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気付いたことを書き綴るしりーず②~新月前掃除~

朝、数日ぶりにムーンプランナーを開いた。そろそろ新月だと思い、確認するために。本当は毎日ちらりとでも見るといいのだけど、忘れてしまうことが多い…とはいえ、多分2、3日前には見ている。予定と新月を確認したはず。そう、こないだの下弦の月の日「スタバに行く。雑記帳もいいのがあれば書く」と書いてあるし、こないだの日曜日も見て予定を確認した。それなりに見ていると思う。
ムーンプランナーでは新月は明日の13時13分。語呂がいいな。
そして明日は「蝕」らしい。
蝕といえば真っ先に浮かぶのは講談社ホワイトハート文庫から出版された人気小説「十二国記」
初読は高校生の時だった。今ではシリーズに組み込まれた「魔性の子」はその時は講談社ではなく新潮社から出版されていて(今は十二国記シリーズとして新潮文庫版で出版されています)新潮社のファンタジー大賞だったかの受賞作品だったと思う。
小説を書き始めていて、ファンタジーが好きだった私はその小説を食い入るように読んだ。
人気作品でご存じの方も多いと思うので詳細は割愛するが、十二国記では「蝕」が重大な役割をしている。主人公を異界へ運び、また異界からの使者が蝕を起こして主人公を迎えに来る。(そして世界をめちゃくちゃに破壊する)
SNSの別垢では十二国記が好きな人たちも多く、台風が発生すると「蝕が来る」とか「延王が来る」とか「麒麟が迎えに来るのでは」「今年も麒麟は来なかった」などというジョークが飛び交ったりする。
(ほんとに列島に近づきだすとあまり出なくなりますが…笑い事ではないので)
ちなみにJJG垢で十二国記関連のうっかりタグ遊びをしてしまってあちゃーと思ったこともあった。そう、こういうのはこちらでは隠しておくものなのだ。ピカチュウを街なかでは出さないように(あきやさんからの受け売り)(何か例えが違う気もするが)
でもJJGに私も十二国記好きです!と言われたら嬉しくてどこの国が好きかとか聞いてしまうかもしれない。
書いとくね、私は延と戴が好きです。慶は殿堂入り。
至日と中日には昇山しましょうね(またそんなSNSタグネタを)
そして、現実世界では蝕が起きても「あなたは王です」「許すとおっしゃい」という使者は来ないので、私は新月前掃除をやることにした。今日は休みなので、朝から。

「新月前掃除」
この言葉はムーンプランナーさんで知った。何となくその言葉にひかれてnoteのマガジンも購入し、Twitterのコミュニティにも参加した。
そしてSNSやムンプラさんのnoteを読んで、新月には水回りの念入りな掃除やスポンジの交換をするようになった。
しかし新月前というのは新月前である、当たり前ながら。
前回まで新月の夜にシンクを掃除してスポンジを交換していた。
これでは新月後掃除である。
ムーンプランナーには、新月や満月になるその一瞬の時刻が記載されている。そこを過ぎたらもう厳密な意味での新月ではないのだ。(と知りました)


ということで、掃除に取り掛かった。
予定もあるので手を広げ過ぎないよう、シンクなど水回りの他に、シンク下の収納スペースを一つ掃除した。洗剤などのストックを置いてある場所だけれど、ずっと手を付けていない。
ということで、中を出してみた。思ったほど荒れてない。
荒れてなかったが、すごい物を見つけてしまった。
梅酒の瓶である。
恐らく義母が浸けて、私に譲ってくれたものだ。なぜならプラスチックの赤い蓋に「浜乙女」とある。言わずと知れた(地域に寄るかも)海苔のメーカー。電車で遠出すると工場の近くを通ることがあり、工場の壁に描かれたイメージキャラクターの「でえたらぼっち」が海苔を食べている絵を見ることができる。
言わずもがな、年代物だ。義母は物持ちがよく、いろんなものをリサイクルして使っていた。畑で取れたサツマイモをコンロで蒸し焼きにして、デパートの包装紙に包んで持ってきてくれたり、梅干しのタッパーに紅白なますを詰めて持ってきてくれたり。また高野豆腐の煮物が詰められていることもある。
私みたいに梅酒浸けたいなーとホムセンでらんらん♪と専用の瓶を買ったりはしないのである。
さて、この梅酒相当年代物なのだが、チコちゃんならぬりんさんは知っている。
この梅酒はとても飲めたものではないことを。
義母はお酒を飲まない人だった。義父は酒飲みだが、甘い酒は飲まないので何を思って梅酒を浸けたのか定かではない。酒好きの嫁に作ってやろうとしたのかもしれないが今ではわからない。
そして、酒を飲まない義母が作った梅酒は砂糖が入っていなかった。
好きな人は好きかもしれないが、酸っぱすぎて飲めない。酸っぱいというか渋いのだ。
しかし、捨てるにも忍びなく見ないふりをしてしまってあったのだここに。
熟成されたそれを私は料理とかに使おうという気にはなれなかった。何か工夫したら飲めるのかもしれないが、ここはもう勿体ながら潔く処分することにした。
アデュー梅酒…。



そういや先日、SNSの相互さんと小説の書きたい部分だけを書いたり、編み物なら編んでしまうと納得してしまうというような話をした。
作る過程が好きなのだ恐らく。
小説は書きたい場面を書いている時のワクワクドキドキする何とも言えない感情、かぎ針編みで無心に長編み細編み鎖編みを繰り返し花びらの部分ができて形が見えてきた時のワクワク感とかが好きなのだ。

梅酒も同様で、作る過程と仕上がる過程は好きだが出来上がってもあまり飲まない。譲る友人もいないので残ってしまう。
少量作ればいい物を、大きな瓶が好きなのでつい大瓶で作って余らせて扱いに困ることが多々あるので、梅酒作りは断念した。黒糖梅酒を作ってみたいが、CHOYAの梅酒にしておこう。

閑話休題。
さて、それ以外に「ギャー!」と叫びたくなる惨状はなかった。百均で買ったと思われる焦げ落としや小さなスポンジがいくつか出てきたので整理する。そして編み物の産物であるアクリルたわしも数個出てきたので、洗面所掃除に使うことにした。
中を全部出し、古タオルを切った雑巾で拭く。おお…汚れてますな…。
乾いたところで整理しながら物をしまう。
それから台所用スポンジでシンクを磨き、三角コーナーや排水溝を掃除した。細かい汚れが取れないので、以前職場でのレク製作用に購入した百均の歯ブラシを動員する。
本当はこうした物品は職場のお金で買うものだが、試しに製作しようと自腹を切ったものである。試みは失敗したのでそのまま我が家で保管していた。ようやく日の目を見てよかったね。まだあるけどね10本ほど(セットになってたので)
スポンジは廃棄して新しい物に交換、ここで一つ新しい新月前ルールを加えることにした。
私は洗い物にゴム手袋を愛用している。
冬場、ついお湯で洗いたくなるのだが昨今の燃料代の高騰もあり真に湯が必要でなければ水で洗うことにしたので、ゴム手袋を導入したのだ。
おかげで手荒れも軽減した。
このゴム手袋の替え時は、例えば破れたとか指先が固くなってきたとかにしていたのだが、新月前掃除で替えれば効率的である。
かなり綺麗になったとはいえ、排水溝は汚れているものだしゴム手袋をして洗ってついでにこれも交換してしまえばいいのだ。
ちなみにゴム手袋を使う時、北村薫の「スキップ」という小説のワンシーンを思い出す。
主人公の教師の教え子である女生徒が、母親が入院して出た洗濯物の汚物を洗うのが辛い、でも手袋をはめたら気にせず洗えるようになった、けれどそんな自分が嫌だと教師の女性に吐露する。女性は「何を言うの」と彼女を励ますのだが、なぜかそんなこと思い出すのだ。
確かに手袋をするとガシガシ洗える。女生徒はゴム手袋じゃなくてプラスチック手袋かもしれないけど。
ゴム手袋は使い続けると中が匂う。昔、病院で働いていた時いろんなものを消毒したり洗ったりするのにゴム手袋は大活躍だった。共用し、当番が使用した後は洗ってひっくり返して干していた。
それでもしばらくすると使用後にもわあ~と手袋だけでなく、使用した手から臭いがするようになる。それでも忙しいから後で替えようが繰り返され、中がひび割れるようになって「もう!替えなさいよ!」と誰かが替えるといった感じ。
家ではそこまでは行かないが、ゴム手袋の替え時も難しいものだ。
新月前掃除で替えると決めておけば、迷いもない。
これはムンプラに記入しておこう。

ここまでで3000字を超えた。
私は小説も長文書きだ。
昔、雑誌コバルトのショート小説(原稿用紙30枚)に応募したことがあるが、なぜあの短い話が書けたのか今でも不思議である。

本当は読みやすいようにとか、いろいろ意識して書くことも必要なんだろうけど、これも私のアウトプットなのでこのまま行こうと思う。
読んでくれる人、ありがとう。

私みたいなズボラなタイプには新月前とかきっかけ、理由がついていると本格的な掃除に取り掛かりやすい。
おかげで家はかなりすっきりしたと思う。
これからもゆるゆると新月前掃除をしていきたい。

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