娘との家事時間、私の心が変わった日。
2歳の娘は、家事の楽しさを教えてくれる予想外の先生でした。
正直に言うと、私は家事が得意ではありません。
むしろ、あまり積極的にやってこなかったと言っても過言ではありません。
結婚前は実家で、週末に家族のために料理を作るくらいが私の「家事」の全貌。
結婚してからは、もともと一人暮らしをしていた夫の家に転がり込む形になり、家事はほとんど夫任せ。
夫にはすでに確立された生活のルーティーンがあったため、手を出すのが難しかったのです。
「凛ちゃんもやって良いんだよ」と夫に言われても、なかなかその気になれず……。
つい「家事は面倒だな」という気持ちが先に立ち、何をやっても続かない日々が続きました。
夫にとっては掃除や洗濯が、日常の一部として習慣化されていることが、私にとっては「やらなければならないこと」という重荷に感じられてしまったのです。
そんな中で、少しずつ変化が訪れたのは、娘が生まれてからです。
娘が歩けるようになると、家事に興味津々で、箒を振り回したり、お皿を洗おうとしたり、私の横で楽しそうに手伝おうとしてくれました。
その姿に私は驚き、そして温かい気持ちでいっぱいになりました。
最初は何もできなかった娘が、いつの間にか「一緒にやろう!」と自分から手を出すようになり、その様子を見ていると、家事が単なる「やらなければならないこと」ではなく、「家族と一緒に過ごす時間」「生活を豊かにする活動」であることに気づかされたのです。
娘と一緒に家事をしていると、思わず笑顔になってしまいます。
台所で料理をしていると、包丁やまな板に興味を持ち、じっと見つめながら「ママ、なにしてるの?」と聞いてきます。
最初は、「まだ危ないから触らないでね」と言っていましたが、徐々に、簡単な作業を一緒にやるようになりました。
娘が卵を混ぜたり、野菜を洗ったりする姿を見ていると、家事が楽しいイベントに変わっていくのが分かります。
お月見の時期には、一緒にさつまいものお団子を作ってみました。娘が得意げな顔で、さつまいもを丸める姿に思わず微笑んでしまいます。その瞬間、家事が「面倒なこと」ではなく、親子で一緒に楽しむことができる大切な時間に変わりました。
もちろん、最初はすべてを一人でやらなくてはならないと思い込んでいた私ですが、娘と一緒にやってみると、家事が楽しい体験となるのです。ひとりでやろうとすると、つい面倒に感じることもありますが、家族を巻き込むことで一大イベントになりました。家事を通じて、娘と一緒に成長していくことができるのだということも実感しました。
以前は、家事はただ「やらなければならないこと」という義務感で取り組んでいましたが、娘と一緒に行うことで、家事が生活を豊かにする「楽しい時間」に変わります。
これなら2歳でも出来るかもと、新しいレシピに挑戦したり、掃除の仕方を工夫するようになりました。
家事はただの作業ではなくなって。
家族との絆を深め、共に過ごす時間を大切にするための大事な活動です。
これからも、娘と一緒に家事を楽しみながら、豊かな生活を送っていきたいのです。
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