7月に行った展示まとめ
1.ヒストポリス - 絶滅と再生 - 展
会期:2020年6月8日-9月27日
会場:GYRE GALLERY
現在世界規模で蔓延しつつある新型コロナウィルスの影響を受け、人間が「絶滅」の危機といかに向き合うかを問いかける。
地球史における人類の存在理由を参加アーティストの作品を通して未来的展望にいかに結びつけていけるかが趣旨の展示。
2.Mungo Thomson「Archives」
会期:2020年6月12日-7月18日
会場:MAKI gallry
ロサンゼルスを拠点として活動する作家、マンゴ・トムソンの個展
本展覧会ではʻ時間ʼに関する概念を問いかけている。
昨年行われた展示でも大きな注目を浴びたTIMEミラー
「鏡の中に映るものを毎日見て、時間があなたの顔にほどこしていることを毎日発見することにより、時間はその姿を明らかにするのです」
それだけでなく、社会的ステータスとなるTIME誌の表紙という設定は、作品を見る私たちの心に自尊心と虚栄心を浮かばせる作品である。
日本では初めて展示する作品「Stress Archive」
握りしめてストレスを発散をするおもちゃを、アクリル樹脂を流し固めると、圧力がかかり、変形する。
変形したおもちゃが、アクリル樹脂の中で過去のものとして保存されている作品。
3.藤堂個展「筑豊ボタ」
会期:2020年6月15日-7月26日
会場:アートフロントギャラリー
日本や欧米で採取した石の断面にガラスを埋め込み磨きあげる作品が代表的な藤堂さん
「僕にとっては宝箱だけど普通の人の感覚だったらやっぱりゴミ。この素材は人に見向きもされずに捨てられている石だけど、だからこそシンパシーを感じる。」
外から目を引くのは石炭の残骸、ボタ山を積み上げた作品
日本の近代化、繁栄と衰退、自然と向き合った人々の歴史を現代に魅せる展覧会
4.作品のない展示室
会期:2020年7月4日-8月27日
会場:世田谷美術館
1986年に建築家・内井昭蔵によって設計された世田谷美術館
設計上でのコンセプトは以下の3つ
「生活空間としての美術館」、「オープンシステムとしての美術館」、「公園美術館としての美術館」
緑が生い茂る、自然豊かな都立砧公園内に位置する美術館は、窓が多く開放的なデザインになっている。
また、絵画の他に音楽や演劇など幅広い展示を行うことができる、オールマイティな展示スペースが多いのも特徴だ。
新型コロナの影響で世界9万5000のミュージアムの内、約90%にあたる8万5000館以上が休館を余儀なくされた。
作品のない展示室という今だからこその企画は、これからのwithコロナとなりゆく世の中で、必要となってくる多様性の第一歩に思えた。
5.nine colorsⅩⅣ
会期:2020年7月14日-8月10日
会場:西部渋谷B館 美術画廊
高山夏希さんの作品
やっぱり遠くにいても目を引く存在感
全体見てから寄りで自分の好きな部分探すのが楽しくなってきてる
今回は色んなタッチの作品が見れて嬉しい
水戸部春菜さんの作品
前に見たとき、かっこいい絵だなあってと感じたのを覚えていた
個展に行けなかったので、ここでまた見れて良かった
太さの違う黒の線でシャシャッとラフに描いてるのに人物になっている
センスが齎す描き方である
吉野ももさんの作品
会場で見かけたとき、大きな折り紙の作品だと思った
近くに寄ったとき絵だと気づいて驚いた!
折り目の影の描き方が繊細で、立体に見せることで存在感が増している