーダーが押さえるべきポイントを考えてみました。

★安宅和人さん:シン・ニホン
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3-AI%C3%97%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%81%A8%E4%BA%BA%E6%9D%90%E8%82%B2%E6%88%90-NewsPicks%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0-%E5%AE%89%E5%AE%85%E5%92%8C%E4%BA%BA/dp/4910063048

1. 環境変化と持続可能な社会の構築

森林の未来と環境負荷

安宅さんは、今後環境変化が深刻化し、これまで地球の「炭素吸収源」として二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出してくれる機能をしていた森林が「炭素発生源」に変わる可能性があると指摘しました。
更にその影響で平均気温が10℃上がる可能性があるそうです。

これってちょっと驚異的なことではないでしょうか。
森林が二酸化炭素を排出するって「風の谷のナウシカ」が現実化するってことですよね。
まずはこの話に衝撃を受けました。

人類が持続可能な社会を築くためには、人と地球の共存に本気で取組む必要があります。人間と自然が互いに共生できるバランスを見つけることが求められています。

「サステナビリティ」が上辺だけではいけない、ということを実感しました。
さらに、環境に対する負荷を減らしつつ社会のレジリエンスを高める「新しい資本主義」の必要性が強調されています。これにより、未来のマネジャーは企業経営において環境問題を無視することができなくなります。

2. AIの進化とビジネスの未来

AIが人間を超える瞬間

AIの進化は、2023年から2024年にかけて大きな転換期を迎えています。
安宅さんは、特定のAIモデルが人間の知能を凌駕し、新しい産業や技術を生み出す力を持っていると述べています。

私たちは「AIが人間を超える歴史的瞬間」に立ち会っているそうです。

例えば、AIが深層学習を通じて数百万の新物質を発見し、これが新たな産業革命の引き金になる可能性も示唆されていました。

AIが私たちの生活に浸透し、電気のようなユーティリティ(公共サービス)として機能する時代が目前に迫っています。これにより、未来のマネジャーはAIを活用し、業務効率やビジネスの競争力を強化する必要が出てくるでしょう。

AIと人間の共存

しかし、AIの進化には課題もあります。特に、生命に関わる領域では、AIの判断が人間の介入なしに行われるべきではないという議論があります。

安宅さんは、イスラエルの状況を例に挙げAIが戦闘や医療に使われる際、人類の生命に関わる場面では必ず人間が「In the Loop(人間が監視・介入する仕組み)」で関与する必要があると警告しています。

3. 少子化の影響と豊かさの再定義

人口減少と労働力不足

少子化の影響は、日本や他の主要国において深刻な課題となっています。安宅さんは、インドの出生率が2.2人から1.5人に低下したことを例に挙げ、世界中で人口が減少しつつある現状を指摘しました。
これにより、多くの国が深刻な労働力不足に直面し、社会や経済に多大な影響を及ぼすことが予想されます。

今後、未来のマネジャーは、この人口減少に伴う労働力不足をいかに補うか、また新しい技術やAIを活用して生産性を向上させるかが重要なテーマとなります。

まとめ:未来を生き抜くためのマネジメント力

安宅和人さんの講演を通じて浮き彫りになったのは、これからの社会において未来のマネジャーがどのように行動しなければならないかということです。
これまでSFやアニメの世界で語られていたユートピア・ディストピアが想像以上に速いスピードで目前に迫っていることを実感しました。

私が特に印象に残ったのは3点でした。

  • 環境問題には本気で取組む必要があること

  • AIの活用なくしてこれからビジネスパーソンとして生き残っていけないこと

  • 人材不足も喫緊の課題。AIと共存して「人間がするべき仕事」を見極めること

外部環境の変化に柔軟に対応し、AIの進化や少子化の影響を正しく理解し、レジリエンスを高めた組織作りが求められます。これらの課題に対処するために、私たち一人一人が未来の変化を見据えて行動していくことが必要ですね。

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★自己紹介記事はこちら
https://note.com/rina_enjoymama/n/nbc04ecacc08c


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