丁寧体と普通体【日本語教師】
今日はJくんとの個人レッスン。Jくんのペースで進められるので、できないところを復習できるし、個人的な話もできます。お互いに気を使わなくても良いので楽です♫
今習っている課は、レストランでの会話がメイン。なので、文法はあまり教えません。実践ぽくて私は楽しんでいるんですが、Jくんはちょっと戸惑ってるように見えます。
と言うのは、今までは「母は銀行で働いています」「箸で食べなければなりません」と言ったお堅い文章で、文と文の繋がりがなかったのに、急に「いらっしゃいませ!こちらへどうぞ。ご注文は?」という感じになっているので無理もないですけどね。
以前、丁寧体(行きます)から普通体(行く)にする練習をしたのですが、これが大苦戦!動詞の活用形がぐちゃぐちゃになってしまいました。教科書ではさらっと書いてあるんですが、いや~、これは想像以上に大変でした。
丁寧体も普通体もどちらも大事。両方覚えるのは大変だけど、がんばれ~。
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丁寧体で思い出したのですが、私が東京で働いていた時、日本語が話せるイギリス人の上司が赴任してきました。彼の日本語は上手なのですが、赴任当初の日本語は英語を直訳したような日本語で、例えば、
「あなたは、この部品を注文することができます。」
文法的には何も間違っていないのですが、すごい違和感ですよね。でも、周りの自然な日本語を聞いていくうちに、だんだんと普通体になっていったんです。
その上司は言語に興味がある人で、ドイツ語はネイティブ並み、奥さんがハンガリー人なので、ハンガリー語も話せるマルチリンガル。語学習得は得意なのに、それでも日本語は何年勉強しても満足するレベルには達していないって言ってました。
日本を去った後、ドイツの本社に戻り、そして今は香港に赴任しているみたいです。今は広東語を習っているのかな