シモキタの地下で見た日本音楽シーンの希望、「東京、君がいない街」というバンドの可能性について。/ #君街ライブレポ
2024.4.13(sat)
世田谷の下北沢ではこの日、KNOCKOUT FES Springというシモキタ中のライブハウスによる、サーキットフェスが開催された。会場はMOSAiCやWAVERをはじめとする全13会場。その中の一つ、CLUB251で僕は「東京、君がいない街」というバンドに出会ってしまったのだ。
時刻は18:00 を回った頃、前の出演者「606号室」のライブが終わり、君街が準備を始めていた。楽器を取り出し、アンプに繋ぎ調整する各々。
「東京、君がいない街です。リハーサル始めます。宜しくお願いします」
そう言い放ったのは、マッシュベースの髪型をした好青年なボーカル・『コマチヤアキラ』さんだ。彼は早口が特徴で、しかしながらスラスラと綺麗な発音で観客を魅了する。
リハーサルが流れるように進み、そして本番がやってくる。
「皆さんこんばんは。『東京、君がいない街』です。宜しくお願いします」
まずはセトリを見ていただこう。
30分の出番で16演目というこの異常性にあなたは気づいているだろうか。
これはすなわち、君街というバンドがこのフェスに対してどれだけの熱量を持って挑んだかがこれだけでも明らかになる。以下、曲やMCの感想としよう。
まずはこの四曲、始まりから軽快なギターサウンドでリスナーを魅了した。コマチヤが「振り回る」の中に挟んだMCは以下の通り。これが非常に盛り上がっていた。
ここから「振り回されすぎじゃない 舐められすぎじゃない」と続いていった。はっきり言って、こんなキャッチーな音楽をやっているのに、こんなロック精神を持ったバンドは近年見てこなかった。私のバンド観というものに大きく影響を与えた。
この辺に差し掛かると、君街は知らなくても楽曲は聞いたことがある、といういわゆる新規層を獲得する時間がやってくる。この時のMCで刺さったのは、
そして、一体感を帯びていく会場と熱狂するファンたち。文字通り頭をカラッポにして拳を突き上げた。頭の中のモノローグが消えて、奏でられる音に身を委ねられた。最前列のずっとリップシンクして楽しんでいる男の子の目には、汗とも涙とも言えぬ液体が目から溢れていた。
スムーズに進むライブ、その要因は、MCと音楽の親和性にあるのだなと思った。普通は演奏とMCを分別するが、君街はそうしなかった。演奏の中にMCを溶け込ませるという手法を取ることでこの16曲というコスパの良さを実現しているのだ。
ライブも終盤に差し掛かる頃のMC。
これにも客席は胸を打たれてしまう。盛り上がった感情を拳で表現する観客とどこまでも煽り、それをやめることを知らない君街、もといコマチヤ。この日一番アツいステージになっていたこと間違いない。
そして、「短い恋の歌やります」と言い放ち、「花」を本当に30秒ほど演奏したところでライブは終わった。ドーパミンの分泌量がマックスを超えていた。
いかがだっただろうか。このレポートからだけでも何か感じ取れるものがあったのなら嬉しい。ちなみにライブ後、バンドのメンバーはファンたちにとても丁寧なサービスをしていた。
個人的な話だがこの前日、とあるところで君街とお会いしていてこのフェスにお誘いされたため、急な参戦となり、音楽が聴き込めていなかったのが恥ずかしい。が、それはまた今度リベンジするとしよう。
僕にとっての東京ひいては下北沢は「東京、君街が"いる"街」と言ったところだろうか。
最後まで読んでくれて、、ありがとうございました。
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引用元:
24.4.14(14時ごろ)追記
サインとツーショ、やったあ。
本当に最後までありがとうございました^^ では。
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