いつも好かれる人は「自分らしさ」の名人!シン・コミュニケーションの始め方
私は長年、コミュニケーションコーチとして多くの方々とお話してきました。
その中で最近、強く感じていることがあります。
それは、コミュニケーションに関する悩みの質が大きく変化してきているということです。
「テクニック疲れ」の時代
「相手に嫌われないようにどうしたらいいですか?」
「場の空気を読むコツを教えてください」
「上司との会話で失敗しないためには?」
皆さん、結局コミュニケーションの「正解」を探しているんです。
実は私自身も、かつては同じような悩みを抱えていました。
相手に合わせて必死で、「これで合ってたのかな」と振り返る毎日でした。
そんな私が見つけた「自分らしくイキイキとコミュニケーションを取る」方法をお伝えします。
転機となった「ある気づき」
その気づきとなったのは、ある研修での出来事でした。
参加者の一人が、文法が完璧じゃない日本語で、でも心からの笑顔で話してくれたんです。
「私の日本語、まだまだです。でも、好きな日本文化について話すのが楽しいです!」
その方の周りには自然と人が集まり、みんなが楽しそうに耳を傾けていました。
完璧な日本語ではなかったけど、その人の「自分らしさ」があふれ出ていたんです。
「自分らしさ」という最強の武器
それから私は、多くの「人から好かれる人」を観察してきました。
そこで分かったのは「自分らしさ」を隠さない人ほど、周りから愛されているということ。
例えば私の友人のAさんは、プレゼンの場で時々言葉につまりってしまいます。
でも彼女は「すみません、ちょっと緊張しちゃって」と笑顔で認めた上で、自分の言葉で丁寧に説明を続けていました。
そんな彼女の姿に、周りの人は好意を持ち、応援したいという雰囲気が生まれています。
具体的な実践方法
では、どうすれば「自分らしさ」を活かしたコミュニケーションができるのでしょうか?
私自身の経験も含めて少しずつ、具体的なステップを伝えます。
1.まずは「観察」から
私は2週間ほど「コミュニケーション日記」をつけてみました。
どんな場面で話すのが楽しかったか
緊張したタイミング
自然と言葉が出てきた瞬間はいつか
自分に矢印を向けると、自分自身が大人数での会話より、1対1の対話の方が自然体でいられることに気づきたんです。
2. 「得意」を活かす
さらに「質問することが得意」ということに気づきました。
相手の話に興味を持って質問することで、自然と会話が弾むんです。
これは私の「自分らしさ」の一つだったんですね。
あなたの「得意」は何ですか?
トークを丁寧に聴くこと?
場を和ませまること?
相手の気持ちを観察すること?
それが、あなたの「自分らしい」コミュニケーションの核になるはずです。
3.「苦手」も個性として取り入れる
私は元々、人前で話すのが苦手でした。
でも今は、その経験を話すことで
「私も昔は本当に苦手だったんです」
と、同じような悩みを持つ方に共感を持って接することができます。
苦手なことはありますが、それは自然なことなんです。
4.小さな一歩から始める
自分らしさを活かすために、枕詞を使ってコミュニケーションをする練習をしてみてください。
●ステップ1:朝の挨拶に一言添える
「おはようございます。今日は気持ちいい朝ですね!」
●ステップ2:会議で最低1回は発言する
「すみません、初歩的な質問かもしれませんが...」
●ステップ3:感謝の気持ちを言葉にする
「〇〇さん、この前のアドバイス大変参考になりました」
最後に:完璧を目指さない
私がコミュニケーションの悩みから解放されたのは、
「完璧なコミュニケーション」を目指すのをやめた時でした。
時々言葉に詰まる
たまに空気を読み間違える
完璧な言葉が思いつかない
こんな「不完璧な自分」も含めて「自分らしさ」なんだと受け入れられるようになったんです。
あなたの「自分らしさ」は、他の誰にも真似できない魅力です。
それを少しずつ、でもうまく表現してください。
そうすれば必ず、あなたらしいコミュニケーションの形が見つかるはずです。
あなたの「自分らしさ」は、他の誰にも真似できない魅力です。それを少しずつ、でも着実に表現していってください。
そうすれば必ず、あなたらしいコミュニケーションの形が見つかるはずです。
1ヶ月後の自分をイメージしてみましょう
私がクライアントの方々にお伝えしているのは、具体的な未来をイメージすることの大切さです。
では、「自分らしさ」を意識してコミュニケーションを始めてから1ヶ月後、あなたの周りはどう変化しているでしょうか?
仕事面での変化
まず、毎朝のオフィスでの会話が変わってきているはずです。
形式的な「おはようございます」から、その日の気分や天気の話題など、自然な会話が増えているかもしれません。
会議でも、完璧な発言を目指すのではなく、「私はこう思います」と素直な意見を言えるようになっているでしょう。
そして、きっと周りの人も、あなたの意見により耳を傾けてくれるようになっているはずです。
私生活での変化
友人との会話も変わってきます。
「こう言わなきゃいけない」という思い込みから解放され、より自然な会話が増えているはずです。
SNSでの投稿も、「いいね」を意識しすぎるのではなく、本当に自分が共有したいことを発信できるようになっているかもしれません。
内面の変化
最も大きな変化は、実は内面で起こっています。
毎日の会話に対する不安が減っている
自分の言葉で表現することが楽しくなっている
相手の「自分らしさ」にも気づけるようになっている
コミュニケーションにエネルギーを使いすぎなくなっている
これらの変化は、決して大げさなものではありません。でも、確実にあなたの日常を豊かにしてくれるはずです。
次の目標へ
そして1ヶ月が経ったら、また新しい目標を立ててみましょう。例えば:
より多くの場面で自分の意見を伝えてみる
新しい環境でも自分らしさを保つ
他の人の「自分らしさ」を引き出すサポートをする
大切なのは、これが終わりのない旅だということです。
完璧な到達点があるわけではありません。
でも、一歩一歩進むごとに、必ず新しい発見があります。
私自身、今でも日々新しい「自分らしさ」を発見しています。
それは時に驚きであり、時に戸惑いでもあります。
でも、それも含めて自分らしいコミュニケーションの一部なんだと思えるようになりました。
さあ、あなたも「自分らしさ」という無限の可能性を探してみませんか?
きっと素晴らしい発見の旅が、あなたを待っているはずです。