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Vol.5.15 幸せホルモンが分泌される1番の効果は…!?

思いのほか身体に力が入りづらい日々を過ごしていたある日、牛肉を食べると幸せホルモンが分泌されるらしいという情報を小耳に挟んだ。


嘘かホントかはさておき、私は普段の自炊で使用する肉が豚と鶏が中心で牛肉はほとんど食べない。

理由は値段が高いから!

自炊をするようになって気付いたのだが、豚と鶏とを比べると牛肉はやはり値段が高い。

なので牛肉を食べるときは外食がほとんどだ。

その外食も月に2回あるかぐらいの頻度なので、結果的に牛肉はあまり食べない。

しかし、冒頭の牛肉を食べると幸せホルモンが分泌されるという情報にあやかりたいほど、そのときの私は弱っていた。

牛肉を食べて回復するならいくらでも食べる。

だがしかし、外食となると予算も考えなければならない。

低価格で牛肉を外食で食べられるところといえば、「牛丼」1択しかないではないか!


そうと決まれば、お昼の時間になったところで私は近所にある牛丼屋さんへテイクアウトをしに足を動かした。

久しぶりに食べる牛肉はとても美味しかった。

牛肉ってこんなに柔らかいんだと感動しながら食べていると、牛丼と一緒に袋づめされたいた紅ショウガが目についた。


私は昔から紅ショウガや、からし、わさびといった薬味が苦手だった。

しかし、牛丼単体は美味しいものの並盛り一杯分を食べきるには少々脂身を感じてペースが下がってきたところだった。

なので味変として紅ショウガを入れて改めて食べてみた。


するとどうだろう。

紅ショウガの酸味が牛肉の脂身をうまく覆い被さりさっぱりとした味わいにしてくれるではないか!!!

なるほど、だから世の大人たちはこういう薬味を必要としていたのか。

今まで大根おろしなしでサンマや鮭を食べたり、カラシなしで肉まんを食べたりしていたけど、苦手だからと避けていた薬味も少しずつ嗜められるのではないだろうか。

そんな大人の階段をたま一歩登った私は、完食した牛丼の器に手を合わせる。

ごちそうさまでした。


食べ終わったころには、幸せホルモンの事などすっかり忘れていた。

嘘かホントかはさておき、私にとってなにを食べるかではなく食べ物を美味しいと感じられることが幸せホルモンが1番分泌されるのかもしれない。

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