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1人の学生が、会社のルールを変えた話。

ある日、「ぽんすけに話したろうと思うことが、会社であったんやけど〜」となんかニヤニヤしながら仕事から帰ってきた父。


話が長いので要約すると…
父の会社では来春入社の21卒新卒採用が終了したのだが、1人の男子学生が内定辞退をしてきた。
もちろん人事担当は理由を聞いて、辞退を止めたかったのだが、理由を聞いて驚愕。辞退を止めることを諦めたという。

なんとその理由は、
男子学生と面談を行っていたある日、担当していた62歳ぐらいの嘱託社員(もちろん男)が、女性社員に向かって
「お姉ちゃん、コーヒーまだ?」
と偉そうに言ったそうな。
それを見た男子学生は後日、「女性社員に向かって、偉そうにしている人がいるところで働きたくはありません。」と言い、内定辞退をしていったそうだ。

どうやらその部署では、午後3時になると女性社員(しかも契約社員)が男性社員1人ずつにコーヒーを入れる習慣が根付いていたようだ。

え、いま令和ですよね?その会社は昭和で時間が止まっとるんか?
コーヒーぐらい自分で取りにいかんかい。

そこで父もそこに加担しているんやないかと心配になり、聞いてみた。
私「パパは?どうしてんの?」
父「僕は別に3時じゃなくて、好きな時間に飲みたい。わざわざ女性社員の子がいりますか?って聞いてくるけど、僕は大丈夫です~って毎回言うねん。好きな時に自分で取りに行くし。」

…父よ、ありがとう。

内定者からそんな話を聞くこと自体が恥ずかしいが、
人事担当は問題の男性嘱託社員を呼び出して注意を行ったらしい。すると驚くような内容が返ってきたという。

男性嘱託社員「何が悪いの?僕の家では、3時になったら妻がコーヒーを入れてくれるんだよ。」

人事担当、激怒。

なんの反省の色もなく、というか何が悪かったのかもわかっておらず、
注意されている理由もわかっておらず、
あなたの家の話とルーティンは聞いてないし。知らんし。
女性をコーヒーを出す機械とでも思っているんでしょうね。
会社でも家でもそういう人なんでしょうね。
1人になったら何もできないタイプ。

その話を聞き、ブチ切れたという人事担当者は会社の一斉メールにより、15時のコーヒータイムは廃止されたという。(それが本当に機能しているかはさておき。)

この会社は1人の社員の価値観がアップデートされていないことにより、
女性に対する対応や認識をアップデートしていないことにより、
1人の優秀な内定者を手放すことになった。(しかもその内定者が国公立大学の学生でめちゃ優秀だったらしい)

これからの社会には私を含めたZ世代と呼ばれる、新しい世代で新しい価値観を持った人が、様々な場面に出ていくことになる。
価値観をアップデートできない人がいる会社は、こうして新しい世代に選ばれなくなっていき、淘汰されると思ったほうが良いだろう。

そして、どこかにいる同世代の国公立大学に通う男子学生へ。
会社の中身と社員をよく見て、賢明な判断をしてくれてありがとう。
正直に、辞退理由を伝えてくれてありがとう。
あなたの行動が1つの会社の小さな変化を生み出したと思います。
その価値観をこれからも大事にしてほしいです。

新しい価値観を持つ1人の行動が積み重なることで
きっと社会は変わっていくはずだ。

#就活 #内定 #内定辞退 #会社 #昭和おじさん #価値観 #Z世代

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