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ニラ・アスパラの豆知識

甘みとシャキシャキした食感でニラのイメージを一新

「北の華」は葉幅が広くて肉厚なのに柔らかく、甘みがあるのが特徴。熱を加えてもシャキシャキした食感が残り、さらに甘みが強く感じられます。強烈なにおいの元となる下部の葉を丁寧に除去して出荷しているため、香味野菜独特のにおいはほとんどなく、さわやかな緑の香りが漂います。

全量ハウス栽培されている北の華は、1月から11月頃まで収穫できます。とりわけ、冬の間休眠していた株から最初に芽吹き、じっくりと育って1月頃から収穫される「一番ニラ」は一段と食感が良くて甘みが強く、栄養価も優れているとされ、市場関係者や料理人から特に人気があります。

知内町は町の中央を東西に貫く知内川などの河川がもたらす肥沃な土地と比較的温暖な気象条件を生かし、さまざまな農産物の生産に取り組んでいます。なかでも「しりうちにら『北の華』」(以下「北の華」)のブランド名で出荷しているニラは全道一の生産量と高い品質を誇り、道内はもとより一大消費地の関東を中心に全国各地に出荷されています。

一番ニラの収穫が始まる1月。外は一面の雪景色ですが、ビニールハウスの中はニラの生育に適した環境が保たれています。

奥行き50メートルのビニールハウスですくすくと育つニラ。手前の切り株からは、新たな葉が育っています。切り株から生えた葉は25~40日ほどで再び収穫できるサイズに育ちます。2年目の株は1月~4月の間に3回繰り返し収穫できます。3年目の株は1月~10月の間に6回前後収穫し、その後役目を終えます。

しりうちにら「北の華」について

産地 知内町

収穫時期 1月中旬~11月中旬

アスパラガスといえば北海道産が有名!おいしい理由や食べ方も紹介

北海道の春の味覚、アスパラガスは毎年4〜6月にかけて旬の時期を迎えます。毎年この時期を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

アスパラガスは日本全国で収穫でき、お近くのスーパーや青果店でも手に入る野菜です。しかし、北海道産のアスパラガスは特別おいしいと人気です。その秘密はどこにあるのでしょうか。

アスパラガスは北海道産が有名!おいしい理由は?

北海道産のアスパラガスは香りが高く甘みがあり、みずみずしさに加えて、柔らかい食感が魅力です。その秘密は北海道ならではの気候にあります。

一般的に、野菜の糖分は気温が下がるときに作られます。食物は外気温が下がると、凍ったり傷んだりしないように、ある成分を出します。それが甘みの元となる糖分です。

北海道産アスパラガスの名産地は内陸部で、日中と夜の気温差がとても激しい地域になります。寒暖差の大きい気候で育つアスパラガスは、凝縮された甘みと旨みをたっぷり体内に蓄えます。そのため、国産のアスパラガスの中でも、特に甘さとみずみずしさを兼ね備えて、旨みがぎゅっと詰まった状態に仕上がるのです。

さらに、深い雪の下で越冬することで、栄養価が高く糖度の高い、濃厚な甘みのアスパラガスに成長します。食感が良く、スジが少なく太いアスパラガスは北海道の気候が育んだ賜物であり、有名になった理由といえるでしょう。

北海道産アスパラガスの旬の時期

北海道産アスパラガスの旬の時期は、毎年4〜6月ごろです。しかし、栽培する環境によって収穫時期には少しズレがあります。具体的には、ビニールハウスを使用した「ハウス栽培」によるアスパラガスは4月下旬から5月ごろ、ハウスを使わない「露地栽培」によるアスパラガスは5月中旬から6月ごろが旬となります。

栽培方法 旬の時期
ハウス栽培 4月下旬から5月ごろ
露地栽培 5月中旬から6月ごろ

北海道のアスパラガスは収穫期間が春から初夏と短いながらも、国内生産量は全国1位をキープし続けています。冬の間に根に蓄えた栄養分を使って芽を伸ばすアスパラガスは、出始めの時期が一番甘くておいしいといえるでしょう。

アスパラガスのおいしい食べ方

アスパラガスをおいしく食べるための茹でるときのちょっとしたコツを紹介します。

上手に茹でる方法

材料

アスパラガス
塩(お好みで)

手順

アスパラガスを洗う
アスパラガスをよく洗って、土や汚れを取り除きます。

アスパラガスの下部を切る
アスパラガスの下部に硬くなっている部分があった場合、その箇所を包丁で切り落とします。

鍋に湯を沸かす
十分な量のお湯を沸かし、塩を加えます。塩はアスパラガスの風味を引き立てる役割があります。約1リットルの水に対して大さじ1杯の塩が目安です。

アスパラガスを茹でる
沸騰したお湯に、アスパラガスの根元の部分を先に入れて10秒間ほど茹で、その後全体を入れます。アスパラガスの太さによって茹でる時間が異なりますが、一般的には細いもので約2〜3分、太いもので4〜5分が目安です。茹ですぎると柔らかくなってしまうので注意が必要です。

氷水につける(お好みで)
茹で上がったら、アスパラガスを氷水にさっとつけることで、色や食感を保つことができます。

水気を切る
水気をよく切り、完成です。

保存方法

アスパラガスの保存は、穂先を上にして冷蔵庫の野菜室に入れましょう。アスパラガスは横に寝かせて保存すると、収穫されたときの形へ戻ろうと穂先を上へ持ち上げる特性があります。そのときにエネルギーを消費することで水分が蒸発し、みずみずしさが失われてしまうケースも少なくありません。そのため、保存する場合は必ず穂先を立てるのがポイントです。

また、長期保存する場合は、塩を入れた熱湯で1分間ほど茹で、冷水で冷やしたのち、水気を取ります。次に、ラップもしくはポリ袋に入れて冷凍保存しましょう。1〜2ヶ月ほどおいしさを保つことができるうえ、調理するときには、解凍せずにそのまま使用できます。

北海道十勝のアスパラガスがおすすめ

北海道産のアスパラガスをお探しなら、十勝産がおすすめです。

北海道の南東部に位置する十勝は、気温差が大きいのが特徴で、夏と冬の気温差が60℃にもなる地域です。早朝の厳しい冷え込みと暖かい日中の温度差によって甘みが蓄えられ、甘みが強くて根元まで柔らかいおいしいアスパラガスが育ちます。

また、露地栽培のアスパラガスは太陽の光をたくさん浴びることで、栄養価も高いのが特徴です。旬の美味しさが凝縮された、約1ヶ月しか出荷できない十勝のアスパラガスをぜひご堪能ください。

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