ギブ&テイク
ギブ&テイクについてお話します。
皆様は女性の方が困っていたら何かを手伝ったり、力になることがあるかと思います。
例えば女性の方がペンを落としたら拾ってあげたりと、問題の大きさに関わらず何かしら力になってあげることかと思います。
そうして力になるのはよいのですが、恥ずかしがりやな方や、
まじめな方は少しのことでも自分の力で解決したりしてしまうのではないでしょうか。
例えば相手のペンは拾ってあげるけれども、自分がペンを落とした時に相手の方が拾おうとしても自分で拾ってしまうなどです。
今回はそのようなギブ&テイクについてお伝えさせて頂きます。
さて人が好意を持つためには二つの要素が重要でございます。
それは「何をしてもらったか」と「何をしてあげたか」です。
動物園で例えてみましょう。
動物園で人気があるコーナーと言えばウサギの餌やりや触れ合いコーナーが人気です。
一方でトラやゴリラといった動物は一方的に「見る」ということしかできません。
つまりトラから「面白いものを見る」という経験を与えてもらっているにも関わらず、私たちからトラにはなにも与えることができないのです。
一方で触れ合い広場の場合お客さんは動物に対して
「餌を与える」ということができます。
これによって「何をしてもらったか」と「何をしてあげたか」
の両方を満たすことができるのです。
これが触れ合い広場が特段人気の理由でございます。
自分にメリットを与えてくれてなおかつ自分が相手のメリットになれる。
このふたつの条件がそろわないと人はなかなか好きにならないのです。
例えば借金をしてまでホストやキャバクラに貢ぐかたがいらっしゃいますが、そういった方は「お金を払う」ということで相手にメリットを
与えてしまったからこそ、そこまで愛し、執着をしてしまうのです。
ファンがお金を払いたがるのも同じ心理がございます。
人は人の役に立ちたいのです。
その欲求を満たしてくれない人のことを人は好きになれないのです。
「愛情=相手からしてもらったこと×相手にしてあげたこと」
どちらが0でも決して愛情は生まれないのです。
そういった方は怖がられているかもしれません。
顔がこわいとかそういったことではありません。
それは何故か。
不気味なのです。先ほどの例えのように自分がペンを落とすと拾ってくれるのに、あなたが落とした際に拾おうとすると断られる。
同僚や同じクラスのかたからすると、あなたへ日頃のお礼を
一向に返せないでいる状態です。
例えばお金を借りた相手に返そうとした際に「いらない」と言われたらどう思いますか?
多くの方はなにか裏があるのでは…?と思うのではないでしょうか。
相手から好意を持たれたいと思ったら尽くすだけではダメなのです。
時には相手に頼りお礼を受け取らなくてはなりません。
特に女性は自分がなにもしていないのに相手から好意を持たれると
「裏がある」とか「本当は好きじゃないんじゃないか?」
というように不安になってしまいます。
女性が「私はこういうことをしたから相手から好かれているんだ」
と安心できるようにすることもまた相手から好かれるためには重要なことなのですよ。
ここまで説明をすると「でも頼ることが無い場合はどうすればよいか?」という質問がでます。
その場合は先ほどのペンのように小さいことでも構いません。
しかしそれすらもない場合は「強引に作ればよいのです」。
相手の方が嫌がらない程度の軽いお願いをすれば大丈夫です。
相手の善意を断るのはなにも謙虚ではございません。
むしろたとえその善意が必要ではなかったとしても、
相手のためにその善意を受け取ることこそが謙虚であるとすら私は思います。
「相手の幸せに貢献できた」
その達成感こそが愛情を育むのです。