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アラフォーママ、夢を叶えるために筆を握る!
「いつか本を出したい」
幼い頃から本の虫だった私は、漠然とそう願っていました。
毎日何冊も読み漁り、物語の中で冒険をするのが何よりの楽しみだったあの頃。大恋愛をすればドラマチックな小説が書けるはず、なんて甘い考えに浸ることもありました。
ですが、現実は思ったよりも厳しく、何度か書き始めては途中で放り出してしまいました。自分のセンスのなさに打ちのめされ、「やっぱり才能がないんだ」と落ち込む日々もありました。
それでも心の奥底では、「印税で生活しながら、趣味で喫茶店を開く」という小さな野望を手放せずにいたのです。
そんな私に、新たな夢をもたらしてくれたのは我が子の誕生でした。
現在2歳になる娘との日々は、驚きと発見の連続です。子どもの成長の早さに驚きつつも、その小さな手で絵本を開き、「ママ、これなに?」と問いかけてくる姿を見るたびに、愛おしさが止まりません。娘が笑顔で絵本のページをめくる瞬間、私の中に一つの新しい願いが芽生えました。それは、「いつか自分の書いた本を、娘に読んであげたい」という夢です。
娘が小学生になる頃には、「おかえり」と笑顔で迎えられる生活を送りたいという想いも重なり、私は夢に向かって一歩踏み出すことを決めました。「書く」という行為が、ただの自己満足ではなく、娘や家族に何かを届けるための手段になると気づいたのです。
夢を形にするため、私は昨年末から「SHElikes」というコミュニティに入会しました。「書く」技術を本格的に学び、フリーランスとして働くためです。それまでは独学で文章を書いていましたが、プロの講師から具体的なフィードバックをもらうことで、自分の課題を明確にし、文章構成や表現の幅を広げることができるようになりました。たとえば、ありふれた日常の出来事も、表現次第で豊かに描けるということを学びました。
日々の学びは楽しいですが、子育てと仕事との両立は決して楽ではありません。娘のお昼寝中に授業を受けたり、夜遅くに執筆の時間を確保したりと、時間との戦いが続いています。それでも、書くことが少しずつ形になっていく喜びや、成長を実感する瞬間が私の支えとなっています。何より、娘の「ママ、すごいね!」という一言が、疲れた心に灯りをともしてくれます。
いつか、自分の書いた本を娘に読んであげたい。そして、地元の小さな書店でサイン会を開き、たくさんの人に私の本を手に取ってもらいたい。その日を思い描くだけで、胸がワクワクします。物語の中に込めたメッセージが、誰かの心にそっと寄り添う瞬間を想像するだけで、書くことの意義を感じられるのです。
夢を持つことは、私自身の成長を促してくれるだけでなく、娘にも「夢に向かって努力する姿」を見せられると信じています。簡単な道ではありませんが、挑戦することで得られるものもあるでしょう。
子育てと仕事、そして夢の実現に向けての挑戦。それは私にとって試練であり、同時に新しい人生の喜びでもあります。娘のために、そして自身のために、これからも筆を握り続けます。
喜木 拝
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