📖読書記録📖后の座は誰の手に!?私も大好き和風ファンタジー。
読書紹介記事を書く青沼りんです📗
今回ご紹介する本はこちら。
阿部 智里 著『烏に単は似合わない』(文藝春秋)です。
物語は、にんげんの姿をした八咫烏が支配する平安時代風の世界。世継ぎである若君の妃を決めるべく、4つの貴族の家から姫が宮廷に集められたのだが、肝心の若宮が一向に姿を現さない。不穏な空気が流れる中、宮廷では次々と事件が起こる。
この本を手に取った理由はこの表紙のイラストがきっかけです✨
春•夏•秋•冬それぞれの季節をイメージされたこの4者4様の姫様方の美しいこと✨
私はこういう和風ファンタジーが大好きで、表紙に一目惚れしながらも物語の内容に心を鷲掴みされ、一気に読めました。
妃選びがテーマなので、序盤は想像の通りの姫様同士の火花は散りますが、中盤から不穏な空気に包まれ、不気味な事件が次々と起こります。
最後は登場した人物の印象がガラッと変わってしまい、不思議で不気味な後味が残る…。(女は怖い😓)最終的には妃は決まるのですが、私は彼女でよかったと思います。
『烏に単は似合わない』という、なんとなく辛辣のような自虐のような、でもそれはそれで粋なタイトルだなと思いました。
物語の時代設定が平安時代風なので、平安時代を思わせる生活スタイルが表現されています。また、八咫烏が支配する世界でもあるので、その世界ならではの乗り物や道具が登場して想像力がより一層膨らみます。
登場する宗家や貴族、一般庶民の設定もきちんとされていてとても読み応えのある作品です!
ちなみに、
今までの読書記録記事のタイトルは本のタイトルにしていたんですが、今回は私が考えた本のキャッチコピーにしてみました。(記事の書き方を日々模索)