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でも、私のことは信じてないですよね?

「俺は人を信じれなくなったら俺じゃなくなる」

はいはいはいはい。そうですか。
正直言ってお前が人を信じようが信じなかろうが裏切られてるんだわ。
私の忠告を無視して今更「孤立した」ですか。


元々私はここまで酷い性格ではない。はず。

仕事が終わったら「お疲れ様」と思うし、仕事終わりで疲れてる中連絡してくれて嬉しいとも思う。
昔の私ならね。

夫が「俺は人を信じれなくなったら俺じゃなくなる」と言ったのは私の妊娠が分かって、まだ通学していた頃だった。
何故夫がそんな事を口にしたかと言うと、簡潔に言うと私と意見が食い違い言い合う羽目になったからだ。

火のないところに煙は立たぬと言うが、一番初めに火をつけたのは夫自身だ。
夫が私のいないところで、あれやこれやと聞かれた事全てに馬鹿正直に答えていたのだ。
そこであれやこれやと聞いた人はこう言うのである。
「りんちゃんに利用されとるんじゃない」と。

まあ、そこまでは100歩譲って良くないが良しとしよう。
夫があまりにも馬鹿正直に聞かれた事全てに答えるもんだから、プライベートな妊娠と言うことに関して全てがオープンになってしまったわけだ。
人の秘密を知ってしまったら次はどうすると思う?
秘密を秘密として自分の中で持っておけないんだよ。
だから人から人へとどんどん話が広がっていく。
もちろん伝言ゲームのように口伝えで広がるもんだから、途中でありもしないことまで付け加えられるんだけど。

ある日、私の友達がある事を耳にしたと言って連絡をくれた。
こう言う事を聞いたんだけど本当なのか?と。
明らかにそれは話の尾ひれの部分だった。
要するに誰かが勝手に付け加えたことだった。
もしくは夫が自分でありもしないことをペラペラと喋っただけなのかもしれないが。

それを聞いた私は慌てて夫に忠告した。
「人のことを信用するな」と。
ついでにあれやこれやと忠告した。
それでも夫は「俺は信じる」の一点張り。
現にあることないこと噂が校内を光の速さで駆け巡っていると言うのに。
私の忠告を無視してまたもやペラペラと喋るわ喋るわ。

そうするとどうなるか。
面白いことに、始めは私が夫を利用しているだの私を叩いている声がよく聞こえていたのだが、徐々に状況が変わってきた。
そして終いには夫がこう言ったのだ。

「俺は学校で孤立している」と。

何を今更。
私は「人を信じるな」とあれほど口酸っぱく忠告したにも関わらず、「信じる」と突っぱねたのは夫自身じゃないか。
自分が信じた結果裏切られたのならいいじゃない。

「俺は人を信じれなくなったら俺じゃなくなる」
なんでしょ?

人の忠告を突っぱねた挙句、そう断言したのは貴方じゃない。
私の忠告は聞かないのに、自分が不利な状況になれば「つらい」と溢すんですか?
それはあまりにも自分勝手すぎませんか?

最後にこれだけ言わせて。
貴方にとっては灯台下暗しで気付いていないかもしれないけど。
人を信じるには相手を選ばないといけないよ。
そして100人いれば100通りのことを言う。
だからこの人のことを信じれば、反対のことを言ってる人を信じることはできないんですよ。
だって矛盾するでしょ?

「俺は人を信じれなくなったら俺じゃなくなる」って豪語してたけど、結局私のことは信じてくれなかったね。

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